◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <北但馬編> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
久斗山 くとさん | 671.0m | 香美町・新温泉町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カサハ久斗山 | 650m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蓮台山 れんだいさん | 628m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 余部 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2012年10月】 No.2 | 2012-95(TAJI&HM) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
余部地区より 2012 / 10 |
久斗山を初めて登った2001年11月は全くの手探り登山だったが、尾根のブナ林の美しさが印象的だった。また尾滝尾根のクマザサがきつかったことも記憶に残っている。その久斗山が兵庫100山に選ばれて、ガイド本に紹介されるまでになった。登山コースも整備されたようだった。そこで二度目の登山は、ガイド本「ふるさと兵庫100山」の紹介コース通りに歩くことにした。向かったのは2012年10月中旬のことで、麓の余部地区は澄んだ青空が広がっていた。その余部で国道178号線を離れて長谷川に架かる市午橋を渡ると、後は道なりに走った。自然と林道に入り、二度ほど小さな沢を渡った先で甌穴公園が現れた。特に公園の名は見なかったが、一帯は広々としており、トイレもあった。その公園の一隅に駐車とした。そこからは林道を更に先へと歩き出した。すぐに左手にカサハ久斗山の登山口標識が現れて、カサハ久斗山まで直接行けるコースのあることを知った。但し見た感じは、けっこうヤブっぽかった。そこを過ぎた先で蓮台山コースの登山口が現れた。後はコースのままに登って行くだけなので、コースについては詳細は記さないが、尾根はシャクナゲに覆われたり、ブナ林が広がったり、またクマザサが広がったりと、自然らしさがたっぷりのコースだった。難点は展望の少ないことだったが、自然林の美しさがそれをカバーしていた。尾滝尾根には尾滝山と蓮台山の中間点辺りに合流して、その尾滝尾根を歩いて蓮台山に向かった。蓮台山の山頂は広く平らになっており、そこに雑木林が広がっている様は、以前と変わらぬ佇まいだった。その蓮台山からカサハ久斗山に向かう途中に展望地(ビューポイント)があった。前回は素通りしていた地点だったが、そこからは南東の三川山から西の三成山までが眺め渡せた。但しその展望を少し木々が妨げていた。そこで少し危なっかしかったが、そばにあった木に登ってみたところ、遮るものの無い展望となった。西には浜坂港までも望めた。その先でカサハ久斗山の山頂に立ったのだが、そこから中央尾根コースが始まっているのを見て、この日の計画を変更することにした。始めの考えでは三角点久斗山からノウミ山へと歩いて余部に下る予定だったが、それでは甌穴公園まで長々と車道を歩くことになる。その点、中央尾根コースなら、下り着いた所が駐車地点の間近となり、車道歩きは全くせずに済みそうだった。そこで三角点久斗山まで歩いた後は、引き返してカサハ久斗山まで戻り、その後は中央尾根コースを下って行くことにした。ところで久斗三山の尾根で気になっていたのは尾根上から余部橋梁が見えるかと言うことだったが、これは前回登山のときと変わらず、たまに木々の隙間から眺められるにとどまった。そして三山共に展望は悪かった。やはりブナ林の混じる尾根の自然林を愛でるのが、久斗山ハイキングの楽しみ方と言えそうだった。三角点久斗山から再びカサハ久斗山に戻って、中央尾根下りを始めた。中央尾根コースは林道までの標高差は550mあり、それを一気に下るコースだった。コースが急傾斜であることは気にならなかったが、心配は途中で不確かにならないかと言うことだった。いざ下り出すと、なるほど急傾斜ではあったがロープが張られており、特に難路と言うほどでも無かった。そしてコースにはずっと赤テープが付いており、それが助けとなって無難に下って行けた。この尾根で特徴的なのはシャクナゲがずっと尾根を覆っていたことで、見事と言うしかなかった。蓮台山コースにもシャクナゲ帯があったが、それよりもずっと多かった。さぞかし春には花で覆われるのではと思われた。一部で尾根のはっきりしない所が現れたが、目印テープを追っておれば問題なかった。やがて沢音が聞こえて来て、その沢音が次第に大きくなってきた。そして林道が見えてきた。最後に沢を渡って林道に出るのだが、その手前まで来てコースが不確かになった。目印テープも見当たらず、適当に下るしかなかった。無事に徒渉点に下りて来られたが、逆にこのコースを登るときは、尾根に出るまでのルートが分かり難いのではと思えた。林道に出ると、甌穴公園は指呼の距離だった。 11年ぶりの久斗山登山は歩き易くなったとは言え、まだまだ自然らしさが残っており、また樹林の美しさは変わりなかった。兵庫の山では、山歩きの楽しさとしてはけっこう上位にランク出来るのではと思われた。 (2012/11記)(2021/4改訂) |
<登山日> | 2012年10月13日 | 9:25甌穴公園スタート/9:30登山口/10:32尾滝尾根に合流/10:48〜55蓮台山/11:16〜28展望地/11:56〜12:02カサハ久斗山/12:34〜13:15久斗山/13:45〜50カサハ久斗山/中央尾根を下る/14:38麓まで500m地点/15:16エンド。 | |
(天気) | 朝は快晴。気温は15℃ほどで爽やかだった。尾根に出ると、少しだけ風を受けた。登るほどに気温は18℃まで上がってきた。昼が近づくと雲が増え出し、昼を回った頃には薄晴れの空になっていた。気温も15℃まで下がってきた。視界はまずまず良かった。下山を終えた頃には薄曇りの空に変わっていた。 | ||
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