TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬編
 
久斗山    くとさん 671.0m 香美町・新温泉町
カサハ久斗山 650m
蓮台山    れんだいさん 628m
 
1/2.5万地図 : 余部
 
【2012年10月】 No.2 2012-95(TAJI&HM)
    余部地区より  2012 / 10

 久斗山を初めて登った2001年11月は全くの手探り登山だったが、尾根のブナ林の美しさが印象的だった。また尾滝尾根のクマザサがきつかったことも記憶に残っている。その久斗山が兵庫100山に選ばれて、ガイド本に紹介されるまでになった。登山コースも整備されたようだった。そこで二度目の登山は、ガイド本「ふるさと兵庫100山」の紹介コース通りに歩くことにした。向かったのは2012年10月中旬のことで、麓の余部地区は澄んだ青空が広がっていた。その余部で国道178号線を離れて長谷川に架かる市午橋を渡ると、後は道なりに走った。自然と林道に入り、二度ほど小さな沢を渡った先で甌穴公園が現れた。特に公園の名は見なかったが、一帯は広々としており、トイレもあった。その公園の一隅に駐車とした。そこからは林道を更に先へと歩き出した。すぐに左手にカサハ久斗山の登山口標識が現れて、カサハ久斗山まで直接行けるコースのあることを知った。但し見た感じは、けっこうヤブっぽかった。そこを過ぎた先で蓮台山コースの登山口が現れた。後はコースのままに登って行くだけなので、コースについては詳細は記さないが、尾根はシャクナゲに覆われたり、ブナ林が広がったり、またクマザサが広がったりと、自然らしさがたっぷりのコースだった。難点は展望の少ないことだったが、自然林の美しさがそれをカバーしていた。尾滝尾根には尾滝山と蓮台山の中間点辺りに合流して、その尾滝尾根を歩いて蓮台山に向かった。蓮台山の山頂は広く平らになっており、そこに雑木林が広がっている様は、以前と変わらぬ佇まいだった。その蓮台山からカサハ久斗山に向かう途中に展望地(ビューポイント)があった。前回は素通りしていた地点だったが、そこからは南東の三川山から西の三成山までが眺め渡せた。但しその展望を少し木々が妨げていた。そこで少し危なっかしかったが、そばにあった木に登ってみたところ、遮るものの無い展望となった。西には浜坂港までも望めた。その先でカサハ久斗山の山頂に立ったのだが、そこから中央尾根コースが始まっているのを見て、この日の計画を変更することにした。始めの考えでは三角点久斗山からノウミ山へと歩いて余部に下る予定だったが、それでは甌穴公園まで長々と車道を歩くことになる。その点、中央尾根コースなら、下り着いた所が駐車地点の間近となり、車道歩きは全くせずに済みそうだった。そこで三角点久斗山まで歩いた後は、引き返してカサハ久斗山まで戻り、その後は中央尾根コースを下って行くことにした。ところで久斗三山の尾根で気になっていたのは尾根上から余部橋梁が見えるかと言うことだったが、これは前回登山のときと変わらず、たまに木々の隙間から眺められるにとどまった。そして三山共に展望は悪かった。やはりブナ林の混じる尾根の自然林を愛でるのが、久斗山ハイキングの楽しみ方と言えそうだった。三角点久斗山から再びカサハ久斗山に戻って、中央尾根下りを始めた。中央尾根コースは林道までの標高差は550mあり、それを一気に下るコースだった。コースが急傾斜であることは気にならなかったが、心配は途中で不確かにならないかと言うことだった。いざ下り出すと、なるほど急傾斜ではあったがロープが張られており、特に難路と言うほどでも無かった。そしてコースにはずっと赤テープが付いており、それが助けとなって無難に下って行けた。この尾根で特徴的なのはシャクナゲがずっと尾根を覆っていたことで、見事と言うしかなかった。蓮台山コースにもシャクナゲ帯があったが、それよりもずっと多かった。さぞかし春には花で覆われるのではと思われた。一部で尾根のはっきりしない所が現れたが、目印テープを追っておれば問題なかった。やがて沢音が聞こえて来て、その沢音が次第に大きくなってきた。そして林道が見えてきた。最後に沢を渡って林道に出るのだが、その手前まで来てコースが不確かになった。目印テープも見当たらず、適当に下るしかなかった。無事に徒渉点に下りて来られたが、逆にこのコースを登るときは、尾根に出るまでのルートが分かり難いのではと思えた。林道に出ると、甌穴公園は指呼の距離だった。
 11年ぶりの久斗山登山は歩き易くなったとは言え、まだまだ自然らしさが残っており、また樹林の美しさは変わりなかった。兵庫の山では、山歩きの楽しさとしてはけっこう上位にランク出来るのではと思われた。
(2012/11記)(2021/4改訂)
<登山日> 2012年10月13日 9:25甌穴公園スタート/9:30登山口/10:32尾滝尾根に合流/10:48〜55蓮台山/11:16〜28展望地/11:56〜12:02カサハ久斗山/12:34〜13:15久斗山/13:45〜50カサハ久斗山/中央尾根を下る/14:38麓まで500m地点/15:16エンド。
(天気) 朝は快晴。気温は15℃ほどで爽やかだった。尾根に出ると、少しだけ風を受けた。登るほどに気温は18℃まで上がってきた。昼が近づくと雲が増え出し、昼を回った頃には薄晴れの空になっていた。気温も15℃まで下がってきた。視界はまずまず良かった。下山を終えた頃には薄曇りの空に変わっていた。
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 甌穴公園は広場に
 なっていた そこ
 から歩き始めた

    林道の続きを歩い
    て行く 登山口ま
    で200mだった
    
歩き始めてすぐ左手に現れたのは、カサハ久斗
山の中央尾根コース登山口だった
中央尾根コースには入らず、林道を歩いて行く
林道はうっすらと草に覆われていた
5分ほど歩くと、登山口の標識が現れた そこ
が尾根端の位置だった
パートナーが登山道に取り付いた 登山道はやや急坂で始まった 尾根に大きな木が見られるようになった
急坂が続くようになった ロープを掴んで登った 木立が鬱蒼としてきた 尾根にシャクナゲが現れ出した
南東が開けて、カサハ久斗山が眺められた 木立の美しさを愛でながら登った 登山道の周囲にクマザサが増えてきた
ブナ林が広がり出した 尾滝尾根に合流した 蓮台山へと向かって行く
大きな岩が現れたが、熊岩と名が付いていた この尾滝尾根もブナ林が美しかった 蓮台山の一角に着く この石碑は以前のままだった

 蓮台山の山頂は
 平坦で展望は無
 し

  すぐに東へと尾
  根歩きの続きを
  始めた
キク科の花を見かけた イナカギクのようだった 尾根の自然な雰囲気が素晴らしかった クマザサとブナの尾根を歩いて行く
ビューポイントが現れた 南に向かっての展望だったが、ちょっと木立に遮られていた そこで目の前の木に登ったところ、一気に展望が広がった
仏ノ尾の背後に青ヶ丸が覗いていた 扇ノ山を大きく見る 鐘尾山の方向を大きく見る

 木に掴まりながら
 西を見ると、浜坂
 の町が眺められた

  浜坂の砂浜がちらり
  と見えていた
木から下りて、ビューポイントの辺りを眺めた 尾根歩きを再開すると前方にカサハ久斗山を見る 尾根は適度な歩き易さだった
尾根からようやく余部橋梁が望めるようになった 足下は、クマザサが変わらず続く 美しいブナ林を抜けて行く
カサハ久斗山が近づいてきた このシュイロハツをよく見かけた カサハ久斗山への登りにかかった

 カサハ久斗山の
 山頂に着いた

 樹林に囲まれて
 展望は無し

 カサハ久斗山を
 過ぎると三角点
 久斗山が見えて
 きた

 尾根は少しササ
 が茂っていた

 またビューポイン
 トが現れた 南に
 氷ノ山を見る
ビューポイントから南東に三川山を見る 白菅山の背後は妙見山のようだった 左の写真の蘓武岳を大きく見る
気持ちの良いブナ林の尾根歩きを続ける 久斗山が近づいて、また余部橋梁が眺められた 久斗山の山頂が目前になった
 久斗山の山頂に着
 いた この日の三
 つのピークで、一
 番休める雰囲気だ
 った

    山頂の二等三角点
    (点名・久斗山)
    を見る
山頂のそばから木立を通して北西に大谷山を見
同じく北に284mピーク(点名・丹生野)を
見る
三角点久斗山からはカサハ久斗山へと引き返し
前方にカサハ久斗山を見る カサハ久斗山への登りにかかった カサハ久斗山に戻ってきた
下山はカサハ久斗山の山頂から始まる中央尾根
コースに入った
中央尾根に入ると、すぐに急坂となった コースは明瞭な上に赤テープが点々と付いてお
り、尾根を逸れる心配は無かった
急坂が続くので、足下にだけは注意した シャクナゲが尾根を覆うようになった 木立を通して余部橋梁がちらりと見えた
途中で尾根が緩んだが、長くは続かなかった また急坂となってロープに掴まりながら下った 尾根のシャクナゲはまだ続いていた
急尾根も林道が近づく頃まで続いた 足下に林道が見えてきた 林道が間近になった辺りで、目印が不確かになった
林道に出る前に、沢を徒渉することになった 沢を渡って林道に出てきた 駐車地点の甌穴公園は目と鼻の先だった