TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬編
 
金香瀬山    かながせやま 709.7m 朝来市生野町
 
1/2.5万地図 : 但馬新井
 
【2014年5月】 No.2 2014-50(TAJI&HM)
 
    太盛山より  2014 / 6

 金香瀬山を初めて登ったのは1995年5月のこと銀山湖側から登ったものの、植林地を登ったため銀山湖の展望はほとんど得られなかった。おまけに山頂もすっかり植林地になっており、結果として印象の薄い山になってしまったその金香瀬山もルートを変えればまた違った印象を持てるのではと思ったとき、再訪したい気持ちが徐々に起きてきた。そして向かったのは19年後となる2014年5月の最終日で、5月と思えぬ朝から暑い日だった今回はじっくり登ろうと考えて、往路は標高差のある西麓側からとした。ただ地図を見るとその西尾根のルートは始めが急斜面になっていたので、それが少し心配だった。生野の町に入ると、中心部を抜けて銀山湖の方向へ向かった。金香瀬山の西尾根端まで来ると、裾野は住宅地になっており、駐車は難しそうだった。そこで北へと今少し車を走らせて、国道429号線の広い路肩部に駐車とした。そこより引き返す形で西尾根に近づいた。住宅地に入ると、すぐに山裾側に熊野神社が現れた。その背後から取り付くことにした。地図の通りに急斜面だったが、木に掴まりながら特に難しくもなく登って行けた。露岩部も現れたが、そこは岩を掴んで登った。100mも登ると一気に傾斜は緩んで、程なく平らな所に出た。そこは少し展望があり、北東には木立に邪魔をされながらも法道寺山が望めた。また足下の竹原野地区もよく見えていた。その平坦地から先は尾値ははっきりとして、しかもごく緩やかに続いたので、一転のんびりムードとなった。展望もときおり現れて、更に広く法道寺山の尾根が眺められる所が現れたり、南にも高畑山を望めたりした。また植林が続くこともなく、雑木の尾根となることもあり、そのちきは新緑が楽しめた。その尾根も山頂が近づくとやはり植林が主体になってきた。尾根を東へと歩いていたのだが、最後は南に向かって登るようになり、登り詰めた所が山頂だった。山頂は以前と変わらず植林に囲まれていたので展望は期待出来なかったが、植林を抜けてくる風が何とも涼しかった。まだ5月とあって湿度は低く、さらりとした感じが快かった。その風に吹かれながら昼食とした。昼食後は山頂に展望はないかと探ってみた。結果としては無いと言えたが、それでも植林の隙間から銀山湖がちらりと見えたのは幸いだった。その山頂で下草として目に付いたのが、イワヒメワラビとイッポンコゴミだった。イッポンコゴミは葉を茂らせていたが、それでも山菜として食べ頃のものも目に付いて、少々収穫することが出来た。山頂からの下山だったが、南の方向に下ることも考えたが、銀山湖の展望に出会える期待のある北の方向に下ることにした。前回も銀山湖側から登っていたが、そのときとはコースを変えることにした。前回は山頂から始める北への尾根を下ったので、この日はその尾根の東隣りの尾根に入った。始めこそ植林の中を歩いたため展望は無かったが、途中から雑木の尾根となり、しかも急斜面となったため、けっこう銀山湖の展望が現れるようになった。おかげで所々で足を止めてその展望を楽しみながら下った。但し急斜面のため、足下に注意が必要だった。ときには木にぶら下がるようにして下った。それでも特に危険と言える場面も無く銀山湖岸に下り着いた。後は車道を歩いて駐車地点へと戻るだけだったが、銀山湖側に下りたため駐車地点までが長かった。まずは銀山湖の南岸路を歩いて生野ダムに出た。ダムを越えて国道429号線に入ると、後はひたすら国道を歩くのだが、気温は30℃まで上がっており、その中を陽射しを長く受けながらだったため、登山よりもきついと言えた。結局、車道歩きは1時間20分ほどとなり、駐車地点に戻ってきたときは、けっこうへばり気味になっていた。
(2014/5記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年5月31日 10:01スタート/10:05熊野神社/10:27最初の展望地/11:40〜12:28山頂/13:25林道に下り着く/13:58生野ダム/14:42エンド。
(天気) 快晴。雲はほとんど無かったものの、白っぽい青空だった。黄砂の影響とか。山頂の気温は25℃ほど。弱く吹く風は涼しかった。視界は少しうっすらとしていた。麓に下りてくると、30℃の暑さだった。
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車を国道429号線の路肩に止めて、そこより
歩き出した 小野地区への道に入って行く
住宅地に入って、すぐに左手に現れたのは熊野
神社だった 神社への石段を登る
境内には樅の大木が立っていた 「生野の巨木
10選」に選ばれていた
神社の裏手の斜面に取り付いた 振り返ると、熊野神社の青い屋根が見えていた 急斜面を登って行く
露岩も現れたので、慎重に登った 害獣避けネットに沿って登る 背後に展望が現れて、奥銀谷の町並みが望めた
100mほど登ると、急斜面は緩んできた 程なく平らな所が現れた そこからは展望があり、北に法道寺山を見る
これから向かう尾根の方向も眺められた はっきりとした尾根を辿れるようになった 尾根は緩やかで、まさに森林浴だった
また展望地が現れて、先ほどよりも広く北の尾根が眺められた 足下にに竹原野の家並みを見る

 上の写真に写る釜
 床山の山頂辺りを
 大きく見る

 法道寺山の方向を
 大きく見る
尾根歩きを再開する 歩き易い尾根だった 新緑の中を登る 陽当たりの良い所は、若芽がいっぱい生えていた
岩場が現れたが、無理なく登れた 左手は植林で、右手は自然林となった 自然林は緑の壁紙を見る思いだった

 その自然林が切れ
 たとき展望が現れ
 て、端正な姿を見
 せたのは高畑山だ
 った

    高畑山を大きく見
    る
植林地の中を登るようになった 山頂かと思ったが、手前のピークだった 次のピークが山頂だった その山頂が目前になる

 金香瀬山の山頂
 に着いた 熊野
 神社から1時間
 35分かかって
 いた そこに三
 等三角点(点名
 ・金香瀬山)を
 見る


 三角点のそばか
 ら東の方向を眺
 める
山頂の陽当たりが良い所ではイッポンコゴミを
よく見かけた
北の方向では、植林の切れ目から法道寺山の山
頂が覗いていた
同じく植林の隙間から銀山湖も僅かだが眺めら
れた
山頂で50分ほど過ごすと、下山は山頂部の東
の位置から始まる北へと向かう尾根に入った
始めは植林の中を歩いた 次第に自然林が増えてきた
そのうちに銀山湖が眺められるようになってきた 振り返って金香瀬山の山頂部を見る 次第に銀山湖が良く見えるようになった

 銀山湖を広く眺めら
 れる所が現れた

 左の写真に写る法道
 寺山を大きく見る
上の写真の右手に見えたのはもっつい山だった 銀山湖の北岸を見る 湖中に浮かぶ小さな島を見る
緑が鮮やかな尾根を下って行く 下るうちに尾根がはっきりしなくなった 左手の斜面に入ると車道が見えてきた
無事に車道に下り着いた 湖岸の方向へと歩いた 白い花はコガクウツギのようだった

 銀山湖が見えたと
 き湖畔に下りて、
 静かな湖面を眺め
 た

   湖岸道路を歩いて、
   まずは生野ダムを目
   指した
 
ときおり樹林が切れて銀山湖が眺められた ハリエンジュの花を見た タニウツギの花を見る
銀山湖の東岸方向を見る 生野ダムが見えてきた そのダムの上を歩いて、対岸に向かった

 ダムの下部を見
 ると、放水が行
 われていた

 銀山湖の方向を眺
 めた
生野ダムから先は国道429号線を歩いた 左手に見えたのは高畑山だった 陽射しを避けて出来るだけ木陰を歩いた
頭上でジャケツイバラの黄色い花が咲いていた  竹原野橋を渡るとき、市川の流れを見る 竹原野の家並みに近づいて行った
前方に見えてきた尾根は、朝に歩いた尾根だった 道そばに六地蔵を見る 漸く駐車地点が見えてきた