TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
婆々山    ばばやま 742.9m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2018年10月】 No.3 2018-138(TAJI&HM)
 
   (b) 林道の終点位置より  2018 / 10

 婆々山はさのう高原からだとごく簡単に登れてしまうとあって、登山を楽しむのには不向きと言えそうだが、山頂近くのフライト基地からは素晴らしい展望が広がるので、展望を楽しめる山として認識している。2018年10月前半の三連休に婆々山へと向かったのは、登る楽しみと言うよりもただ展望を楽しみたいとの理由からで、そこで久々にさのう高原からのコースを登ることにした。
 播州南部は晴れていたため安心して北へと向かっていると、空は次第に雲が増えてきた。さのう高原に着いた頃には一部に青空は見えるものの、ほぼ曇り空となっていた。そのさのう高原にはフォレストアドベンチャーが出来ていたが、どのような施設かは名前だけでは分からなかった。その受付事務所の前が駐車場になっていた。こちらはフォレストアドベンチャーに行く訳でもなかったので、少し離れた所にあった路肩スペースに駐車とした。受付事務所の近くからハイキングコースが始まっており、婆々山の名は見なかったがパノラマ展望台まで3.6kmとあった。パノラマ展望台は山頂近くのフライト基地を指しているのかと思われた。ハイキングコースと言っても林道歩きだった。林道は中腹に作られているもう一つのフライト基地への道でもあった。その林道を歩き出すと足下にさのう高原の風景が広がった。その先で樹林に入ると、右手にフォレストアドベンチャーへの小径が分かれた。どうやら林道をショートカットする遊歩道と思われたため、その樹林の小径に入った。植林地内を通る緩やかな道で、予想通り長くも歩かず林道に合流した。再び林道歩きを始めると程なくフォレストアドベンチャーの前に出た。それは大がかりなアスレチック設備で、それを楽しむ人をけっこう見た。そのそばを抜けるとパノラマ展望台まで2.6kmだった。林道は枝道が分かれることがあったが、標識があって迷わず進んで行けた。また林道は砂利道の部分が多かったが、簡易舗装されている所もあって普通車でも無理なく走れるレベルと思えた。ときおり陽射しを受けることがあり、天気が良くなることを期待しながら歩いた。そしてハイキングコースの入口から40分でフライト基地の前に出た。この日はパラグライダーは行われていないようでひっそりとしていた。そこは遮るものが無いとあって好展望地だったが、前方に見える生野高原にはガスがかかっていた。上空はすっかり曇り空で、どうも天気は回復していないように思えた。フライト基地の先にはNTTの基地局が建っており、そこを過ぎると、標識が現れて林道は一般車の通行は禁止になっていた。但し車止めは設置されていなかった。その辺りより林道は少し荒れ気味になり傾斜も増してきた。そしてパノラマ展望台まで800mの標識が現れると、そこより漸く山道が始まった。真っ直ぐ山頂に向かう道で、途中で先ほどまで歩いていた林道に出会ったが、そこが林道の終点位置だった。登山道はススキに囲まれたのどかな道となり、程なく上部フライト基地に出た。そこは芝地の平坦地で、ちょっとした広場になっていた。遮るものが無いとあって絶好の展望地だったが、先ほどの下部フライト基地で見たときよりもガスが増えており、生野高原はほぼガスに隠されていた。スタート時は天気は回復するものと思っていただけに、すっかり裏切られたようだった。その上部フライト基地に着いて、パノラマ展望台まで700mの標識を見た。どうやらパノラマ展望台は山頂を指していたそうだった。その山頂はごく近くにすっきりと見えていた。但し登山コースは真っ直ぐ山頂には向かわず、樹林帯に入るとご緩やかなトラバース道となって北側に回り込むことになった。そして北尾根に合流すると、今少し歩いて東側から山頂に近づいた。山頂が間近になるとアセビが増えてきた。程なく着いた山頂もアセビに囲まれていた。その山頂に着いたときは、上空はすっかり黒い雲だった。そしてぽつりぽつりと雨が降ってきた。すぐに止むかと思っているとその逆で、次第に雨脚は強くなってきた。そうなると雨具を来て雨が止むのをただ待つだけだった。30分ほどじっとしていると漸く雨は止んだものの、雨雲が山頂にかかったのか周囲はすっかりガスだった。もうこうなると下山するしかなかった。ただ歩いて来た道を引き返すのみで、山頂を離れても暫くはガスの中だった。おまけに止んだと思っていた雨が再び降り出して気温も20℃まで下がってきた。好天の婆々山を登るつもりが悪天の婆々山となったことに、すっかり意気消沈の思いとなってしまった。林道へと下りると、雨が降ったり止んだりを繰り返す中、駐車地点へと林道歩きを続けた。
(2018/11記)
<登山日> 2018年10月7日 10:39フォレストアドベンチャー事務所の近くよりスタート/10:42ハイキングコース入口/11:07あと2.1km地点/11:30登山道入口/11:54〜12:22山頂/12:40登山道入口/13:23エンド。
(天気) スタート時の空は曇りから薄曇りと言った感じで、ときおりうっすらと陽射しを受けた。その空が次第に暗くなり、山頂に着いた直後より雨となった。山頂の気温は22℃で風はほとんど無し。視界はガスがかかる前は比較的はっきり見えていたが、雨の後はガスの世界となる。雨は降ったり止んだりを繰り返した。気温は19℃まで下がってきた。
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フォレストアドベンチャーの事務所に近い位置から歩
き始めた
左手にフォレストアドベンチャーの受付事務所を見る  ハイキングコースに入る ハイキングコースは林道で
パノラマ展望台まで3.6kmだった

足下にさのう高
原の風景が広が
ってきた

右手にフォレスト
アドベンチャーへ
の近道が現れたの
で、そちらに入っ


近道は植林地の
中を通っていた

5分も歩けば林道
に合流した

林道を歩き出す
と南に展望が広
がった

南西方向の山並み
は比較的はっきり
見えていた
樹林帯へと入って行く フォレストアドベンチャーの入口に着いた 大がかりなアスレチック設備のようだった

(←)
林道が分岐する所
は標識が立ってい
た 山頂まで2.6km
だった

 (→)
  砂利道を歩くこと
   が多くなった

見慣れない小さな白い花を付けた木を見た 一部に舗装を見る 山頂まで2.1km地点だった 中腹まで来て、水道設備を見る
ほぼ平坦な道として西に向かう所があった 標高600m近くまで来てフライト基地が現れた 前方に山頂が見えてきた
NTTの基地局の前を通った 一般車進入禁止になると道が荒れてきた 今暫く林道を歩く また舗装路だった

漸く登山道が始
まった 山頂ま
で800mだっ


易しい登山道だっ


西に見えていた
のは平野高山だ
った

途中で林道に出会
った 先ほど歩い
ていた林道の終点
位置だった 林道
の先に婆々山の山
頂を見る
登山道の登りを続ける 周囲はススキが茂っていた 上部フライト基地に着いた 山頂が少し近くなった
(←)
上部フライト基地
は広場と言っても
良い所で、絶好の
展望地だった

 (→)
  もうフライト基地
  として使われてい
  ないようで、小屋
  は潰れていた
広場を離れて山頂を目指した 植林地の中に入る 真っ直ぐ山頂に向かわず巻き道を歩くようになった
北尾根に合流すると、山頂まで100mだった 山頂へと漸く向かうことになった 山頂が間近になるとアセビが増えてきた

(←)
婆々山の山頂に
着いた

 (→)
 山頂はアセビが茂
 ってパノラマ展望
 台では無くなって
 いた
案内板の下に二等三角点(点名・婆々山)を見るも、
アセビに隠されようとしていた
山頂に着いたときは、黒雲にほぼ視界は閉ざされよう
としていた
すぐに雨が降ってきた もう天気の回復は望めそうに
無かった
一時的に雨が止んだのを見て下山に移った 展望はすっかり雲に隠されていた アセビの中を下って行く
樹林帯に入ると、ガスが漂っていた フライト基地に戻って来ると、何も見えなかった 振り返って山頂を望むと、ごくうっすらと見えていた
林道へと下って行く 林道に出ると、後はずっと林道歩きだった 雨は降ったり止んだりを繰り返した
NTTの基地局まで戻ってきた フライト基地に立つと、まだ風景は雲に隠されていた 下るうちに南向かいの尾根が見えてきた

足下にさのう高
原が見えてきた

ハイキングコース
の入口に戻ってき