TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
婆々山    ばばやま 742.9m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2018年10月】 No.4 2018-140(TAJI&HM)
 
   (a) 南麓の神子畑川近くより  2018 / 10

 婆々山を登る楽しみに上部フライト基地からの展望があるが、その楽しみを裏切られたのは2018年10月7日のことだった。晴れ時々曇りの天気予報を信じて婆々山に向かったところ、播州南部こそ晴れていたものの神河町まで来るとほぼ曇り空に変わっていた。ハイキングに入るとスタート時こそ少し青空が見られたが、山頂が近づくと黒い雲が上空を覆うようになり、山頂に立った頃より雨になってしまった。その後はガスに囲まれてとなり、すっかり意気消沈して下山したものだった。その天気が翌日は快晴が期待された。そこで胸のもやもやを解消すべく改めて婆々山を登ることにした。前日は南麓の馬場山キャンプ場から始まるハイキングコースを起点から歩き出していたが、この日は同じコースを登る予定ながらも出来るだけ車で林道を走ることにした。そうなると時間が余るので、午前は同じ朝来市内の低山である衣笠山で過ごすことにした。
 その衣笠山の登山を昼前に終えると、すぐに婆々山へと移動した。ハイキングコースとなる林道は前日に歩いたばかりとあって勝手は分かっており、荒れた所が現れても気楽に車を進めた。そして下部フライト基地のそばを通りNTTの基地局を過ぎたとき、一般車通行禁止の標識が現れた。別に車止めは無かったのでその先も車は進められたが、標識に従って標識近くの空き地に車を止めた。そしてハイキング開始とした。そこから山頂まではおおよそ1.3kmほどの位置だったので、登山道の入口までなら500mほど歩くだけだった。上空を見上げると天気予報通り快晴と呼べる空になっていたが、雲は少し多めだった。そして視界は前日の雨で現れて、くっきりとしていた。登山道に入ると7分で広々とした芝生広場に出た。パラグライダーの上部フライト基地だった。山頂をパノラマ展望台としていたが、その名はフライト基地にこそ相応しく、暫しの時間展望を楽しんだ。前面に広がる生野高原だけでなく、左手には粟鹿山、右手には須留ヶ峰、北の方向も眺められて遠くは但馬妙見山、蘇武岳も望めた。フライト基地では軽い昼食もとったりして30分ほど休んだが、その短い時間の間に雲は減ってすっかり快晴となった。北東には明るい山頂が見えており、いよいよ山頂を目指した。前日は登山道のままに歩いたため、山頂へはトラバースする形で北東側に回ってそちらから近づいたが、この日は真っ直ぐ山頂へと直進した。傾斜はきついもののヤブの部分は無く、むしろしっかり登る感があって悪くなかった。10分も登れば山頂に着いた。アセビの茂る山頂の展望は良いとは言えなかったため、小休止にとどめてすぐに山頂を離れた。そして東へと登山コースに入った。そちらに向かったのは北の展望を楽しむためで、少し下ると別の展望地に出た。そこからは東から北までが眺められて、フライト基地とは違った風景が楽しめた。これで展望に関しては十分に楽しんだことになり、前日のもやもやはすっかり解消されていた。後は登山コースのままに歩いて駐車地点へと戻って行った。
(2018/11記)
<登山日> 2018年10月8日 11:55NTT基地局の近くよりスタート/12:04登山道に入る/12:11〜38上部フライト基地/12:48〜13:00山頂/13:04〜08東肩の展望地/13:23林道に出る/13:30エンド。
(天気) 始めは雲の多い晴れだったが、徐々に雲は減って快晴となった。山頂の気温は25℃ながら、さっぱりとした空気感が快かった。風はほとんど無し。視界は澄んでいた。
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前日は長く林道を歩いたが、この日は下部フライト基
地の先まで車を進めた 近くにNTTの基地局を見る
舗装林道を歩き出す この日の空は快晴だった すぐに標識が現れて、その先の林道は一般車は通行禁
止とされていた

林道は少し荒れ
た感じとなって
きた

500mほど歩い
て登山道の入口に
着いた

山頂まで800m
だった
登山道は緩やかな坂道だった 左手前方に山頂が見えてきた 林道の終点位置に着いて、更に登山道を歩いた
易しい道が続く 周囲はススキが囲んでいた 登山道を10分も歩けば展望広場(上部フライト基地)に着いた
この日は澄んだ視界とあって存分に展望を楽しんだ 北東から東、南東にかけてを眺める
上の写真の右手を見る 南東から南、西にかけてを見る
上の写真に写る平野高山を中心に眺める 須留ヶ峰の尾根を大きく見る
北東間近に見えるのが婆々山だった 婆々山の左手となる北の方向に蘇武岳を見る
展望広場で30分近く休んだ後、漸く山頂を目指した 登山道を離れて、真っ直ぐに山頂を目指した 登山道は無いものの、無理なく歩いて行けた
山頂が近づくと、アセビが増えてきた 山頂に着いた 展望広場から10分だった 前日と違
ってこの日は展望があったが
周囲は灌木が茂っており、パノラマ展望台とは言えな
くなっていた
展望は狭くなっていたが、千ヶ峰が眺められた 千ヶ峰を大きく見る

(←)
場所を変えると東
の方向も望めた

 (→)
  左の写真に写る大
  持山を大きく見る
山頂で一休みを終えると、下山は登山コースを辿るこ
とにした 北東へと下って行く
登山コースとあって易しい道だった 東に向かっての展望地が現れたので、登山コースを離
れてそちらに立ち寄ることにした
展望地に出ると、東の方向だけでなく北の方向もすっきりと眺められた

朝来山と粟鹿山
の並ぶ姿を見る

粟鹿山を大きく見

北の山並みを眺める 遠くは青葉山がごくうっすらと望めた 青葉山の辺りを少し大きく見る
三国岳の手前に多々良木ダム湖を見る 登山コースに戻って下山を続けた 登山コースは巻き道の形で展望広場に向かっていた
展望広場が近づいてきた 上空にうろこ雲を見る 壊れたフライト基地の小屋を見る
展望広場に着くも、足を止めずに通過した ススキに囲まれた登山道を下って行く 林道の終点位置を通過する
登山口まで下りてきた 後は林道を7分ほど歩くだけだった 一般車通行止めの位置まで戻ってきた