TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
明神山    みょうじんやま 791.2m 宍粟市・養父市
         (めいしんやま)
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2019年11月】 No.2 2019-174(TAJI)
 
    798mピークより  2019 / 11

 「宍粟50名山別選5名山」のパンフレットを見たとき、三郡山の地図に明神山の名を見た。宍粟市と養父市との境界尾根にある明神山だが、そのときは特に思うことは無かったが、2019年11月の第二日曜日にそのパンフレットを参考にして三郡山を登ってみると、尾根の自然林は紅葉を迎えていた。その風景に接して同じ境界尾根上の明神山も雰囲気は良いのではと思えた。そこで明神山を22年ぶりの登ろうと向かったのは一週間後の日曜日のことだった。
 前週と同じくこの日も快晴だった。宍粟市一宮町に入ると、県道6号線から国道429号線に入り、笠杉トンネルの方向に向かった。そして黒原集落に入ったとき、三郡山の登山口標識を見た。後は標識に従って奥組集落への道に入り、集落を抜けた先で現れた黒原・井内浄水場の前に出た。そこに車を止めて林道歩きでスタートした。一週前に歩いたばかりとあって境界尾根までのイメージは出来ていたので、ごく気楽な気持ちで歩いて行った。三郡山登山口に入り、この日は支尾根を真っ直ぐ登った。尾根の自然林は前週と比べると紅葉が進んでおり、ちょうど見頃の感じになっていた。境界尾根に着くと、そこは標高800地点だった。そこからは尾根を西へと歩いて行くのだが、明神山は800mに満たない山とあって概ね下り坂を歩くことになった。三郡山への道と同様に尾根は歩き易く、紅葉を愛でながらゆっくり歩いた。展望はほとんど無かったが、ときおり木々の隙間からスリガ峯の姿を見た。明神山が近づくと上り坂となり、800m地点から16分で到着となった。何とも気楽に立てた感じだった。そこは紅葉こそきれいだったが、樹林に囲まれて展望は無かった。ただ西斜面に展望地があることを知っていたので、西斜面側に下るとすぐに前方が開けて展望が広がった。西に向かっての展望で、南西の東山から北西の藤無山、氷ノ山まで一望の素晴らしさだった。どの山も紅葉しており、風景が華やいでいた。境界尾根は明神山からは北北西へと向かい798mへと続くのだが、その798mピークが紅葉した姿で近くに見えていた。明神山だけでは全く歩き足りていなかったので、798mピークまで歩くことにした。その尾根を歩くのは22年ぶりだったので、その変化にも興味があった。その尾根に予想通りアセビのヤブになった所が現れた。ただアセビヤブは長くは続いていなかった。ヤブを抜けると後はスムーズに歩けた。小さなピークを越すと798mピークへの上り坂が始まった。けっこう急斜面になっていたのでしっかり登ることになった。そしてピークが近づいたとき急に周囲の木々が減って後方に展望が広がってきた。それは東に向かっての展望で、スリガ峯から三郡山へと続く尾根が一望となった。その展望に出会えて、ここまで来た甲斐があったと思えた。そこより一登りして798mピークに着くと、そこも明神山と同様に紅葉こそきれいだったが展望は無かった。すぐに引き返して展望地で改めて休憩とした。その休憩の間に空模様が変わってきた。快晴の空に雲が見えてきたかと思うと、雲はどんどん増えてきた。その空を見て休憩を切り上げると、後は歩いて来た尾根を引き返した。また紅葉を愛でながらの尾根歩きだったが、日射しが消えた分だけ鮮やかさは少なくなっていた。明神山を過ぎ三郡山コースに合流すると、市境尾根を離れて登山口へと戻って行った。二週連続して奥播州の尾根歩きを楽しんだが、三郡山コースよりも明神山から798mピークへと歩いた尾根道の方が展望に恵まれているだけ面白かったように思えた。
(2020/1記)
<登山日> 2019年11月17日 9:45浄水場スタート/9:51三郡山登山口/10:34境界尾根に出る/10:50〜11:05明神山/11:46〜12:27[798m]ピーク/13:15明神山/13:31境界尾根を離れる/14:03三郡山登山口/14:06エンド。
(天気) 朝は快晴の空だった。樹林帯の気温は9℃で、山頂でも8℃だった。風は弱く吹く程度だった。視界は遠方が少しうっすらとしていた。昼を回って少しずつ雲が増えてきた。
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一週前と同じく黒原・井内浄水場のそばに車を止めた 同じく三郡山登山口を目指して林道を北へと歩いた 林道は黒原川に沿って続いていた

林道のそばに紅葉
の木を見る

すぐに三郡山コー
スの登山口が現れ

登山口標識を見る 登山道に入ると、始めに植林地を登った ミツマタの茂る所を通った
標識に従って小さな沢を渡った 前週と同じく右回りコースを登ることにした 小さな沢に沿って歩いた
登山道がまた二手に分かれた この日は直登コースを登った 直登コースにも赤テープが付いていた
周囲の木々の色付きが増してきた 登るうちに尾根は緩やかになってきた はっきりと一週前より紅葉は進んでいた
紅葉を愛でながら登った 登るほどに周囲の木々はすっかり色付いていた 低木ながら、鮮やかに色付いたカエデを見た
主尾根に合流した 北東に向かえば三郡山だった この日は明神山へと境界尾根を北西に向かった 始めは自然林の中だったが
すぐに周囲は植林地となった 基本的に下り坂だったが、上り坂もあった 紅葉を見ることもあった

(←)
主尾根について
から16分で明
神山に着いた

 (→)
  四等三角点(点
  名・明神山)を
  見える

(←)
山頂を別の角度
から眺めた

 (→)
  山頂に展望は無
  かったが、西斜
  面に入ると展望
  地が現れた
右上の写真に写る一山を大きく見る 上の写真に写る水上山を大きく見る 上の写真に写る藤無山を大きく見る

(←)
藤無山から右手
を眺めた

  (→)
  立つ位置を変え
  て北の方向を眺
  めた

氷ノ山の辺りを少
し大きく見る

一山の左手も眺め
られた
妙見山を大きく見る 展望地を離れて境界尾根歩きの続きに入った アセビの茂る所があり、けっこう歩き難かった
アセビ帯を抜け出すと裸地が現れた 鮮やかに色付くのはウリハダカエデだった 易しい尾根歩きとなった
紅葉の木が増えてきた 尾根の雰囲気は良かった 798mピーク手前の鞍部まで来た
798mピークへと上り坂に入った 植林地の隣は紅葉の自然林だった やはりカエデの紅葉は美しかった

(←)
798mピークが
近づいたとき突然
のように開けた所
が現れた

 (→)
  振り返るとスリガ
  峯の姿が目立って
  いた
スリガ峯を大きく見る 笛の写真の右に続く尾根を眺めた 宍粟市と朝来市との境界尾根だった

798mピークに
着くと、そこは樹
林に囲まれており
展望は無かった

頭上の紅葉を見上
げた
798mピークを離れて展望地で求刑とした 歩いてきた尾根の方向を眺めた 左の写真に写る笠杉山を大きく見る
休むうちに上空に雲が増えてきた 休憩を終えると歩いてきた道を引き返した 再び紅葉を愛でながら歩いた
鮮やかな赤に目をとめた 足下は落ち葉が積もっていた 南に見えていたのは点名・横山の855mピークだった
アセビ藪を抜け出した 明神山西面の展望地まで戻ってきた 午前と違って雲の多い空だった
明神山の山頂に戻ってきた その山頂に「めいしんやま」の名を見た その先は植林が主体の尾根歩きだった
三郡山コースと合流した 沢へと繋がる尾根に入った 自然林の風景を楽しんだ この下りでも紅葉を楽しんだ 但し陽射しは無かった
カエデの紅葉を眺めた 急坂を下って行く 沢筋まで下りてきた
登山口まで戻ってきた 駐車地点が見えてきた 黒原・井内浄水場に戻ってきた すっかり曇り空だった