高峰への登山コースとしては東麓側から前川林道経由で登るコースがあるが、草木側からのコースもあり、今回はその草木谷コースを登ることにした。向かったのは2024年10月の第二金曜日。澄んだ青空が広がる日だった。草木谷の車道をゆっくる走ると、右手に登山口の標識を見た。その先に2台分ほどの路肩スペースがあり、そこに車を止めた。ガイドブックの「宍粟50名山」にもその位置にPマークが付いていた。登山口に入ると、登山道はごく緩やかな道として続いていた。始めは左手に展望があり、北の山並みが眺められた。登山道は緩やかなだけで無く荒れたような所も無く、ごく易しく登って行けた。漸く秋らしい機構となっており、涼しさを味わいながらの登りだった。登山道はテレビケーブルの経路になっていたようだが、そのケーブルは途中で切断されており、登る途中でアンテナの残骸を見た。710mピークが近づくと登山道の傾斜が増してきた。また大きな岩を多く見るようになった。710mピークも大岩群があり、その大岩のピークで左手から草木越コースが合流した。そこからは歩く方向が南西へと変わった。緩やかに下り緩やかに登り返した。歩き始めたときこそ展望があったが、その後はずっと樹林に囲まれていた。その樹林に切れ目を見るようになり、それは北の方向で、切れ目から見えていたのは氷ノ山だった。山頂が近づくとアセビが増えてきた。そして大岩のピークから30分ほどで山頂に到着した。まずは易しく歩いて山頂に立ったと言えた。その山頂は以前とあまり変わっていないようだったが、アセビは増えているように思えた。山頂の気温は16℃と低めで、秋らしい涼しさを楽しめた。一息つけると南西から西へと広がる展望を楽しんだ。この日の視界はくっきりとしており、遠くは三室山も望めた。山頂で休んでいたのは45分ほど。下山は往路を引き返して大岩のピークまで戻ると、そこからは草木越コースに入った。始めの大岩を巻くように下る所は、急斜面があって慎重に足下を見る必要があった。大岩を巻くと尾根筋を辿れるようになった。ただ少々ヤブっぽい所があり、また道のはっきりしない所もあって、目印テープを追いながら下った。下るうちに易しい道となり、無難に登山口に下り着いた。そこは草木集落の入口となる峠の位置だった。その登山口には標識は無く、ただ数個の目印テープが付いているだけだった。後は草木坂の車道を下って駐車地点に戻ればよいだけだったが、ここで寄り道を思い付いた。間近から草木城への遊歩道が始まっており、その遊歩道を歩いて草木城経由で602mピーク(点名・草木)に立つことにした。そのため結果として40分ほどの寄り道となった。(点名・草木に関しては別項を参照願います。)草木越えに戻ってくると、草木坂の車道歩きに移った。草木越登山口から駐車地点までは13分歩くことになった。
(2024/11記) |