TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬
 
建屋山    たきのやさん 855.8m 養父市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【1996年9月】 No.1 1996-50(TAJI&HM)
 
    西方にある和田山より  1997 / 6

 養父町の中央部にあって、この建屋山の尾根は南北に800m台のピークを連ねている。最高点は養父町に属するが、一部のピークは和田山町との町堺尾根ともなっている。この建屋山の尾根は、冬の季節になると目立って来る。南但馬では近くの須留ヶ峰より白くなって目を引くのである。そこでいざ向かおうとしたが、地図では近くまでの破線路は見えず、アプローチとしてどのルートにすべきか迷った。そして決めたのが和田山町の藤和集落から町境尾根を目指すコースである。訪れたのは96年9月半ばの晴天の日。藤和集落は周囲をぐるりと山に囲まれた小さな集落だったが、その藤和の里の最奥から始まる林道の入口に駐車した。まず山稜尾根の中ほどのピークとなる829mピークを目指すことにした。そこに近づくには林道を歩けば簡単と思えたが、駐車地点の近くにある沢が829mピークへと向かっており、林道をエスケープすることにもなるので、その沢沿いを登って行くことにした。踏み跡程度の小径が続いており、それを辿って行くと、予想通り林道の終点に出会った。そこからは沢沿いを作業道が続いていた。沢も奥まってくるとその道は消えたが、後はむりやり急尾根を登って、829mピークに出た。そこは南へと延びる尾根の両側がほとんど伐採されていた。そこにはヒノキが植えられていたがまだまだ小さく、抜群の展望が開けていた。東には粟鹿山から千ヶ峰の稜線、南は段ヶ峰から千町ヶ峰、笠杉山の尾根、西は間近に須留ヶ峰、そして北西は氷ノ山から鉢伏山、その他無名の山々が一大パノラマとなって広がっていた。山頂へはこの好展望地より北西に稜線を辿るのだが、急にクマザサ帯となって来た。けっこう煩わしい歩きが続くことになった。ただその途中のクマザサが疎らになった所でタマゴタケが多く生えているのに出会った。最高点に着くと、そこは三角点ピークだったが、雑木に囲まれて全く展望は無し。それでも周囲の状況を見ようと手頃な木に登ってみると、眼前に須留ヶ峰が大きく聳えていた。この帰路は829mピークまで戻り、そこからは地図の破線路を目指して、ひたすら南へ延びる尾根を下って行った。ただ途中で尾根を外れてしまい、急斜面を沢まで下りることになってしまった。その沢沿いを下ると踏み跡程度ながら小径に出合えた。地図の破線路のようだった。後は沢沿いに続くその小径を歩いて、駐車地点へと戻って行った。
(2004/4記)(2006/11改訂)(2017/5改訂2)
<登山日> 1996年9月15日 9:48スタート/12 :08〜13:31山頂/15:47エンド。
(天気) 晴天。少し雲が多い。陽射しの中では、風が止まるとけっこう暑さを感じた。山頂では涼しい風が有り、日陰に入ると寒いぐらいだった。視界は心持ち霞がかっていたが、遠方まで良く見えていた。
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 829mピークより西の
 山並みを望む

     左の写真に写る御祓山
     を大きく見る 背後で
     山頂を雲に隠されてい
     るのは氷ノ山のようだ
     った
       
大杉山から南に延びる尾根を眺める 北へと続く尾根を眺める

 南の方向には婆々山
 が望めた


   段ヶ峰の方向を大きく
   見る
 829mピークより東から南東にかけてを眺める 粟鹿山を大きく見る