◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
十年 (宮ノ後山) | 1039.3m | 宍粟市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
じゅうねん | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宮ノ後山 みやのうしろやま | 871.5m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 戸倉峠 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2017年11月】 No.2 | 2017-115(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
戸倉スキー場より 2017 / 11 |
戸倉スキー場の北東に位置する1039mピークは宮ノ後山として波賀町史にも載っていたのだが、2017年8月に宍粟50名山の別選5名山に選ばれたとき、点名と同名の「十年」で呼ばれていることを知った。これからは十年の名で親しまれることと思われた。その十年を15年ぶりに登ろうと向かったのは2017年11月の第二金曜日のことだった。朝から澄んだ空が広がっており、雲は全く見られなかった。国道29号線を北上して戸倉スキー場の入口を過ぎたとき、すぐに登山口標柱を右手に見た。そこは大森神社のそばで、広い駐車スペースがあって国道29号線とは離れる形で車を止めることが出来た。そこからのハイキングは別選5名山のパンフレットに紹介されているコースを歩いて行くことにした。始めに大森神社に入り、その背後の樹林を抜けると林道に出た。林道は近くの国道から始まっているので、その入口を登山口としても良さそうに思われたが、駐車スペースの関係で大森神社の前を登山口にしたと思われた。後は暫く林道歩きだった。ごく緩やかな上り坂で、周囲は植林が多かったが雑木も見られて、ちょうど良い色付きを見せていた。林道の右手は沢が続いており、小さな滝を見ることもあった。林道は十分な道幅だったが、通行する車は少ないようで雑草が伸びていた。また歩くうちに抉れた所も現れてオフロード車でないと通行は無理と思えた。その林道歩きを30分ほど続けたとき、突然のように標識が現れて左手の斜面を登ることになった。植林地の急斜面にはっきりとした道は無く、目印テープを追いながら踏み跡程度の小径を登った。但し尾根までは僅かな距離で、尾根に出るとはっきりとした尾根道を辿れるようになった。その尾根道の雰囲気が良かった。自然林の尾根は紅葉の盛りを迎えており、モミジの木も多いようで赤と黄の競演だった。木々が密生しておらず、適度なばらけ具合で眺められるのも良く、すっかり紅葉ハイキングだった。872mピークに着くと、そこに四等三角点(点名・宮ノ後)を見た。パンフレットではこの872mピークに宮ノ後山の名が付いていたが、単なる小ピークでもあり、以前からそう呼ばれていたのかは疑わしいところだった。その宮ノ後山を過ぎると木々が密になったことや植林が混じってきたことで、紅葉ハイキングの雰囲気は少し削がれてきた。植林の中にはカラマツも見た。北へと登って996mピークに着くと、北からの風を受けるようになり肌寒さが出てきた。落葉が進んでおり、すっかり葉を落とした木が増えてきた。少し傾斜がきつくなって山頂に近づいている雰囲気となったが、着いたピークは山頂手前の1010mピークだった。葉を落とした木々を通して山頂が望めたが、尾根筋を少し北へと離れてみると、木々が疎らになって今少し山頂がはっきり見えた。その十年の右手で一際大きな山が氷ノ山だった。緩やかに下り緩やかに登り返して山頂到着となった。樹林に囲まれた山頂は展望が悪く、南西方向に少し切れ目があるだけだった。その隙間から見えていたのは「くらます」だった。山頂ではいっそう風を受けることになったので、少し戻って風の来ない雑木林の中で昼休憩とした。辺りの木々はすっかり葉を落としていたが、落ち葉が積もった風景は悪くなかった。昼休憩を終えると下山に移った。下山は休憩地点の近くから分かれた南尾根コースに入った。緩やかな尾根で、下るうちに再び紅葉を楽しめるようになった。尾根の途中に共同アンテナが建っていたが、もう使われていないようだった。その先はアンテナから続くケーブルを見るようになった。尾根はそのケーブル経路とあって整備されていたようで、ヤブになることは無くスムーズに下れた。目印テープが続いていたので、尾根が分岐しても地図を見直すこともなく下って行けた。途中はずっと紅葉ハイキングを楽しめたが、下るうちに針葉樹が増えて風情は消えてきた。そして目印に従って尾根を離れると、短い距離で作業道に下り立った。少し荒れ気味の作業道を歩いて行くと、はっきりとした林道に合流した。それは宮ノ後林道で、その合流点にも登山口標柱が立っていた。そこはヤマメ茶屋の近くで、坂ノ谷川を挟んでヤマメ茶屋が見えていた。林道を10分ほど歩くと国道29号線に出て、後は戸倉集落の方向へと歩いた。国道には歩道が付いていなかったが、平日の昼間とあって通行車両は少なく、特に姫路方面に向かう車は数分に1台も通らなかった。また国道は緩やかな下り坂だったので、けっこう気楽に歩けた。20分も歩けば大森神社そばの駐車地点に戻って来られた。 (2017/12記)(2020/4改訂) |
<登山日> | 2017年11月10日 | 9:54大森神社前登山口スタート/10:29林道を離れる/10:53宮ノ後山/11:33[1010m]ピーク/11:53〜12:16十年/13:18宮ノ後林道登山口/13:27国道29号線に出る/13:50エンド。 | |
(天気) | 雲一つ無い澄んだ青空だった。林道の気温は8℃と冷えていたが、尾根に出ると15℃まで上がってきた。996mピークに向かっているときは風を受けなかったが、996mピークに出ると南西風を受けて、少々肌寒さを感じた。十年の気温は14℃。視界は良かった。下山を終えても雲一つ無い快晴は続いていた。 | ||
<< Photo Album 2017/11/10 >> |
---|