TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
後山       うしろやま 1344.4m 宍粟市/美作市(岡山県)
 
船木山     ふなきやま 1334m 宍粟市/美作市(岡山県)
 
駒の尾山  こまのおやま 1280.5m 西粟倉村・美作市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2013年11月】 2013-88(TAJI&HM)
     《後山》  船木山のそばより  2013 / 11

 後山を登ることを考えたとき、やはり駒の尾山までの県境尾根歩きを楽しみたくなる。そうなると一番それに叶うのは、千種町の駒の尾山登山口そばに車を止めて、そこを起点に周回するコースではと思われる。その考えを2010年3月に実行しており、そのときは先に駒の尾山に立ち、そこより東へと歩いて船木山、後山に立つと、引き返して船木山のそばから鍋ヶ谷林道へと下った。鍋ヶ谷林道を起点まで歩くと、駒の尾山登山口は目と鼻の先だった。2013年秋に再びその県境尾根を歩きたいと考えたとき、やはり周回コースにしたく、そこで逆順で歩くことにした。11月2日の土曜日のことだった。朝の空は快晴で、程良い涼しさもあって絶好の登山日和だった。予定通り駒の尾山登山口そばにある駐車場に車を止めて歩き出した。県道72号線を西河内集落の方向へと歩くと、数分で鍋ヶ谷林道の入口が現れた。その林道に入るとすぐの所で伐採作業が行われており、車の進入は禁止になっていた。禁止でなくとも道路の一部は重機によってぬかるみ状態になっており、四駆車以外の通行は難しいように思われた。そこを過ぎると普通の林道となり、傾斜が緩やかだったこともあって、のんびりと歩いて行けた。木々は紅葉を始めており、きれいに色づいたものも見られた。但し10月に暖かい日が続いていたこともあってか、全体としては色のくすみが強く、鮮やかさは少なかった。船木山登山口に着いたのは、林道入口から40分ほど経過したときだった。やや急坂の登山道を登って行く。しっかりと足を踏みしめて登る感は悪くなかった。気温は13℃ほどだったので、登る分にはじんわりと汗をかく程度で、無理なく登って行けた。植林地を登ることが多かったが、自然林もときおり現れて、紅葉を愛でることも出来た。周囲にササが見え出すと、その枯れが目に付いたが、3年前と比べてどんどん減っている感じでも無かった。登山口から休まず登ったこともあってか、登山口から県境尾根までは45分だった。尾根に着いた位置は船木山山頂にごく近い位置なので、まずは船木山に立った。そこからは東へと歩いて後山に向かった。快晴だった空は雲が増えており、北の空こそ青空が広がっているものの、南から西は薄雲が広がっていた。それと意外と視界が悪く、近くこそまずまず見えていたものの、遠くは薄ぼんやりとしていた。氷ノ山は輪郭がうっすらと分かる程度だった。県境尾根は少しササが刈られたようで、十分な道幅になっており歩き易かった。そして前方に後山が現れて、それが次第に近づいてくるのは悪くなかった。やや急坂があり、それを登りきるとそこは後山の手前の小ピークで、そこより100mほど先が後山の山頂だった。先着者は一名のみで静かな山頂だった。祠のそばで休憩とする。そのとき気が付いたことは、そばの木立に枯れかかっているものが多くあったことで、少々気になった。うっすらとした視界のため、山頂に着いてようやく眺められた植松山などの東の山並みも、薄ぼんやりとしか見えていなかった。山頂では昼食をとったこともあって30分ほどの休憩をとった後、引き返す形で駒の尾山までの縦走を開始した。このまま空は曇ってくると思っていたのだが、むしろ逆で、また青空が広がり出していた。おかげで陽射しの中での尾根歩きを楽しめた。その尾根歩きの様子は下の写真帳を見ていただきたいが、展望あり樹林の美しさあり、またササの茂る風景を眺めるのも悪くなかった。尾根は緩やかに続いて、何度歩いても楽しい尾根だった。一部の木立は紅葉しており、それも楽しめた。船木山を過ぎ、鍋ヶ谷山を越え、そして次第に駒の尾山が近づいてきた。その頃になると再び雲が増えようとしていた。駒の尾山に着くと、もう十分に尾根歩きを楽しんできたとあって、単に駒の尾山に着いてしまったと言うぐらいの思いだった。そのため休憩も少時にとどめて下山に移った。下山は避難小屋まで引き返し、そこから北へとダルガ峰へと続く尾根に入った。その尾根も雰囲気は悪くなかった。途中から丸太の階段道の下りが続き、大海里峠に着くと尾根を離れて登山口へと通じるコースに入った。その下山コースは樹林帯が主体となり、この日では一番平凡と言える道だった。東の方向へ山襞なりに緩やかに下るので、なかなか高度を下げなかった。そのため早く登山口に出たいとの思いになり、途中からは早足気味に下って行くと、駒の尾山から1時間で登山口だった。この日は休憩時間を入れると5時間のハイキングとなり、それに見合うだけの楽しさがあったとの思いで車に近づいた。
(2013/12記)(2020/5改訂)
<登山日> 2013年11月2日 9:50駒の尾山登山口スタート/9:55鍋ヶ谷林道入口/10:37船木山登山口/11:23船木山/11:44〜12:16後山/12:38船木山/13:00鍋ヶ谷山/13:38〜47駒の尾山/14:08大海里谷/14:47駒の尾山登山口エンド。
(天気) 朝の空は快晴。鍋ヶ谷林道の気温は12℃だった。稜線に出ると、南から西には薄雲が広がっていた。後山山頂の気温は15℃。弱く吹く風が快かった。後山で休むうちに次第に青空が増えてきて、また快晴の空となった。視界は少しうっすらとしており、遠くはあまり見えていなかった。快晴となって気温は上がり、駒の尾山では17℃まで上がっており、適度な涼しさだった。下山中に再び雲が広がってきて、登山口に着く頃には薄曇りの空に変わっていた。
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駐車場のそばの木が良い色付きをしていた 駒の尾山の登山口には入らず、県道を南へと歩く 県道のそばではススキが逆光に光っていた
鍋ヶ谷林道の入口には通行止の看板が立っていた 林道のそばに鍋ヶ谷渓谷を見る 伐採現場が現れた
伐採現場では林道は泥田になっていた 伐採現場を過ぎると易しい林道歩きとなった 林道の周囲では紅葉が進んでいた
木立の間から望まれたのは三室山だった 標識が現れて、この先に奥の院があるようだった 林道はずっと緩やかなままだった
落ち葉が林道を覆うようになった ウリハダカエデの紅葉を見る 林道を40分歩いて船木山登山口が現れた
登山コースはやや急坂で始まった コースのはっきりしない所があり目印テープを
追った
始めのうち登山道は尾根筋を通っていなかった
尾根を登るようになった 一帯は植林地だった クマザサが見られるようになったが枯れが進ん
でいた
植林地の急坂が続いた
植林地が終わると、紅葉の木を見るようになった 登山道は緩やかになって県境尾根に近づいた 県境尾根に出てきた

 船木山の山頂
 が間近に見え
 ていた

 船木山の山頂
 に立った

 船木山の山頂を離
 れて、引き返す形
 で後山に向かった

   遠方が眺められる
   ようになったが、
   この日の視界はう
   っすらとしていた
後山が次第に大きくなってきた 船木山をバックにパートナーが付いてくる 坂を登りきって、その先が山頂かと思ったが
再び山頂が見えると、まだ100mほど離れて
いた
山頂が目前になった 後山の山頂に着く 上空は曇り空に変わってい

 山頂に着いて東の
 山並みを見ると、
 うっすらとした視
 界だった

   南西の方向はすっ
   かり雲が広がって
   いた

 山頂より西の方向
 を眺める これか
 ら向かう尾根だが
 そちらは青空が広
 がっていた

 南から来ている登山
 道を眺める






山頂で休むうちに青空が戻ってきた 明るくなった山頂を眺める 山頂の三等三角点(点名・後山)を見る
後山の山頂を離れて船木山に向かった 往路と違って振り返ってみる後山は明るかった 前方に船木山を姿良く眺める
青空が戻ったため、紅葉が鮮やかに眺められた 落葉してしまった木も多くあった 紅葉はやはりカエデがきれいだった
振り返ると後山が少し離れて見えた 船木山への登りにかかる この日二度目の船木山だった

 船木山の山頂から
 後山を望む


  船木山を離れると
  西から北西の展望
  が現れた
ネマガリダケの中を尾根道が続く 樹林が現れると、この辺りは紅葉が残っていた きれいに色付いた木を見上げる
緩やかな上り坂の途中で、三角点が現れた その四等三角点(点名・粟倉)を見る 辺りはカラマツが多く、きれいに紅葉していた
鍋ヶ谷山へと登って行く 周囲はすっかりササ
だった
鍋ヶ谷山のピークを踏むが、山頂らしさは無か
った
前方に駒の尾山が見えてきた
振り返って鍋ヶ谷山を見ると、ササに覆われて
いた
自然林は紅葉の盛りだった 頭上のブナの紅葉を見る

 振り返ると歩い
 てきた三つの山
 が並んでいた

 前方に駒の尾山を
 見ながら穏やかな
 尾根を歩いた
ササの道が続く 上空に雲が増えてきた 駒の尾山が近づいて、避難小屋が見えてきた その避難小屋が目前になった
避難小屋まで来ると、駒の尾山の山あと一登りだった 最後の登りにかかる
山頂は誰もおらず静かだった 二等三角点(点名・大茅)を見る

 駒の尾山の山頂か
 らの展望は、やは
 りこの東の風景が
 良い
北の山並みを見る こちらは少しうっすらとしている程度だった 西の視界はけっこううっすらとしていた
駒の尾山の山頂を離れて下山の途についた 避難小屋の前まで戻って北に延びる尾根に入った こちらの中国自然歩道も雰囲気は良かった
落ちたばかりと思える落ち葉を踏みながら下った カエデの紅葉がきれいだった 尾根の傾斜が強まって階段の道を下るようになった
下っているとき、前方に大海里山が眺められた 大海里谷に着いて、そこより尾根を離れた 植林地の小径を下って行く
谷筋を歩くようになった 樹林の切れ目から植松山が眺められた 植林地が続くので、少々退屈な道だった
小橋を渡る 植林に囲まれた中を登山口に近づいた 駒の尾山登山口に下りてきた