TAJIHM の 兵庫の山めぐり <茨城県の山
 
筑波山    つくばさん 877m つくば市(茨城県)
 
1/2.5万地図 : 筑波
 
【2011年11月】 No.2 2011-117(TAJI)
 
    筑波山の南麓より  2011 / 1

 2003年の最初の筑波山登山は、蒸し暑かった上に山上はガスが漂って、十分に楽しめたとは言えなかった。そこで再訪する機会があれば、晴れた筑波山を楽しみたいと願っていた。その機会は2011年11月に突然湧いてきた。11月後半に茨城県南部へ急な出張があり、その間の土日が空くことになった。しかも快晴が期待された。そうなると、一日を筑波山登山で楽しむことにした。宿泊先は土浦駅前だったが、都合の良いことに土浦駅から筑波山の麓までバス便があった。そこでバスを利用して、筑波山の登山口に向かうことにした。
 11月26日の土曜日は、天気予報通り朝から快晴だった。空は青く、雲は僅かに見るだけだった。土浦駅西口のバスターミナルで、8時発の筑波山口行きに乗り込んだ。他に8人ほどの乗客がいたが、ほとんどがハイカーだった。土浦市を抜けてつくば市を走っていると、北に筑波山が青空の下に眺められるようになった。バスを沼田バス停で降り、10分ほど待ってつくば駅からの筑波山シャトルバスに乗り移った。ハイカーに便利なようにバスダイヤが出来ているようだった。バスは筑波山を目指して登り出し、表登山道の登山口がある筑波山神社入口バス停に着いたが、そこでは降りず終点のつつじヶ丘で降りた。考えていたこの日のコースは、つつじヶ丘からおたつ石コース(つつじヶ丘コース)、白雲橋コースと辿って、まずは女体山の山頂に立ち、そして男体山を登る。御幸ヶ原で休憩した後、下山は女体山まで戻って来る。そして白雲橋コースをずっと下って筑波山神社のそばに下りてくると言うものだった。この日のハイキングの様子は、下の写真帳で見ていただくことにするが、快晴とあって予想以上に多くのハイカーが訪れていた。中には赤ん坊を背負っていたり、幼児を連れていたりと、けっこう若いファミリーを多く見かけたので、これは時間がかかるとみていたが、朝の早い時間だったためか、途中からはごくスムーズに登って行けた。山上はハイカーだけでなく、ロープウェイやケーブルカーで来た観光客が加わって、いっそうの賑わいだった。それでも広い山上なので、ごくゆったりと過ごすことが出来た。いくぶん濁った視界のため、展望は素晴らしいとまでは言えなかったが、日光連山に霞ヶ浦も眺められて、まずは満足の出来るものだった。心配は下山のコースでの混雑だったが、初めこそグループ登山で登って来る人もあって渋滞があったが、途中でおたつ石コースが分岐すると、一気に静かになった。やはり時間のかかるコースは敬遠されるようだったが、登山道は深い森の佇まいがあり、悪い雰囲気ではなかった。筑波山神社に下り着くと、少しの間、境内を散策した。そして筑波山神社入口バス停で13時10分のバスに乗り込んだ。バスはつくば駅行きなので、沼田バス停で下りると、そこから数分歩いて筑波山口のバスターミナルに出た。僅かな時間待つだけで、ターミナル始発の土浦駅行きのバスに乗り込んだが、車窓から見える筑波山の姿に後ろ髪を引かれる思いになった。そのまま帰ってしまうのがもったいなくなり、そこで大貫バス停で途中下車して、暫し筑波山を眺めて過ごした。これで思い残すことは無くなり、次のバス便に乗り込んだ。
(2011/12記)(2021/6改訂)
<登山日> 2011年11月26日 9:24つつじヶ丘駐車場スタート/おたつ石コース(つつじヶ丘コース)を登る/9:50白雲橋コースに合流する/10:15〜25女体山/10:46男体山/11:42まで山上で過ごし、白雲橋コースを下る/12:05おたつ石コース分岐点/12:41迎場コースが合流する/12:48車道に出る/13:03筑波山神社入口バス停エンド。
(天気) 快晴。朝に僅かにあった雲もそのうちに無くなり、雲一つ無い空となる。木陰は冷えており、9℃ほどだったが、山上は陽射しを受けて13℃ほどになっていた。風がほとんど無いため、さほど寒いとは思わなかった。視界は少しうっすらとしており、遠方は霞気味だった。終日、好天は続いた。
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 沼田バス停で筑波
 山行きのバスを待
 っているとき、筑
 波山を見上げた

    バスを終点のつつ
    じヶ丘で降りる登
    山コースの方向を
    見る
女体山へとロープウェイが向かうのを見る おたつ石コースの登山口に立った 登り始めて、つつじヶ丘の駐車場を振り返った
登山道は、始めは階段状になっていた 赤ん坊を背負っている若い夫婦を見た 東屋が現れて、その先になだらかな尾根を見る
また赤ん坊を背負っているハイカーを見た 自然な風の道を歩くようになった 白雲橋コースに合流した
合流地点からは南東方向に霞ヶ浦が眺められた 「弁慶の七戻り」を通過する ここは「母の胎内くぐり」とあった
陰陽石が現れる このコースは奇岩が多いよう
だった
前方に女体山が眺められるようになった これは北斗岩だった
山頂まで200mとなった 山頂が近づくと急坂になってきた 少し渋滞し出したが、山頂は目前なので焦るこ
とは無かった
筑波山神社の本殿そばを通って山頂へ 女体山山頂(最高点)に立った 大勢のハイカーが訪れていた

 山頂に立って北から
 北東にかけてを眺め
 た 少しうっすらと
 した視界のため、遠
 方は霞んでいた

 上の写真に写る加
 波山を大きく見る

   上の写真に写る難
   台山を大きく見る
南東方向を見ると、尾根の途中につつじヶ丘が眺められた 女体山山頂の三角点は一等三角点だった

 西に見えるのは双耳
 峰のもう一方、男体
 山だった
男体山山頂を大きく見る 男体山の手前の御幸ヶ原に建つコマ展望台を見
電波塔の先に見えているのは赤城山のようだっ

 大賑わいの女体山
 山頂を後にするこ
 とにした

     本殿の西側の道を
     下って行く
御幸ヶ原の方向に向かうとき、電波塔を見上げる せきれい茶屋の前を通る 御幸ヶ原に出る手前で二体の石仏を見る

 御幸ヶ原には茶屋
 が並んでいた

  御幸ヶ原を通り過
  ぎて男体山に向か
  う

前を山ガールスタイルの女性が登っている ここでも赤ん坊を背負うハイカーを見た 男体山の山頂には男体山本殿と測候所が建つ
男体山から女体山を見る 本殿のそばから足下の平野を眺める 御幸ヶ原に戻ってきた

 コマ展望台の屋上
 に上がると、素晴
 らしい展望が広が
 った

   左の写真に見える
   高原山を大きく見
   る
皇海山から日光連山を大きく見る 日光白根山は雪をまとっていた

 展望台から女体
 山の方向を眺め
 る

  展望台を離れて
  女体山の方向へ
  と歩いた
女体山の本殿そばまで戻ってきた 下山を始めると、ガールスカウト集団とすれ違
った
少し下ると、ハイカーは疎らになった
また「弁慶の七戻り」を通る 岩が落ちてきそ
うだった
おたつ石コースの分岐点に戻ってきた 白雲橋コースは一気に静かになった
黄葉のカエデを見る 大木もあり、深い森の感じになってきた いかにも古道と言った佇まいの登山道が続く
中腹も過ぎると、植林が増えてきた 現れたのは白蛇弁天だった 登山道は遊歩道状になって続く
小さな鳥居が見えると、その先は一般道だった 車道を歩いて行くと、すぐに筑波山神社に出た 境内にはガマの油売りがいた
大イチョウの落ち葉が池に浮かぶ 境内で見頃となったカエデの紅葉を見る 神社を離れて門前通りを歩いて行く
筑波山神社の大鳥居が見えてきた その先がバ
停だった
バス停でつくば駅行きのシャトルバスが来るの
待つ そこから筑波山が眺められた
バスを沼田バス停で降り、筑波山口バス停まで歩い
て乗り換えた その筑波山口から筑波山を眺める
バスに乗ってそのまま帰るのがもったいなく、途中下車して次のバスが来るまでの間、筑波山を眺めて過ごした 筑波山の山頂を大きく見る