TAJIHM の 兵庫の山めぐり <神奈川県の山> 
 
塔ノ岳    とうのだけ 1491m
山北町・清川村・秦野市(神奈川県)
丹沢山   たんざわやま 1567.0m
山北町・清川村・相模原市(神奈川県)
 
1/2.5万地図 : 大山
【2021年4月】 2021-63(TAJI&HM)
 
    《塔ノ岳》 不動ノ峰より  2021 / 4 《丹沢山》 不動ノ峰より  2021 / 4

 日本百名山に選ばれている丹沢はどの山を登れば丹沢を登ったことになるのだろうかと考えたとき、最高峰である蛭ヶ岳だけでなく丹沢の名を持つ丹沢山、そして人気の塔ノ岳と三つの山を登れば良いのではとの結論になった。その丹沢に車で向かうことにしたのだが、そうなるとコースとしては大倉尾根を登るのが一番適しているように思えた。その大倉尾根コースは歩く距離が長いものの何とか日帰りが出来きそうで、始めは日帰りでプランを練ってみたが、そのような忙しい登山はしたいと思えなくなり、山小屋で一泊して蛭ヶ岳を目指すことにした。候補に挙がった山小屋は丹沢山のみやま山荘と蛭ヶ岳の蛭ヶ岳山荘の二つで、パートナーに選ばせた結果、食事で優っていると思えたみやま山荘となった。丹沢に向かう計画を具体化したのは2021年2月に入ってからだったが、仕事と天気の両方を睨みながら実行日を決めることになるので、結果として4月後半までずれこみ、漸く4月19日、20日の両日で決定となった。決定するとすぐにみやま山荘へ予約の電話を入れた。一泊二日の予定としたので早朝から登り出す必要は無く、のんびり登っても問題なかった。そこで前日は近くで一泊することにした。
 (4月18日)このは不安定な天気だった。姫路を午後に入ってから出発すると、後はひたすら高速道を走った。山陽道、新名神、伊勢湾岸道、新東名と走って行くが、伊勢湾岸道に入ってからは強風と雨の中だった。それが静岡県に入る頃より一気に晴れてきた。そして富士の姿をくっきりと見た。この日は足柄SAまでだった。以前なら車中泊としたのだが、年をとると共に楽をしたくなり、SA内にあるレストハウス時之栖で宿泊とした。
 (4月19日)前日からの好天は続いており、朝の空は雲一つ見ない快晴だった。朝食はサービスエリア内で済ませ、サービスエリアを離れたのは7時半過ぎだった。ナビを秦野戸川公園にセットして走ると大井松田ICで下りることになり、北へと走って8時過ぎに秦野戸川公園に到着となった。月曜日とあって駐車場は空いており、あちらこちらで登山準備をしている人を見かけた。そこからの登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。案内標識が的確にあり、それに従うだけだった。標識では大倉バス停から塔ノ岳までは7.2kmだった。始めに車道を歩き、自然と登山コースに入った。登山道は緩やかな道で、始めは舗装林道だったが未舗装路となり山道へと替わった。見晴茶屋の前を過ぎると周囲はすっかり新緑の世界だった。尾根は緩やかな所が多く、遊歩道を歩いている感じの所もあった。堀山の家まで来たとき、そこは展望があり富士の姿が眺められた。その先で傾斜がきつくなるも、また緩やかな道となることもあった。その辺りは小草平と呼ばれる所で、すっかり遊歩道だった。その感じで登れれば良かったのだが、程なく丸太の階段道を長々と登るようになった。背後に展望が広がってきたが、視界はうっすらとしていた。花立山荘に着くと、そこで標高は1300mあり、塔ノ岳までまだ200mほどあった。この日は平日のためハイカーは多くはないものの、常に前後にちらほら見かけた。急坂登りが続くため、ほとんどのハイカーは足が鈍っていた。それでも気温は20℃までだったので、あえぐ感じにはならず登って行けた。塔ノ岳に着いたときは11時半を過ぎていた。駐車場から3時間20分かかっていた。山頂には尊仏山荘が建っており、その前は広々として100人は楽に休めそうな広さがあった。ざっと見渡して30人は休んでいるようだった。当然ながら富士山の見える位置で休憩とした。涼しい風が快く、陽射しは気にならなかった。そこまで来れば蛭ヶ岳が見えており、その右手の山頂がなだらかな山が丹沢山のようだった。山頂で1時間ほどの長休憩を済ませると、次は丹沢山を目指して塔ノ岳を後にした。丹沢山まで2.6kmだった。多くの人は塔ノ岳までのようで、丹沢山に向かう人は見なかった。鞍部へと下り日高へと登り返す。蛭ヶ岳までのピストン登山の人なのか、軽装のハイカーと何人かすれ違った。竜ヶ馬場まで来ると丹沢山までもう900mだった。階段の部分が多いものの、全体としては塔ノ岳までのコースよりもずっと自然の中を歩く感じがあり、その落ち着いた雰囲気は悪くなかった。丹沢山に着いたのは13時46分のこと。塔ノ岳から74分だった。この日は丹沢山までだった。丹沢山山頂からの展望は少なかったが、富士山から蛭ヶ岳まではすっきりと見えていた。展望を楽しんだ後、おもむろに山頂に建つみやま山荘に入って宿泊の手続きをした。一番乗りだった。ただ結果としてこの日の宿泊者は3組5名のみだった。そのためか個室があてがわれてのんびりと休めた。陽が沈んだ後に見る富士も良かった。
(2021/7記)
<登山日> 2021年4月19日 8:18大倉駐車場スタート/9:09見晴茶屋/9:42駒止茶屋/10:05堀山の家/10:55花立山荘/11:38〜12:32塔ノ岳/13:12竜ヶ馬場/13:46丹沢山(みやま山荘泊)。
(天気) 快晴。ほぼ雲は無し。塔ノ岳から見た蛭ヶ岳の上空には少し雲があった。樹林帯では12℃まで冷えていたが、次第に気温は上がって塔ノ岳では17℃、丹沢山では19℃まで上がっていた。風は僅かに吹くのみ。空気は爽やかで、ひんやりとして快かった。視界は遠方がすこしうっすらとしていたが、悪くはなかった。
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秦野戸川公園の大倉駐車場に車を止めたのだが、これは大失敗だった ここは日帰り専用の駐車場だった 駐車場を後にすると、車道を暫く歩くことになった 空は快晴だった 塔ノ岳の方向を示す標識を見る
丹沢は国定公園だった 塔ノ岳に通じる林道に入った 塔ノ岳まで6.4km 舗装林道は緩やかな上り坂だった
未舗装路に変わってきた 東向かいの尾根を見ることがあった コースはいつしか登山道となっていた
観音茶屋の前を通った 緩やかな登山道だった 大観望コースが分かれたが、直進する
尾根に新緑が増えてきた 休憩場所が現れた そこは「雑事場の平」だった 周囲は植林地に変わっていた
見晴茶屋に着いた 茶屋の前からは相模湾が眺められた また周囲は新緑の自然林となった
木道を歩くこともあった 新緑の尾根が続く 少し尾根の傾斜が増して、丸太の階段を登った
駒止茶屋の前に出た 易しい道が続く また木道を歩いた 塔ノ岳まで2.8kmとなった
遊歩道は続く 堀山の家まで歩いて来た 富士山が見えるようになってきた
尾根の傾斜が増してきた 歩き難い所も現れた 急斜面を階段で登るようになった この階段の登りは長々と続いた
上り坂が一度終わり平坦になった そこは天神平だった また階段を登る 満開のサクラを見た

(←)
西の方向が広く眺
められるようにな
った

 (→)
  急坂が続くため前
  のハイカーとの距
  離が詰まってきた

(←)
背後にも風景が広
がってきた

 (→)
  左の写真に写る神
  山を大きく見る
立花山荘まで登ってきた 標高1300mだった 幅広の道となった 東に大山を見る
前方に塔ノ岳が見えてきた 左の写真の左手には富士山も見えていた
前方の塔ノ岳に向かって行く また階段道となった あと600mだった 周囲の木々は裸木の姿だった
塔ノ岳の姿が大きくなった 山頂手前の木道部分を歩く 山頂が目前となった 山頂では工事が行われていた

(←)
塔ノ岳の山頂に着
いた 広々とした
山頂だった

 (→)
  山頂に建つのは尊
  仏山荘だった
山頂からは西に向かって大展望が広がっていた 富士山はまだまだ白かった
上の写真の右手を望むと、蛭ヶ岳まで望めた 左の写真に写る檜洞丸を大きく見る

場所を変えて丹沢
山の方向を見る

丹沢山の山頂に建
つ「みやま山荘」
が見えていた

富士山の右手を相
模湾まで眺める

(←)
南東方向に大山を
見る

 (→)
  相模湾沖に伊豆の
  大島がごくうっす
  らと見えていた

富士山の右手後方
に見える南アルプ
スは、まだ白かっ


広い山頂とあって
休む場所は多かっ


富士山を望める西
向きの位置で休憩
した
塔ノ岳から丹沢山までは、あと2.6kmだった 1時間ほどの休憩を終えて、丹沢山に向かった 鞍部へと向かい出すと、前方に丹沢山を見た

(←)
蛭ヶ岳まですっき
りと眺められた

 (→)
  鞍部が見えてきた
登り返しているとき、背後に塔ノ岳が望まれた すっかり静かな尾根歩きだった 緩やかに高度を上げて行く
丹沢山が少し大きく見えてきた 日高(ひったか)に着いた あと1.5kmだった 道そばで咲いていたのはキクザキイチゲだった

(←)
次のピークの竜ヶ
馬場が近づいた

 (→)
  遊歩道歩きが続く
竜ヶ馬場に着いた そこは休憩ポイントだった 竜ヶ馬場で小休止とした そこは展望地でもあり、南の方向が眺められた
尾根歩きを続ける 次のピークが丹沢山だった 丹沢山を大きく見る

(←)
尾根の雰囲気は良か
った

 (→)
  左手に富士山を見
  ながらの尾根歩き
  だった

左手前方に見える
のは不動ノ峰だっ


前方の丹沢山山頂
まで100mほど
となった

丹沢山が目前にな
った

丹沢山の山頂に着
いた そこは広く
平らになっており
木道が付いていた

(←)
木道を歩いて西に
向かった

 (→)
  展望地があり、蛭
  ヶ岳が望めた
木道のそばに一等三角点(点名・丹沢山)を見た 同じく木道のそばに山名標石を見た みやま山荘にチェックインした 14時前だった

(←)
一休みを終えて外
に出ると、改めて
西の風景を眺めた

 (→)
  富士の姿はうっす
  らとしていた

(←)
夕食後にまた外に
出ると、夕陽は不
動ノ峰の背後に沈
んだ後だった

 (→)
  南には塔ノ岳が眺
  められた
塔ノ岳山頂に建つ尊仏山荘がはっきり望めた 塔ノ岳の西麓に見えていたのは箒杉沢だった 不動ノ峰の背後がオレンジ色に変わってきた

(←)
富士の姿がはっきり
としてきた

 (→)
  富士山の右手に見
  える南アルプスも
  夕焼け色だった