(4月20日)ぐっすりと眠って、目覚めたのは5時前だった。朝食前に外に出ると、早朝の気温は1℃で、辺りには霜柱が立っていた。朝食は定刻よりも早く準備していただき、5時20分頃に朝食をとることが出来た。まずは蛭ヶ岳までのピストンだった。大きなザックは山荘に預けて、サブザックで出発したのは6時前のこと。蛭ヶ岳までの距離は3.2kmだった。この日も快晴で、雲は見なかった。朝の冷気が快い中、誰もいない尾根道を歩いて行った。蛭ヶ岳への道は展望コースで、富士山と蛭ヶ岳を見ながらだった。蛭ヶ岳までには三つのピーク、不動ノ峰、棚沢ノ頭と鬼ヶ岩ノ頭を越えて行くのだが、軽いザックと快い冷気のおかげで、下って登り返すの繰り返しも気にならなかった。結局、蛭ヶ岳が近づいたときに二人と出会っただけで、丹沢の奥深さを十分に味わって蛭ヶ岳山頂に到着した。丹沢山から82分だった。蛭ヶ岳山頂には蛭ヶ岳山荘が建っているのだが、誰も見かけずひっそりとしていた。その先の広場も無人だった。全く静かな中で、富士山を眺めながら30分ほどの休憩をとった。後は丹沢山へと引き返した。この帰路の中で、みやま山荘の同宿者三名とすれ違った。みやま山荘に戻ってきたのは9時のこと。予定では10時と考えていたので、余裕を持ってみやま山荘を離れた。竜ヶ馬場まで来ると、この日の登山者とすれ違うようになったが。人数は僅かだった。それが塔ノ岳では一気に増えた。その塔ノ岳の到着時間は10時を回った時間だった。前日と同様に塔ノ岳で暫しの休憩とした。ここまでで既に9kmほど歩いていたので足はけっこう疲れていたが、まだ7kmほど残っていた。ただ後はほぼ下る一方なので、気分的には楽だった。その塔ノ岳からの下りでは、大勢のハイカーとすれ違った。この好天に誘われてのことと思われた。堀山の家まで下れば暫くはプロムナード歩きとなるので、すっかり散策気分となったが、登山口はまだまだ遠かった。下る一方とは言え見晴茶屋まで来たときは、早く登山を終えたい気持ちになっていた。最後はよれよれの感じとなって大倉駐車場に戻ってきた。そして車に着いたときに見たのは駐車禁止の張り紙だった。それを見て利用時間8:00〜21:00の意味を正しく理解した。夜間駐車禁止を夜間の入出庫禁止との意味で捉えていたのだが、駐車すること自体が出来なかったようである。これは大失敗だった。山上で一泊するのなら大倉駐車場でなく、近くの一般駐車場で止めるべきだったようである。なお駐車料金は、一日半となったので、平日料金として610円だった。ともかく明るいうちに下山出来て、丹沢を楽しむのなら一泊二日で正しかったと改めて思った次第だった。
(2021/7記) |