◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <南アルプスの山> ★ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北岳 きただけ | 3193m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南アルプス市(山梨県) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
間ノ岳 あいのだけ | 3189.5m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南アルプス市・早川町(山梨県) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 仙丈ヶ岳/間ノ岳 |
静岡市(静岡県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2021年7月】 No.2 2021-118(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《北岳》 間ノ岳より 2021 / 7 | 《間ノ岳》 北岳山荘の近くより 2021 / 7 |
(7/18) 北岳、間ノ岳を目指したのは2021年7月の梅雨明け直後のこと。33年ぶり二度目だった。天気予報を注視して登山日は7月19日と決めたが、スケジュールは余裕を持たせて、前日の18日は白根御池小屋まで登っておくことにした。その18日は自宅を未明の3時半に離れた。山陽道、名神道、中央道、中部横断道と走り、白根ICで降りると、9時半には芦安駐車場に到着となった。そして10時発のバスに乗り込み、11時過ぎに広河原バス停に着くと、11時8分に登山開始とした。上空は快晴で、雲は僅かに見るのみだった。南アルプス林道を北へと歩いてゲートを通過すると、程なく野呂川に架かる吊り橋を渡ることになった。渡った先に建っていたのが広河原山荘だった。その山荘のそばから登山道が始まっていた。コースは自然林の中を登って行くのだが、沢風があり意外と涼しさを感じながら登れたのは良かった。登るうちに尾根の傾斜が増してきて、涼しいとは言え、けっこう汗をかきながらの登りとなった。周囲は自然林で、その雰囲気の良さを味わいながら登りであった。広河原から標高差にして650mほど登ると、尾根の傾斜は一気に緩んで南の方向へと巻き道歩きとなった。小さなアップダウンがあるものの、巻き道を30分ほど歩いて着いた所が白根御池小屋だった。13時40分の着だった。予定では14時半頃と考えていたので、けっこう早く着けたようだった。涼しさに助けられて、あまり休憩をとらずに登って来られたためかと思った。白根御池小屋は大部屋では無く小部屋に分かれているのだが、その一室は通常なら10人は入れそうだったが、コロナ禍対策として密にならないように一人一人に仕切り板があり、そのため一室4名と余裕で過ごせることになった。この日は部屋からほとんど出ず、ひたすら体を休めることに徹した。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- (7/19) 早寝をしたため、目覚めたのは4時過ぎだった。そして朝食は5時で、白根御池小屋を離れたのは5時半前だった。見上げる空は前日に続いて快晴だった。この日の予定は北岳を登り、北岳山荘へ。天気が良ければ午後は間ノ岳登山と考えていた。午後にガスが広がるようであれば、間ノ岳登山は翌日早朝に回すつもりだった。最初にこの日一番きつい白根御池小屋から小太郎山分岐までの急坂登りが待っていた。標高差600mを登って行くのだが、登るほどに歩度が鈍り休む回数が増えてきた。それでも朝早い時間を登るため、暑さに参ることは無かった。登るほどに背後に鳳凰三山が見えてきた。その鳳凰三山に徐々にガス雲が現れていた。小太郎山分岐に着くと、北岳が見上げるようにして眺められた。その上空はまだ快晴だった。北岳肩ノ小屋へと向かう道は緩やかな上り坂ながら、一部には岩場もあり急坂もあった。そこを過ぎると歩き易くなり、小太郎山分岐から36分、白根御池小屋からだと2時間38分で北岳肩ノ小屋に着いた。水はたっぷり持っていたが、別の飲料で咽を潤したく小屋でポカリスエットを求めた。600円だった。いよいよ北岳登山だったが、その北岳にガス雲が現れようとしていた。その北岳への道はほぼ岩場登りながら的確に目印があって、ペースを上げなければきつい登りでも無かった。ただ登るほどにガスが増えてきて、北岳を間近に見る頃には山頂もガスがかかるまでになっていた。北岳山頂に着いたのは、肩ノ小屋を離れてから45分が経っていた。ガスのかかる山頂とは言えガスの途切れて明るくなることもあった。展望も現れて周囲を眺められたが、多くの高峰はガスが隠していた。ガスのためか気温は16℃ほどで、過ごし易い山頂だった。山頂で30分ほど過ごすと、尾根歩きを続ける形で下山に移った。ほぼ下る一方とあって足下には十分注意するも、気分的には楽だった。ガス雲は更に増えて来ると思っていたのだが、その逆で下るうちにガスは薄れてきた。前方に見る間ノ岳はすっきりと全姿を見るまでになってきた。振り返って見上げる北岳も同様だった。そして足下には北岳山荘が見えていた。その状況を見て、この日に間ノ岳登山を実行することにした。北岳山荘に着いたのは10時半だった。10時から受付可能となっていたので、すぐに受付を済ませて、ひとまず小屋内で休憩とした。白根御池小屋と同様に北岳山荘もコロナ禍対策として仕切り板で一人一人のスペースが作られており、周囲に気兼ねなく手足を伸ばせた。間ノ岳登山は正午頃からと考えていたが、天気の良いうちに山頂に立とうと小屋内で40分ほどの休憩を済ませると、ザックをサブザックに変えて北岳山荘を離れた。すっかり快晴の空で、間ノ岳がくっきりと見えていた。始めに中白根山へと150mほどの登りだった。目印のはっきりとした尾根筋を歩くので、コースを外れる心配は無かった。中白根山が目前になると巻き道を見たので、中白根山のピークには向かわず巻き道で先へと進んだ。その先も小さなピークが幾つかあったが、そこも巻き道で通り過ぎることになった。ただ間ノ岳までは意外と距離があり、結局山荘から1時間半かかって到着となった。この日は北岳も登っていたが、サブザックスタイルで登ったこともでもあり、間ノ岳登山はきつさは少なく登れたとの印象だった。西の空にこそ雲が多く湧いていたが、上空は快晴とあって、この日に登っておいて良かったとの思いで360度の展望を楽しんだ。快晴の山頂には数人いるだけで、至って静かな山頂でもあった。山頂で30分ほど過ごすと、歩いて来た道を引き返した。急ぐ必要も無いので、高山植物を愛でながらのんびりと戻った。その帰路では中白根山の山頂にも立った。そこも好展望地で、北岳、間ノ岳の展望台だと思った。ごくゆっくり歩いたのだが、ほぼ下る一方だったので、間ノ岳山頂から1時間ほどで北岳山荘に戻ってきた。その頃には漸く間ノ岳の上空に雲を見るようになったが、まだまだ快晴の空だった。 (2021/10記) |
<登山日> | 2021年7月18日 | 11:08広河原バス停前スタート/11:16広河原山荘/13:40白根御池小屋着。 | |
(天気) | 快晴。蒸し暑さは無く、沢風が涼しかった。気温は白根御池小屋の近くで22℃だった。視界は澄んでいた。 | ||
<登山日> | 2021年7月19日 | 5:27白根御池小屋スタート/6:58二股コース分岐点/7:29小太郎山分岐/8:05〜20北岳肩ノ小屋/9:05〜34北岳/10:27北岳山荘着。11:15北岳山荘スタート/11:46中白根山のそばを通る/12:48〜13:15間ノ岳/14:18中白根山/14:18北岳山荘着。 | |
(天気) | 朝の空は快晴で雲は無し。稜線に出る頃にはガス雲が増えていた。北岳山頂ではガス雲が空を広く覆っていた。それでも陽射しの現れることもあった。北岳山頂の気温は16℃で、風が涼しかった。見える範囲の視界は良かった。ガス雲はその後薄れだして、再び快晴の空となった。間ノ岳山頂の気温は20℃で、風が快かった。視界は十分に澄んでいた。 | ||
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