◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <石川県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
白山(御前峰) ごぜんがみね | 2702.1m | 白山市(石川県) 白川村(岐阜県) |
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1/2.5万地図 : 白山 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2024年9月】 No.2 | 2024-153(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
弥陀ヶ原より 2024 / 9 |
日本三名山にも上げられる白山を登ったのは1999年の夏だった。快晴の下でスタートしたのだが、弥陀ヶ原に着く頃にはガスが広がってしまっていた。山頂に立つもガスの消える気配は無かった。そのガスが消え出したのは下山に移って弥陀ヶ原に戻ってきたときだった。何とも消化不良の登山になってしまった。そこで再度登って晴れの山頂を味わいたいとの思いを、ずっと持ち続けていた。それを漸く実行に移したのは25年後の2024年9月の第一週に入ってのこと。その週は連日晴れが続いており、土曜日が曇り予想になっていた。そこで前日の金曜日に白山登山を実行することにした。日帰り登山としたく、そうなると別当出合の駐車場は6時までにはスタートしたかった。そこで前夜は福井県の勝山市に宿をとった。 6日の早朝、5時に宿を離れると、ごくスムーズに走れて、予定通り6時前に別当出合の駐車場に到着出来た。200台が止められる駐車場は既に八割方埋まっていたが、まだ余裕で車を止めることが出来た。今回のコースは前回と同じく往路コースは砂防新道コースとして、下山コースは観光新道コースを下ることにした。駐車場を離れると標識に従って登山道に入った。すぐに大型バス用の駐車場に出て、その先の遊歩道を登って広々とした所に出た。そこが登山口広場で登山センターが建っていた。バス便の終点位置でもあり、その位置で砂防新道コースと観光新道コースが分かれていた。砂防新道コースは直進方向で、大きな吊り橋を渡って登山コースに入った。朝の気温は18℃ほどで、快い涼しさの中を登って行く。平日のためか登山者は少ないようで、追いついたり追いつかれたりすることは少なかった。石の多いやや急坂が続くため、足が次第に重くなってきた。前回は軽快に登っていたので、やはり寄る年波には勝てないものだと思った。登山口から100分かかって甚之助避難小屋に着くと、小休止とした。登山者が多くおり、平日と言えども登山者はやはり多かったと思った。上空はほぼ快晴で、南東方向に別山がくっきりと眺められた。その先も石の多い急坂が続くため、何度か足を止めることになった。その途中で水源となる小さな沢を横切ることがあり、そこで飲んだ水は何とも美味だった。気になったのは前方の稜線は快晴だったが、その右手の山頂方向と思える辺りはガス雲が現れては消えていたことだった。山頂がガスに包まれている可能性があった。漸くの思いで黒ボコ岩に着いて、そこでも小休止をとった。そこが観光新道コースの合流点だった。黒ボコ岩を過ぎると、すぐに現れたのが弥陀ヶ原だった。草原に木道の続く風景が広がり、その先に白山山頂が伸びやかな姿を見せていた。ガスの心配をしていたが、杞憂だったようで一安心だった。この風景を見たかったとの思いで弥陀ヶ原を歩いた。山頂はガスに閉ざされることもあったが、すぐに姿を現した。室堂へはまだ五葉坂が待っていた、すっかりゴーロ道となっており、石伝いを続けながら登った。何度か休憩を取りながらで、ときにガスが広がることがあった。ようようの思いで白山室堂ビジターセンターの前に着いたときは、駐車場を離れてから4時間近くが経っていた。ビジターセンターは山小屋も兼ねており、改めて大きな山小屋だと思った。その室堂センターを通り抜けた先の広場で少し長めの休憩をとった。前方に見えているのは白山の最高点となる御前峰で、どうもガスに隠されているときが多いようだった。そのうちにすっかりガスになるのではと、少々心配になってきた。それでもガスが消えて山頂がくっきり現れるときもあり、そのタイミングで山頂に向かった。鳥居を抜けて山頂への登山道に入った。始めは易しい石段道だったが、また石ころが増えてきて歩き難さが出てきた。そうなると足どりは再び重くなってきた。最後は一歩一歩牛歩の歩みとなって山頂に着いた。山頂への道に入ってからはガスの広がることは減っており、山頂はすっかり明るかった。どうやらリベンジ登山は成功したようだった。大汝峰も剣ヶ峰もくっきり見えており、足下には紺屋ヶ池が青い色で眺められた。その山頂で休む間に何度かガスに巻かれることがあったが、暫くすると青空が戻ってきた。その山頂から南の方向を見ると、足下の室堂センターこそ見えるものの、ほぼ雲海の世界だった。西も雲海、東も雲海だった。その東の方向で雲海の上に頂を見せている山があった。良く見ると北アルプスのようで、その中でも高峰である奥穂高岳、槍ヶ岳、立山の山頂のようだった。それもすぐにガス雲の中となった。ガスの広がっているときが増えたため、30分ほどの休憩を終えると、室堂センターへと引き返した。そしてセンター前の広場で昼休憩とした。その広場から見る御前峰はずっとガスに隠されていた。上空もガス雲だった。昼休憩を終えて下山に移っても晴れる気配は全く無かった。弥陀ヶ原まで下りてきてもガスの中での木道歩きだった。そして予定通り黒ボコ岩の位置から観光新道コースに入った。その観光新道については前回の登山で易しいコースとのイメージを持っていたのだが、どうも違っていたようだった。緩やかに下って行くものの石が多くあり、小さなアップダウンも何カ所かあって、易しいコースとは言えなかった。ただ砂防新道コースよりも高山植物は多いようで、9月に入ったと言えども多くの花が咲いていた。また展望も良く、南から西へと広く眺められる展望コースだった。その観光新道コースの途中に建つのが殿ヶ池避難小屋で、当然小休止をとった。その先も歩き難い緩やかな尾根が続き、その途中で岩が多く集まっている所が現れた。そこの岩の一つは潜って通ったが、仙人窟の名が付いていた。その当たりもアップダウンが多かった。別当坂分岐にようようの思いで着くと、南へと急坂が始まった。足下に注意を払いながら下って行く。その途中で笹刈りの作業者と出会ったが、その人たちのおかげで少しは歩き易かったようである。地図では作業道と交差しているように見えたが、作業道はトンネルになっていたようで、作業道に会わないまま下りは続いた。なかなか急坂が終わらないと思っていると、樹林を通して建物が見えてきた。それは別当出合の登山センターで、程なく登山口に下り着いた。何度も休憩をとっていたので、室堂から3時間半かかっていた。砂防新道コースも十分疲れたが、観光新道コースはそれ以上に疲れたのではと思った。それでも十分に楽しめた白山だった。 (2024/9記) |
<登山日> | 2024年9月6日 | 6:00別当出合駐車場スタート/6:09〜13別当出合登山センター/6:48〜53中飯場/7:58〜8:07甚之助避難小屋/9:15〜23黒ボコ岩/9:47〜10:00室堂センター/10:43〜11:15頂/11:44〜12:00室堂センター/12:21黒ボコ岩/13:03〜15殿ヶ池避難小屋/13:53仙人窟/14:18別当坂分岐/15:27別当出合登山センター/15:38別当出合駐車場エンド。 | |
(天気) | 午前は快晴。往路の樹林帯の気温は17℃ほどだった。山頂は25℃だった。ガスがかかると20℃ぐらいまで下がった。風は強くは無かったが涼しかった。視界は良かった。午後は上空にガス雲が広がり、曇り空へと変わった。観光新道の気温は20℃ほどだったが、下るほどに蒸し暑さが増してきた。 | ||
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