◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・鹿久居 (鹿久居島) | 198.6m | <登頂断念> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かくい | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
備前市(岡山県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 日生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2016年1月】 No.1 | 2016-02(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A | 鹿久居島の幹線道路より 2016 / 1 |
鹿久居島は島全体が山と言えそうな姿で幾つかのピーク並んでおり、登山対象としてけっこう魅力を感じていた。但し、島とあって連絡船でしか交通手段が無いため、行く機会を掴めずにいた。その鹿久居島の交通事情が備前日生大橋が出来たことで一変した。日生地区と陸続きとなり、1分とかからず島に着けることになった。そこでようやく鹿久居島の山を登ることにしたのだが、その鹿久居島の山が「岡山の山百選」に載っていた。山名は無く、無名のピークへのハイキングとして紹介されていた。鹿久居島の山として一番魅力があったのは最高峰となる点名・西泊を持つ244mピークだったが、手始めに紹介されていた点名・鹿久居を持つ199mピークを一番最初に登ることにした。向かったのは2016年が明けたばかりの1月2日だった。国道250号線を走って日生に入ると、行く手に
エクストラドーズド型をした優美な備前日生大橋が見えてきた。港に着くと案内標識が現れ、それに従って左折するとすぐに備前日生大橋を渡ることになった。あっと言う間に鹿久居島だった。何とも便利になったものである。199mピークへは「まほろば」に通じる枝道に入って行くのだが、ハイキングは簡単そうに思えて、少し離れた位置から歩き始めることにした。枝道の手前の幹線沿いに空き地があったので、そこに車を止めた。枝道に入って少し進むと道は上り坂になり、上りきった所で道は二手に分かれた。ハイキングコースへと左手の道に入る。少し進むと今歩いている道は鹿久居林道であることを知った。ガイドブックではハイキングコースはつつみの鼻と名付けられた岬の位置から始まっていたが、それからするとどうも記事が書かれた時点では鹿久居林道は無かったようだった。林道は海面から70mほどの位置に続いており、歩くうちに登山コースを横切るものと思われた。ところがつつみの鼻と山頂を結ぶ南東尾根の位置まで歩いてきたものの登山道らしき小径は見えなかった。そこは林道の終点であり、その先も「まほろば」へと続く細い道が続いていたので、そちらへと入ってみたが、やはり小径は見えなかった。どうやら記事が書かれてから25年を経ている間に、小径は不確かになってしまったようだった。そこで斜面に適当に取り付いて尾根に出ることにした。尾根にさえ出れば、ハイキングコースの痕跡に出会えるのではと期待した。そこで取り付き易そうな所を探して登り始めた。灌木の空いた所を選ぶようにして尾根筋に出たものの、小径らしきものは見えなかった。もう小径は消えてヤブに戻ったようだった。それでも予定通りに尾根筋を歩いて山頂を目指すことにした。それが難儀の始まりだった。尾根にはときおり境界杭が現れて小径の痕跡が見られたが、ほとんどはヤブだった。しかもイバラ混じりの灌木ヤブで、何度もひっかかった。それを剪定ハサミで切りながら進むも、絡みあった灌木ヤブは避けるしかなかった。更にシダヤブまで加わって何とも歩度は上がらなかった。その最中に隠れていた境界杭におもいっきり臑をぶつけてしまうことがあり、けっこう血を流してしまった。それでもときおり展望が現れて、南に広がる海の風景や千軒湾の風景に慰められた。そのヤブコギに嫌気がさしたのか、はや120mピークを越した先でパートナーがギブアップとなった。そこは前方に次の171mピークが見える所で、それを越えた先が山頂となるので、諦めたようだった。ヤブコギを全く想定していなかったので、これは仕方のないことだった。後は一人になって進むも、状況は全く変わらず、イバラ混じりのヤブコギを続けた。そして次の171mピークまで来たとき、ハプニングが起きた。それは突然、剪定ハサミが動かなくなったことだった。あまりにも使い過ぎて、支点のボルトがなぜか締まってしまい、閉じたまま開かなくなってしまった。これでこちらも戦意喪失となった。素手のみで進む気は無く、その171mピークで小休止をとると、あっさり引き返すことにした。引き返すと言っても道の無い所を適当に歩いてきたので、同じ所を歩けるともいかず、またイバラにひっかかれながらヤブコギをすることになった。パートナーと合流して120mピークを越すと、ときおり前方が開けて瀬戸の海や千軒湾が眺められた。その美しさに元の通りにハイキングコースが整えば、けっこう人気コースになるのではとの思いを強くした。何とか鹿久居林道に戻って来ると、後は少々残念な思いを抱きながら駐車地点へと戻って行った。南に午後の光に包まれた瀬戸の海を見ながらだった。 (2016/2記)(2020/5写真改訂) |
<登山日> | 2016年1月2日 | 9:55スタート/10:09林道分岐点/10:35林道終点/10:48斜面に取り付く/11:26[120m]ピーク/12:10〜27[171m]ピークで断念する/13:28林道に戻ってくる/13:52林道分岐点/14:02エンド。 | |
(天気) | 薄い青空に次第に薄雲が広がってきて、薄晴れに変わってきた。山上の気温は14℃で、風はほとんど無し。視界はうっすらとしていた。林道に戻ってきたときは17℃まで上がっており、ぽかぽか陽気だった。 | ||
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