◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・西泊 (鹿久居島) | 244.3m | <登頂断念> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
にしどまり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
備前市(岡山県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 日生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2016年2月】 No.1 | 2016-17(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A | 福浦向山の尾根より 2009 / 2 |
備前日生大橋が出来たことで、鹿久居島が一気に身近にな島になった。そこで2016年1月に初めての鹿久居島の山として、点名・鹿久居を持つ199mピークを登った。それがけっこうなヤブ山で、一度は敗退して二度目で山頂に立つことになった。これで少しは鹿久居島の様子が分かったと思えたので、第二段として翌2月に向かったのが、島の最高峰である244mピークだった。地図を見て西側からの小径で近づくか南側からの道で近づくかで迷ったが、鹿久居林道の終点まで車を進められることから、南側からアプローチすることにした。 この日の空は上空こそ雲が多かったが、南の空は青空が広がっていた。備前日生大橋で鹿久居島へ。鹿久居林道に入ると、1月に来たときと違って視界は澄んでおり、小豆島がはっきりと見えていた。車を林道終点にあるゲートの位置まで進めたが、そこに駐車せず少し引き返した所にあった路肩スペースに駐車とした。そこからゲートまでは4分の距離。ゲートから先も車一台分の幅で林道は続いていた。ゲートの位置からはダート道で、ずっと下り坂だった。ときおり右手に千軒湾の風景が木々の空いた所から望めた。その千軒湾の間近まで下ってきて、更に奥へと進んだ。車道が北から東へと向きを変えたとき、左手となる北の方向に小径が分かれた。遊歩道と呼べそうな道で、そちらの方向が244mピークとなるため、その小径に入った。小径は沢沿いに続いており暫くは小径を歩けるものと思っていたところ、小屋が現れてその小屋の前で小径は終わってしまった。ちょっと予想外だった。244mピークに近づくには沢沿い歩きを続けるしかなく小屋裏に回ってみたが、その先はヤブだった。もうヤブコギかと思いながら沢沿い歩きを始めると、右手に車道のあることに気付いた。どうやら林道を今少し歩いておれば、目の前の車道が分岐していたようだった。これで一安心となって車道に入った。北へと向かっていたが、道なりに歩いていると西に向かい出し、程なく池の位置で車道は終わった。そこからは尾根を目指して北側の斜面に取り付いた。歩き易い所を選びながら登って行くと、いつしか沢に沿って歩くようになった。沢は小さなもので、枯れている所もあれば細々とした水の流れている所もあった。ときに岩場も現れたが、何とか登って行くことが出来た。沢筋がはっきりしなくなると後は適当に登ることになったが、シダをかき分けてだった。そのシダヤブが途中から俄然厳しくなった。胸丈を越えるシダをかき分けて進むも、斜面の傾斜が増してくると、どうにも進めなくなった。そこで一度引き下がって沢の位置まで戻った。シダ帯を迂回するため西へと向かうと、うまく小径に出会った。これで尾根に出られるのではと思いながら歩いていると、小径はすぐに終わってしまった。尾根を目指して斜面を登るも、またシダと格闘することになった。イバラも混じっており厳しいシダヤブだった。そのシダが更に密生してきて、またもや進めなくなった。もう一度引き下がって更に西へと回り込んで、今度は小さな尾根を登って行くことにした。今度は灌木ヤブながらシダは少なく、何とか登って行くことが出来たが、山頂からは少し離れた位置だった。その小さな尾根を登って行くと、尾根は緩やかになった。地図を見るとそこは標高200mほどの地点で、229mピークの近くだった。そこから244mピークまではまだ1kmほどあった。辺りはすっかり雑木ヤブになっており、どこを歩こうかと思案した。そのとき突然のようにヒョウが降ってきた。しかも強い降りで、瞬く間に辺りは白くなってきた。じっとしてヒョウが止むのを待っていたが、ヒョウは暫く降り続いた。そして止んだときは244mピークに向かう気持ちは消えていた。既に14時半が近くなっており、何とかピークに立てたとしても暗くなってしまいそうだった。そうなると下山するだけだった。下山は南東方向へと一直線に下った。当然ヤブコギだったが、下るとあってシダや灌木を押し退けるようにして下った。ときにイバラを切りながらだった。そして林道に下り着いてみると、200m地点からは30分しかかかっていなかった。自分の姿を見ると、腕も足もひっかき傷だらけになっていた。またズボンの一部は裂けていた。後は林道を歩いて駐車地点へと戻って行くだけだったが、心の中では200m地点からどのようにして山頂に向かおうかと、もうリベンジの気持ちが起きていた。 (2016/4記)(2020/7改訂) |
<登山日> | 2016年2月15日 | 10:18スタート/10:22林道終点ゲート/10:45林道を離れる/11:02池/シダヤブに二度行く手を阻まれる/14:08〜25[200m]地点/14:57林道に出る/15:19林道終点ゲート/15:24エンド。 | |
(天気) | 林道の気温は9℃。雲は多かったが、青空も空の半分はあった。ときおり北から雪雲が流れてきて、黒い雲が広がった。概ね晴れたり曇ったりを繰り返した。午後に入って、いっときヒョウの降ることもあった。そのときは一気に5℃まで下がった。視界は澄んでいた。 | ||
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