◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・西泊 (鹿久居島) | 244.3m | 備前市(岡山県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
にしどまり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 日生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2016年2月】 No.2 | 2016-18(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
@ | 日生マリーナより 2016 / 2 |
鹿久居島の最高点は点名・西泊を持つ244mピークだが、そこに立とうと挑んだのは2016年2月15日のことだった。ヤブコギ覚悟で登ったのだが、猛烈なシダヤブに遭ってしまい、何度か引き返してコースを変えることになった。ようやく尾根に乗って200m地点まで達したのだが、まだ山頂まで1kmほど残していた。時刻は既に14時を過ぎていたため躊躇していると、ヒョウが強く降ってきた。そうなると気持ちが一気に萎えてしまって、その日はそれ以上進むことは諦めて下山としたものだった。 改めて鹿久居島に向かったのは6日後の2月21日のこと。前日の天気予報では雲が多いとされていたが、瀬戸内側の空はまずまず晴れていた。鹿久居島に来るのは、この日で四度目。それも2016年に入ってからでけっこう頻度が高かったが、それだけヤブ山として魅力があると言えそうだった。前週と同じく鹿久居林道に入り、この日は林道終点にあるゲートの位置まで車を進めて、ゲート近くに駐車とした。この日もまずまずの視界で、うっすらとながら小豆島が眺められた。まずは前週に立った200m地点を目指して、ゲートを越えて歩き始めた。ゲートから先もダートの林道で、湾岸道路として千軒湾の奥へと向かった。緩い下り坂になっており千軒湾の最奥まで歩いて来ると、この日は遊歩道に入らず、その先から分かれた支林道に入った。その道が北へと続いて行くものと思っていたのだが、何のことはない、その道は少し先で遊歩道に合流してしまった。結局、前週と同じくヤブコギをして少し上を通っていた支林道に出ることになった。その支林道は湾岸道路を今少し進んだ所から分かれているようだった。支林道を終点まで歩いて池のそばに出ると、池の縁を回って西へと向かった。歩き易い所を選んで歩いていると、小径に出会った。はっきりとした道で、どうやら地図に描かれている破線路と思えた。その道を歩きながら前週に歩いた尾根を目指した。そして前週に辿ったと思える位置に着いて、山上目指して歩き始めた。始めは灌木ヤブ程度で無難に登っていたのだが、途中でシダヤブに阻まれてしまった。少し位置を間違えたかと思い、一度引き返して近くの似た感じの所に取り付いた。ところがそちらでもシダヤブに阻まれてしまった。そして再び引き返したのだが、どこで誤ったのか下り着いた所は湾岸道路だった。何ともムダな動きをしてしまった。改めて池の位置まで歩いて、そこで考え直すことにした。その池まで続く支林道を起点から歩こうと、湾岸道路を今暫く歩くことにした。千軒湾の最奥から千軒湾の東側へと回ってきて、ようやく起点が現れた。その支林道を歩いているとき、前方に244mピークから東へと続く尾根が見えていたのだが、それを見て真っ直ぐ北へと歩いて最短で尾根に出る考えが思い浮かんだ。シダヤブに阻まれる可能性は高かったが、新たな活路を探りたいとの気持ちが強くなっていた。そこで池の手前まで来ると、北へと分け入った。谷筋を伝うのだが意外とシダは少なく、雑木ヤブの中を軽いヤブコギで登って行けた。沢筋が不確かになると適当に歩き易い所を探って登ったところ、シダヤブに遭わずに尾根に出ることが出来た。そこは山頂の東にある150mピークに近い位置だった。辺りは相変わらず雑木ヤブだったが、シダは少なかった。山頂を目指して西へと尾根歩きを開始した。すぐに150mピークに立ち、鞍部へと下る。そしていよいよ244mピークに向かって登りにかかった。まだ雑木ヤブ程度だったが、傾斜が増してきたとき、やはりシダヤブが現れた。歩ける所はそのまま突き進んだが、強烈なシダヤブが現れるとひたすら迂回した。するとまた進めるようになった。それを繰り返すうちに山頂が間近となり、念願の244mピーク到着となった。その辺りは平坦な地形になっており、丈の低いシダが広がっていた。そのため通り過ぎそうになったのだが、三角点があることを示す白い杭がシダの中に見えていたので、山頂と分かった次第だった。杭の周辺を探ると、やはり四等三角点(点名・西泊)がシダに埋もれていた。シダを刈って三角点を露わにすると、ようやく着いたとの思いが強くなり、何とも言えぬ充実感が湧いてきた。辺りはすっかり雑木ヤブで、木々を通して北に青い海をちらりと見るだけだった。もう着いたことだけで十分で、昼食を済ませると往路を引き返すことにした。そこで少し戻りかけたとき、北側に展望のある位置を見つけた。良く見ようとそばの木に登ってみると、一気に展望が開けて「うちわだの瀬戸」が一望となった。これまでは南の風景ばかりだったので、新鮮な感じで暫し眺めた。後は下ることに専念したのだが、シダヤブを避けるうちに尾根筋を外してしまった。その辺りもシダヤブながら軽いヤブコギで歩けていたので、そのまま下って行けるのではと思って下ると、やはり強烈なシダヤブに突っ込んでしまって身動きがとれなくなった。ようようの思いで抜け出して、結局は尾根を目指して戻ることになった。その後もなかなか進めず、一進一退の状態となったが、ムリヤリ下るうちにシダヤブ帯を抜けたのか無理なく歩けるようになった。鞍部に着いて一息入れたものの、手と言わず足と言わずひっかき傷だらけになっていた。鞍部からは150mピークに向かわず、谷筋を下って行くことにした。その谷筋ルートはシダヤブも無く、ごくスムーズに下れた。途中からは往路で歩いたルートに合流し無事に池の位置まで戻ってきた。後は支林道をずっと歩いて湾岸道路に出ると、ちょっと興味のあった千軒湾に下りてみた。そこには手つかずの砂浜があり、桟橋があった。桟橋に立つと、小豆島が間近と言った感じで眺められた。大きな雲が広がっていたため、少し薄暗い感じの湾だったが、ゆっくりと横切って湾岸道路に戻った。そして駐車地点へと戻って行った。 こうして二度目の挑戦で何とか244mピークに立つことが出来たが、改めて244mピークへの挑み方を考えると、正解は一つでは無いものの、支林道の終点から真っ直ぐ北へと谷筋を登って行くのが良さそうだった。そして244mピークと150mピークとの鞍部に出ると、後は尾根を辿って244mピークを目指すのだが、出来るだけシダヤブを避けるようにして登ることを心がければ、どうにか山頂に立てそうだった。きついヤブコギを強いられる鹿久居島だったが、ときおり現れる展望は素晴らしいと言えるもので、また別のピークをヤブコギを厭わずに登ってみたくなった。 (2016/4記)(2020/7改訂) |
<登山日> | 2016年2月21日 | 9:05林道終点ゲートスタート/9:25林道を離れて支林道に入る/9:38池/10:28林道に戻ってくる/10:33別の支林道に入る/10:52林道を離れる/11:15[150m]ピーク/12:08〜21山頂/13:47鞍部/14:01池/千軒湾を散策する/15:00エンド。 | |
(天気) | 朝の空は良く晴れていた。林道の気温は8℃ほど。山頂に着いた頃は少し雲が増えていた。山頂の気温は11℃で、少し冷たい風あり。視界はまずまず良かった。その後は大きな雲が増えて、陽射しの隠されることが多くなった。 | ||
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