TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
烏泊山    からすどまりやま 318.6m 備前市(岡山県)
点名・峠 125.6m
 
 
1/2.5万地図 : 片上
 
【2016年2月】No.2 2016-19(TAJI&HM)
 
    鹿久居島より  2016 / 1

 2016年は年初から度々日生諸島の鹿久居島を訪れたが、その鹿久居島から日生の町を眺めたとき、町の背後にあって目立っていたのが烏泊山だった。そこで13年ぶりに登ってみようとの気持ちが起きてきた。その烏泊山を地図で眺めると、烏泊山から見て南東方向のごく近い所に四等三角点(点名・峠)を持つごく小さな山が目に付いた。そこで、その小山も併せて登ることにした。
 向かったのは2月の最終土曜日のこと。国道250号線を走って日生西小学校の前を通り過ぎると、日生斎場に通じる道へと入った。西灘池のそばを通り過ぎると烏泊山の登山口が現れたが、その登山口前の駐車スペースには数台の車が止まっていた。近くのグランドの駐車場にも多くの車が止まっており、それらは登山者の車では無く総てゲートボールに来ているお年寄りの車だった。こちらもその車列の中に車を止めた。そしてまずは126mピークを目指して林道を歩いて行った。林道はグランドの縁を回り、126mピークの北側へと続いていた。126mピークの真北まで来たとき、林道を離れて山裾に取り付いた。山裾には小径は見えず、不法投棄のゴミが目立っていた。灌木の間を歩いて、山頂を目指すことにした。登るうちに目印テープを見たので、後はテープに従って登った。シダ地も現れたが、気にするほどでもなく登って行くと、林道を離れてから10分とかからず山頂到着となった。そこはすっかり雑木に覆われており、きれいな四等三角点が目立っていた。これで足慣らしは終わったと、すぐに下山を開始した。目印テープのままに下ると、途中で往路コースを離れてしまい、西灘池の土手の位置に出てきた。その土手を渡って斎場に通じる車道に出た。そして北へと歩いて烏泊山の登山口に戻ってきた。ここまで50分が経っていた。軽い足慣らしが終わって、いよいよ烏泊山へと向かった。緩い登り坂は林道と呼べる道幅があったが、雑草が多くあり林道としてはほとんど使われていないようだった。10分ほど歩くと、右手前方に小橋が現れたが、そちらには向かわず、左手に見えた小径を登って行くことにした。登山口にあった案内板を見て、左手の道の方が早く山頂に立てると思ってのことだった。小径は遊歩道として作られたもので丸太の階段道になっていたが、長年月放置されていた結果として丸太は朽ちており、荒れ道と言ってよさそうな風に変わってしまっていた。それでもヤブとまでは言えず、まずは無難に登って行けた。コースの途中は緩やかになっており、右手に烏泊山の山頂が望めた。その先でまた丸太の階段道となり、それが長々と続いたので山頂までの距離を急速に詰めた。山頂が近づくと、木々の空いた所から海の方向が望めるようになったが、前回時と比べると展望はかなり悪くなっているようだった。山頂に着いたのは登山口から35分後だった。その山頂も樹木の生長により展望は悪くなっており、南の方向が梢越しで眺められる程度だった。まずは一等三角点(点名・烏泊山)のそばで昼休憩とした。そして一休みを終えた後、おもむろに展望を求めた。その展望は山頂に立つ一本の松の木を登ることで一気に解決した。松の木は手頃な登り易さで、楽々と3メートルほど登ることが出来た。松の木の周囲には高い木は無いとあって、瀬戸の方向が遮るものも無く眺められた。東の方向に体を向けると、天狗山も望めた。但し、この日の視界はけっこううっすらとしており、それだけが残念だった。展望に満足すると下山に向かった。烏泊山の登山道は周回コースになっているので、北へと向かった。始めは灌木が多くあって荒れていたが、少し下ると歩き易くなった。そして下る方向が東に変わると、展望が現れて北から東にかけてが広く眺められるようになった。これは展望コースかと思っていると、展望があったのはそこまでで、その先は樹林に閉ざされた。その上、シダが増えて歩き難くなった。それは一部だけかと思っていたら、ヤブの状態がずっと続くことになった。但し足下は登山道だったので、単に手入れがされておらず、シダの茂るままに放置された結果だった。そのシダが終わっても今度は灌木に煩わされたりしたため、あまり歩き易くなったとは言えなかった。どうもこの下山コースはあまり歩かれていないようだった。それでも登山道のままに下って行くと、次第に歩き易くなってきた。そして小橋を渡ると林道に合流した。その合流点は往路で林道を離れた位置よりも、少し登山道寄りの位置だった。後は林道を歩いて駐車地点へと戻って行った。
(2016/3記)(2020/6改訂)
<登山日> 2016年2月27日 9:16烏泊山登山口スタート/点名・峠に向かう/9:23林道を離れる/9:31〜38点名・峠/9:58西灘池/10:05烏泊山登山口/10:40〜11:22烏泊山/12:17エンド。
(天気) 薄晴れで、視界はうっすらしていた。始め気温は7℃だったが、烏泊山の山頂では14℃まで上がっていた。少し冷たさのある風を受ける。但し、弱かった。
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斎場に通じる車道に入ると、右手に126mピ
ークが望めた
登山口には既に数台の車が止まっていた 近く
のグランドでゲートボールをしていたお年寄り
の車だった
中日生林道を歩いて126mピークに向かった
辺りの車もゲートボールに来ていた人のものだ
った

 林道はグランド沿いに
 続いていた そのグラ
 ンドでは大勢のお年寄
 りがゲートボールを楽
 しんでいた

   前方に126mピークが
   見えてきた
126mピークの北側に来たとき、林道を離れた 道は無く、適当に歩くしかなかった。 少し登ると、目印テープを追って歩けるようになった
シダが現れたが、歩く妨げにはならなかった シダ地が終わると、無理なく歩けるようになった 126mピークが間近になった

 ピークに着くと、
 三角点が目立っ
 ているものの、
 周囲は樹林が囲
 んでいた
 
 四等三角点(点
 名・峠)は無傷
 のきれいなもの
 だった
下山は目印テープのままに下って行くことにし
烏泊山が見えることを期待していたが、周囲は
ずっと樹林帯だった
手頃な木を見つけて登ってみると、期待通りに
烏泊山が望めた
下山を続けていると、地表からも烏泊山の見え
る所が現れた
麓が近づいたとき、往路のルートと比べて西寄
りに逸れていることに気付いた
西灘池の南東端に出てきた

 池の土手を歩いて
 車道に出てきた

 そこからは先ほど
 登っていた126mピ
 ークが見えていた

 車道を歩いて烏泊
 山の登山口に向か
 った
烏泊山の登山口に戻ってきて、登山コースに入
った
登山口に立っていた案内板を見る 登山道は道幅こそ十分だったが雑草が茂っていた
右手に車道が見えたが、斎場までだった 登山道の雑草は消えて、優しげな道となった 広い道は真っ直ぐに続いた
階段を登るようになった 右手に道が分かれたが、真っ直ぐ進んだ すぐに左手の小径に入る ちょっと荒れていた
荒れてはいるものの無難に登って行けた 丸太の階段道だった シダの茂るところがあったが、道ははっきりしていた
階段の登りが続く 右手に木立を通して烏泊山が望めた 一度、階段が終わって平坦な道となった
優しい道で西の方向に歩いた また階段を登るようになった 山頂に向かって
行く
階段が続いて、どんどん高度を上げた
遊歩道としての雰囲気が残っていた 木立の空いた所から日生港が眺められるように
なった
山頂が目前になった

 烏泊山の山頂に着
 いた


   山頂の一等三角点
   (点名・烏泊山)
   を見る
 
山頂を北側から眺めた 山頂の展望は悪く、海がちらりと見えるだけだ
った
展望を得ようと山頂の松の木に登ってみた
松の木は登り易く、簡単に3メートルほど登ると一気に展望が広がった 東から南、南西まで遮るものも無く眺められた 但し、うっすらとした視界だった
日生湾を中心に眺めた 楯越山の先に鹿久居島がどっしりと横たわる 楯越山を大きく見る
南西の片上湾の方向も望めた 左の写真に写る妙見山を大きく見る
下山は北の方向への登山道に入った 始めに灌木ヤブがあった すぐに普通に歩けるようになった
下る方向が東から南へと変わったとき、東に向かって広く展望が開けた
上の写真に写る岳山の尾根を大きく見る 上の写真に写る天狗山を大きく見る 楯越山の左奥に備前日生大橋を見る
シダが増えて歩き難くなってきた 途中からすっかりシダヤブになってしまった 徐々にヤブが減ってきた
ようやくスムーズに歩けるようになった 木々を通して烏泊山を見る また歩き難い所が現れた
灌木の中を歩いた 丸太の階段道を下る 左手に堰堤を見た
小橋を渡ることがあった 登山口に通じる広い道に出てきた 後は広い道を歩いて登山口に向かった
登山口に戻ってきた 下山後に日生斎場に立ち寄って、烏泊山を眺めた