TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
天狗山    てんぐやま 391.9m 備前市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 備前三石
 
【2003年3月】 No.1 2003-19(TAJI&HM)
 
    烏泊山の山頂より  2003 / 3

 天狗山については、中島篤巳氏の「岡山県百名山」で十分な紹介がされている。日生町周辺の山では早くから登ろうと考えていたが、2003年3月初旬の冬型気候の強い日に訪れる機会を得た。まず午前に烏泊山に登り、午後に入って天狗山を目指した。昼を回って天気はぐずつき出し、南麓の八幡宮から登り始めた時は小雨になっていた。しかし雨はすぐに止み、尾根に出て急坂を登り始めると、上空には青空も見られるようになった。急坂を登りきると共同アンテナが立っていたが、その頃にはすっかり快晴である。澄み切った視界の中に南北を山に挟まれた寒河の町並みや、その南には鹿久居島が大きく見えていた。共同アンテナの位置からは緩やかな尾根に変わるが、シダがはびこり出した。ただ道ははっきりとしており、シダも密生しているがシダコギをするほどでは無かったので、歩度が落ちるようなことは無かった。山頂手前のピーク(前山)に達して漸く天狗山の山頂を見ることが出来た。この頃になると空は再び黒雲が広がって、やがてアラレが落ちてきた。風も強いものである。周囲はいつの間にかシダが減って低木林に変わっている。そして山頂へ。八幡宮から50分とかかっていなかった。山頂の第一印象は、小ぎれいさと展望の良さである。手頃な広さの草地が広がり、岩が大きく露出している。そしてその岩の上に立つともう360度の眺望が広がっていた。瀬戸内海はもとより北、東、西と広がる南部丘陵の山々が一望なのである。丁度また陽射しが現れて、周囲の山々を明るく照らしてくれた。(ただ北の方向は雪雲が閉ざしていたが)。もう少し灌木が繁っていると思っていただけに、この展望はうれしかった。どうやら最近にでも木が切られたのか、辺りに真新しい切り口を見せる灌木が多く見られた。ところでこの山頂の西端に少し尖った岩があるが、この上に立っていると、山名の通り天狗の気分で周囲を眺めることが出来た。
(2003/3記)(2013/5改訂)(2021/3改訂)
<登山日> 2003年3月8日 12:09八幡宮前スタート/12:28共同アンテナ/12:48前山/12:56〜13:45山頂/14:07共同アンテナ/14:26エンド。
(天気) スタート時の上空は薄黒い雲に覆われ、しぐれが降っていた。ただ登るほどに雨は止み、青空が広がって来た。一時は雲が消えて快晴の空となった。尾根では強く風があり、冷たかった。山頂に着く頃には再び雲が増えてきて、やがて雪雲に覆われた。山頂に着くと風は一段と強く、じっと立っておれないほどだった。空はまた青空が広がり出したと見えると、また曇り出すの繰り返しだった。下山時には一時、霰も降ってきた。視界は良かった。
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 前山からは山頂が
 眺められた

   山頂に着くと東に
   黒鉄山が望めた
山頂から瀬戸の方向を眺めた 家島諸島を少し大きく見る

 上の写真の右に続
 く風景を見る

 小豆島の手前に日
 生諸島が広がって
 いた
上の写真の右手、北西方向を見る 岳山が近かった 北東の県境尾根を見る そちらから雪雲が近づいていた
 山頂はちょっとした
 広さがあり、一隅で
 ぽつんと岩が飛び出
 していた

  下山で中腹まで戻った
  ときに南の方向を見る
  と、麓に寒河の町並み
  が広がっていた