TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
天狗山    てんぐやま 391.9m 備前市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 備前三石
 
【2013年4月】 No.2 2013-37(TAJI)
 
    日生町寒河の浜山地区より  2013 / 4

 天狗山を2003年に登ったときは、中島篤巳氏の「岡山県百名山」を参考に南麓の八幡宮からのコースをピストンしたものだが、最近のガイドブックを見ると、往路はその八幡宮からのコースだったが、下山路として尾根を西へと歩いて、三ツ池から南へと谷筋を下るコースで紹介されている。そこで2回目の天狗山を考えたとき、その周回コースを歩こうと決めた。
 向かったのは2013年4月の第三土曜日。今回はパートナーは同行出来ず、単独行として向かった。問題は駐車場所で、やはり八幡宮の周辺は狭く、結局はずっと西へ行って、廃墟となったアパートの敷地内に止めた。八幡宮からは遠かったが、下山コースの登山口に近い位置だった。そこより地区内を抜ける細い車道を東へと歩いて行った。八幡宮の鳥居まで14分だった。朝の空は快晴だった。気温は13℃と少し低めながら、風が無いためTシャツ一枚で気持ち良く登って行けた。登山道は古くからの道とあって、良く歩かれている印象だった。ただ道が固くなって滑り易い所があり、そこは足下に注意して登った。登るほどにシダが増えてきたが、登山道に被さるようなことは無かった。登るほどに急坂になってきて、露岩の部分にはロープが付けられていた。その辺りでは後方に展望が広がって、日生諸島の背後には小豆島も眺められるようになった。急坂が終わるとその先はごく緩い道となり、漸く山頂が望めるようになった。山頂までも特に問題は無く、軽いハイキングだった。山頂手前の360mピークはガイドブックでは前山となっていたが、小天狗の標識が付いていた。鳥居の位置からおおよそ1時間で山頂に着いた。山頂は岩場になっており、その岩に四等三角点(点名・天狗山)が埋め込まれているのだが、三角点としては珍しいことだった。山頂は前回と変わらず好展望が広がっていたが、ただ快晴だった空はその頃には薄晴れ程度の空になっており、青空があってもごくうっすらとしていた。その空の下で展望を楽しんだ。遠方はうっすらとしていたものの、それでも北の空には那岐山に後山と、岡山県北辺の山が眺められた。東には黒鉄山、南も小豆島が見えていた。この天狗山は旗振り山でもあったので、その旗振り台だったと思われる岩の上にも立ってみた。そこからは西に熊山が良く見えていた。山頂では早めの昼食を済ませると、展望に満足したことでもあり下山に向かった。下山は予定通り西へと尾根を歩いて行った。コースははっきりしている上に目印は確実に付いており、往路以上に気楽なハイキングだった。ガイドブックでは中峰、西峰と二つのピークを通ることになっていたが、どちらもごく小さなピークなので、ピークに立つと言うよりも単に通過する感じだった。尾根からは天狗山の姿が良く眺められた。西峰を過ぎると足下に三ツ池の中の奥池が望めるようになった。その奥池へと下って行く。湖面が明るいブルーで見えていた。奥池のそばからは林道に合流した。そこでも標識があって、それに従って南へと歩いた。奥池の西向かいが中池で、少し下ると三つ目の池となる下池が現れた。そのそばから再び登山道を歩くことになり、コースは沢沿いを続いていた。沢の中を歩くこともあったが、水の少ない時期のため今は枯れ沢になっていたので、問題無く下って行けた。その沢筋の道も目印がずっと付いていた。最後は畑地に出て、その辺りからぽつぽつと住宅が見られるようになった。登山口標識はあるものと思っていたのだが見当たらず、登山道から自然と普通の道に変わっていたので、ここがコースであるのかは分かり難いと思えた。やはり下山路として歩くのが正しいようである。その集落に入った地点から駐車地点までは数分の距離だった。
(2013/5記)(2021/3改訂)
<登山日> 2013年4月20日 8:29寒河の西外れ辺りの駐車地点からスタート/8:43八幡宮の鳥居/8:46八幡宮の横から登山道に入る/9:18六合目/9:31小天狗/9:40〜10:20山頂/10:36三峰越/11:03〜07奥池/11:38エンド。
(天気) 朝は快晴だったが、次第に西から薄雲が広がってきて、薄晴れへ、そして薄曇りへと変わってきた。気温は朝は13℃ほどだったが、次第に上がって山頂では17℃になっていた。その後は薄曇りとなったことで、三ツ池池辺りでは再び13℃まで下がっていた。山頂では風はほとんど受けなかったが、下山中は少し受けた。視界は遠方が少しうっすらとしていた。
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寒河の家並みを抜ける車道を東へと歩いた 八幡宮への道が左手に分かれた 天狗山登山道の標識を見る
八幡宮へと石段を登って行った 八幡宮の一角から登山道が始まっていた 始めは階段の道だった
階段は水道設備までだった その先もはっきりとした登山道が続いた 大きなツツジの木を見上げる
優しげな登山道を登って行く シダが増えてきたが、邪魔になることは無かっ
急坂になってきた そこにロープが付けられて
いた
背後に展望が広がってきて、足下に寒河の家並みが眺められた 急坂が終わると、山頂まで1.2kmだった
ツツジを見ながら歩いた 前方にちらりと山頂
を見る
登山道は程良い歩き易さだった 鹿久居島の背後に小豆島が見えてきた
前山に着くと、小天狗の名で標識が付いていた 天狗山の山頂がすっきりと眺められた 山頂が目前になった

 山頂に着くと、そ
 こは岩場になって
 いた

   その岩に四等三角
   点(点名・天狗山)
   が埋め込まれてい
   た
山頂の岩場に立って東から南東にかけてを眺めた 家島諸島を見る 家島と男鹿島が重なって見えていた
上の写真に写る黒鉄山の尾根を大きく見る 左上の写真に写る御津山脈を大きく見る
南の方向を見る 日生諸島の奥に小豆島が全姿を見せていた 小豆島を大きく見る

 北西から北東にか
 けてを眺める 遠
 方はごくうっすら
 としていた

 北の県境尾根から
 黒尾山にかけてを
 大きく見る
岳山の尾根を眺める 石堂丸山の背後に那岐連山を見る

 西に熊山を見る


   その熊山を大きく
   見る
山頂の一角に旗振り台だったと思われる岩を見
上空はすっかり曇り空に変わっていた 下山は北西へと向かう 「下山路」の標識があ
った

 登山コースは往路
 以上にはっきりと
 した道だった

   振り返って天狗山
   を望む
歩くうちに天狗山の尾根が更に広く眺められるようになった 尾根道は途中ではごく緩やかに続いた
樹林に入ったが、確実に目印テープが着いていた 次に西が開けたとき、足下に溜め池が眺められた 三ツ池の中の奥池だった
奥池に向かって広々とした所を下った 奥池が近づいてきた 池のそばまで来ると、一度木立に囲まれた

 奥池の北側を回り
 込むと、林道に合
 流した

   西側で一段低い所
   にあった溜め池は
   中池だった
林道を南へと歩いて行った 前方に見えたのは鹿久居島だった 少し下ると下池が現れた
下池からは沢に沿って登山道が始まっていた 沢の中を歩くこともあったが、水は少なかった 滑り易そうな所にはロープが付いていた
小さな滝になっている所があった 下るうちに沢から離れて、ごく普通の山道とな
った
畑地に出てきたとき、後ろを振り返った
登山道は自然と集落の道につながった 車道に出ると、駐車地点までは僅かな距離だった 帰路にヨータイ寒河社宅辺りから天狗山を眺めた