TAJIHM の 兵庫の山めぐり <石垣島の山 
 
屋良部岳    やらぶだけ 216.1m 石垣市(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 川平
 
【2011年1月】 No.1 2011-10(TAJI&HM)
 
    御神崎より  2011 / 1

 一度、石垣島の山に登ってみたいと実行したのは、2011年1月のことだった。石垣島の冬は天気に関してはお薦めとは言えず、雨の多い季節なのだが、登山の立場で見れば涼しい登山が出来ることになり、そこで1月の登山を選んだものである。但し、航空券は2ヶ月前に予約したため、天気は選べない。1月20日は朝の早い便、伊丹空港9時発の那覇行きに乗り込んだ。昼前に着いた那覇の空は晴れだった。1時間のトランジットで石垣島行きに乗り換える。この日の石垣島の天気は雨の予想だったが、13時半に降り立った石垣島は、雲が多いながらも陽射しも見える空だった。すぐにレンタカーを借りて向かったのは、川平湾に近い前嵩(まえだけ)だった。40分ほどで登れて、展望も良さそうと言うのが選んだ理由だった。そこでガイドブックの「沖縄県の山」を頼りに、登山口に近い石垣グリーンパークを目指して向かったところ、何としてもそのグリーンパークが見つからなかった。県道79号線を何度か行ったり来たりしたのだが、どうにも見つからない。時間が経つばかりなので、この日は前嵩を諦めることにした。そして急きょ別の山を登ることにした。そして選んだのが屋良部半島の主峰、屋良部岳だった。前嵩とは近い距離にあり、登山時間も少なくて済みそうだった。15分も走れば屋良部半島の西岸、屋良部岳の登山口と思われる辺りに着いたのだが、また屋良部岳の登山口も見つからなかった。時計は15時を回ってくるし、空は曇り空に変わってくるしで、少々焦ることになったが、慎重に探すしかなかった。幸いなのは車道を走る車がほとんど無かったことで、ごく低速で車を走らせた。そして登山口を見つけたときは、安堵する思いだった。登山道の入口は狭く、標識が木立に隠れるようにして立っていたので、いかにも通り過ぎてしまいそうな登山口だった。近くの路肩に車を止めて出発とする。気温は22℃。寒さ厳しい本州からすると、まさに春の陽気だった。登山道は少しマイナーな感じがするものの、道筋ははっきいしていた。目印テープも点々とある。但し、標識類は見えなかった。周囲は亜熱帯の植物群とあって、すっかり緑濃い風景だった。兵庫なら6月頃の道を歩いている雰囲気だった。すぐに汗が吹き出てきた。道としては緩やかで、無理なく登って行く。ときに少しヤブっぽくなることがあり、何度かツル状の植物にからまれた。ササの形をした葉が付いており、本州では見かけない植物だった。またこれぐらいのヤブっぽさならクモの巣がありそうなのだが、ほとんど見かけなかった。15分ほど歩いて尾根を緩やかに登るようになった。歩くのは楽と言えたが、心配なのは空模様で、次第に暗さを増していた。山頂が木立の間から見えるようになると、とうとう雨粒が落ちてきた。小雨とも言えない僅かな雨だったが、念のために雨具を付ける。大きな岩が現れてそのそばを過ぎると、登山道の傾斜がきつくなってきた。ロープが張られていたが、補助にする程度で登って行けた。もうそろそろ山頂ではと思われたとき、平らな岩の上に出た。ガイドブックによると、テラス1(第1テラス)と呼んでいる所のようだった。その上に立ってみると、一気に展望が広がった。足下には崎枝湾の風景が広がっていた。但し、急に強い風を受けるようになった。その展望を少し楽しんだ後、その先に僅かに進んだ所が山頂だった。大きな岩に挟まれるようにして三角点が置かれていた。その三角点の先へと更に進むと、また平らな岩の上に出た。そこが一番の展望地とされるテラス2(第2テラス)のようだった。そこでも強い風を受けることになったが、周囲に広がる素晴らしい展望に、強い風にあおられながらも暫し風景を楽しむことにした。先ほどの第1テラスと比べると東の方向の展望が良いようだった。曇った空ながら視界はさほど悪くは無く、新たに於茂登岳や名蔵湾が眺められた。またうっすらとながら西の海には西表島も望まれた。雨は降ったり止んだりのようで、第2テラスに着いたときは雨が降っていたのだが、暫くすると小止みになった。この展望により石垣島の姿をおおよそつかむことが出来たと思えた。やはり山頂に立つことは、島の姿を知るのには一番の手段で、単に地図を眺めるよりも、ずっと島の姿が良く分かった。山頂では30分ほど過ごして、16時半が近くなって下山とする。本州なら薄暗くなる時間だったが、この南の島の日の入りは19時半とのことなので、まだまだ明るい時間での下山だった。下山はすんなりと往路を辿るのみ。もうコースを知っているので気は楽だった。どんどん下ると30分とかからず下山を終えた。その下山の間は雨は止んでいたのだが、下山を終えて車に乗り込んだ直後より雨が降り出した。今度はしとしと雨で降り続きそうだった。
(2011/2記)(2019/3写真改訂)
<登山日> 2011年1月20日 15:18スタート/15:32尾根に出る/15:58〜16:28山頂一帯で過ごす/16:51ゲート/16:55エンド。
(天気) 曇り空。視界は悪くは無かったが、遠方はややうっすらとしていた。途中から小雨がぱらつき出した。降ったり止んだりを繰り返す。気温は始め22℃あったが、山頂では19℃ほどだった。山頂のテラスに立つと風が強くあり、僅かながら寒さを感じた。下山中は雨は止んでいたが、下山後に小雨が降り出した。
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県道79号線で海岸線を走っているとき、ぶざま岳の
尾根を右手に見た
この前嵩を登るつもりだったが、登山口を見つけるこ
とが出来なかった
急きょ、屋良部岳を目指すことにした ところが登山
口を通り過ぎてしまい、また見つけるのに苦労した
登山口を見つけたときは、ほっとする思いだった 始めは緩やかな歩き易い道で始まった この黄色い花を付けるツワブキをよく見かけた
登山道は少しヤブっぽい雰囲気になってきた ゲートが現れて、それを抜ける 緑濃い森の中を登って行く
前方の木立の隙間から、山頂が覗いていた 大岩のそばを通る 小雨がぱらつき出した 急坂にはロープが張られていた
第1テラスの岩場に着く 展望が良く、足下に御神崎
が見えたが、すぐに山頂を目指した
山頂に着いた 周囲を木立に囲まれており、展望は無
かった
山頂の三等三角点を見る 大岩の間で挟まれるように
して埋まっていた

山頂の先で現
れた岩場が第
2テラスのよ
うで、素晴ら
しい展望地だ
った

但し強風が吹き
荒れていた風の
強さにパートナ
ーはしゃがみ込
んでいた
風に負けじと、展望を楽しんだ 北から南東にかけてを眺める 雨のために北の空はうっすらとしていた

(←)
上の写真の中央
部の山並みを眺
める

 (→)
  沖縄県の最高峰
  となる於茂登岳
  を大きく見る
    
暫く立っていると、前嵩の上空に薄く青空が現れた 前嵩を大きく見る 足下の屋良部の森を見る
上の写真の川平石崎と底地ビーチを大きく見る 前嵩の右肩に野底岳が小さく覗いていた 西の海にうっすらと西表島が見えていた
第2テラスを後にして、第1テラスに戻った こちらは北西の海がよく見えていた
上の写真の御神崎を大きく見る 下山を始める ロープを伝って急坂を下る この辺りはジャングルの雰囲気だった
沖縄らしくクワズイモをよく見た 下山は速く、30分とかからなかった 下山後に御神崎に立ち寄った
御神崎に建つ灯台を見上げる 御神崎からは屋良部岳が姿良く眺められた