TAJIHM の 兵庫の山めぐり <石垣島の山 
 
野底岳 (野底マーペー) 281.6m 石垣市(沖縄県)
 のそこだけ     ぬすくまーぺ
1/2.5万地図 : 伊野田
 
【2019年1月】No.2 2019-15(TAJI&HM)
 
    野底集落より  2019 / 1

 野底岳は300mに満たない山だが、その特異な風貌で十分に存在感を持っており、遠くからでも一目で分かる山である。その野底岳に初めて登ったのは2011年の1月だったが、小雨模様の中で登ったため、十分に楽しめたとは言えなかった。そこで石垣島を再訪する機会があれば、是非野底岳を改めて登りたいと考えていた。その二度目の石垣島山行を2019年1月に実施した。好天の下で山行を行いたく、1月に入ると八重山地方の天気に注視していた。そして1月23日から数日間晴れが続くと分かると、すぐに実行に移した。エアーチケット、ホテル、レンタカーと総て三日前での予約だった。
 1月23日は自宅を未明の4時前に出た。関空7時35分発のピーチ航空MM231便に乗るためだった。ベイシャトルの第一便に乗ると、関空の第2ターミナルには6時20分に到着出来た。そして早朝便に乗ったおかげで10時20分には石垣空港に降り着くことになった。期待通りにこの日の石垣島は快晴だった。その快晴の下で野底岳を登る予定だったが、野底岳は小さな山なので1時間もあれば山頂に立てそうだった。そこで空港でレンタカーを借りるとすぐには向かわず、始めに向かったのは空港そばのカーラ岳だった。カーラ岳は丘とも言えそうな小さな山とあって登り終えたのは12時半だった。それからおもむろに野底岳へと向かった。カーラ岳から野底集落までの移動時間は20分ほど。午後に入っても快晴は続いていた。県道79号線を走って野底集落に入ると、野底岳の標識が現れた。その標識に従うとすんなりと登山口に到着となった。登山口にはスクーターが1台止まっていたので、一人は登っているようだった。こちらも登山口そばの空き地に車を止めて登山開始とした。その登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。晴れの下での登山は明るい樹林の中を歩くとあって、良い雰囲気で登って行けた。気温も樹林帯は17℃と登るには適温で、軽く汗をかく程度だった。樹林の様を眺めながら30分ほど歩くと林道からのコースが右手から合流した。その先は急坂となってしっかり登って行く。誰に会うことも無くその感じで静かな山頂につくものと思っていると、山頂間近になって数人が下山してくるのとすれ違った。外国人グループだった。山頂に着くとそこにも5人ほどが休んでおり、いずれもごく軽装で手ぶらだった。訝しく思ってその一人に聞いてみると、林道からのコースを登ってきたとのこと。そちらからだと10分ほどで山頂に立てるようだった。どうやら野底岳は観光で訪れる山のようだった。ただ急坂もあることなので登ってきているのは若い子ばかりで、入れ替わり立ち替わり山頂に現れて賑わいは続いた。その人の多い山頂も長居をする人がいないため誰もいなくなるときがあり、そのときは静かな山頂を楽しめた。岩場の山頂は視界を遮るものは無く、快晴のおかげもあって目を見張るばかりの展望が広がっていた。視界はややうっすらとしていたものの海の青さが素晴らしく、足下に広がる自然林も美しかった。山頂で1時間ほど過ごすと、下山はすんなりと往路を引き返した。まずは野底岳を十分に楽しんだことは間違いなかった。
(2019/2記)
<登山日> 2019年1月23日 13:10登山口スタート/13:42林道コース合流点/13:52〜14:57山頂/15:04林道コース合流点/15:30エンド。
(天気) 晴れ。昼となって雲は少し増えており、空の半分まで広がっていた。青空の色は薄かった。樹林帯の気温は17℃ながら山頂では21℃まで上がっていた。北風あり。風には少し冷たさがあった。視界はややうっすらとしていた。
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県道79号線を走って野底集落に入ると、野底岳の案
内標識が現れた
案内に従って国道を離れると、前方に野底岳を見るよ
うになった
道なりに車を進めると、迷うこともなく登山口に着い
た 車は登山口に近い空き地に止めた
登山口の標識を見る 登山道に入った はっきりとした道だった 野底岳は地元ではマーペと呼ばれているようだった
小さな沢を横切った 登山道は適度な歩き易さだった 始めは緩やかな道だった
鬱蒼としており、展望は無かった ロープがあるのは滑らぬように補助のためと思われた 木の根が現れて少し歩き難い所があった
この日は快晴とあって森の中は明るかった 赤土の部分は少し滑り易かった いかにも亜熱帯林を歩いている雰囲気があった
次第に登山道の傾斜がきつくなってきた 標高200mまで来たとき、林道コースが合流した 一段と傾斜がきつくなってきた
急傾斜が続いて、ロープに掴まりながら登った 道そばで咲いていた黄色い花はツワブキだった 前方が明るくなった 山頂は間近のようだった

山頂に着いた

登山口から42
分かかっての到
着だった

野底岳の山頂は岩
場になっていた
地表の部分に三等三角点(点名・野底岳)を見た 林道コースは手軽に登れるとあって、軽装の若者が入
れ替わり立ち替わり登ってきた
山頂はまずまずの広さがあって窮屈さは無かった 平
らな岩の上で休憩とした
山頂は岩場とあって視界を遮るものは無く360度の展望を楽しめた 北の方向を眺める 足下は鬱蒼とした亜熱帯林だった

(←)
北の山並みを大
きく見る

  (→)
  左の写真に写る
  安良岳を少し大
  きく見る

西の海岸線を眺
めた 海の色が
きれいだった

野底崎の辺りを大
きく見る
南の方向を眺める 逆光の中に於茂登岳が見えていた 林道がすぐ近くを走っているのが見えた

この日の昼前に
登ったカーラ岳
を大きく見る

於茂登岳と桴海於
茂登岳の並ぶ姿を
大きく見る

(←)
東の海岸を眺めた

  (→)
  金武岳と大野岳
  の間に青い海を
  見る
山頂に誰もいなくなったとき、改めて山頂を眺めた 南西方向を眺めた
北北西方向には兼城集落が望めた 伊原間の方向を眺める 山頂で1時間ばかり休んだ後、往路を引き返した
再び亜熱帯樹林の雰囲気を味わうことになった 往路で見落としていた標高170mの標識を見る 赤土部分を慎重に下る
下山も誰にも会わず静かな登山道だった 緩やかな道となって登山口に近づいた 登山口が見えてきた

下山を終えて改
めて登山口を眺
めた

下山後に北側から
野底岳を望む

野底集落からとは
違った姿で眺めら
れた