TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山
 
与那覇岳    よなはだけ 503m 国頭村(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 辺土名
 
【2017年12月】 No.2 2017-128(TAJI&HM)
 
    国頭村森林公園より  2017 / 12

 与那覇岳を初めて訪れたときはまだ分県登山ガイドは出ておらず、国頭村の役場で情報を得てから向かったものだが、そのときから10年以上が経過して改めて与那覇岳を登りたくなった。向かったのは2017年12月のことで、前日の6日は移動だけとなり、宿泊先の今帰仁村の民宿に着いたのは夕方5時前になっていた。
 翌7日は曇りの天気予報だったが、本部半島の空は少し雲が多い程度で晴れていた。宿を出たのは8時過ぎ。国道58号線に出ると、北へとひた走った。国頭村に入ると森林公園の案内標識を見たので、そちらへと舗装林道に入った。そして森林公園の近くまで来たとき与那覇岳登山道の案内板が現れたのでそれを眺めると、直進方向となる奥間林道を進めば与那覇岳に近づけることが分かった。奥間林道はアップダウンがあり、程なく大国林道に合流すると、そのそばが与那覇岳の登山口駐車場だった。広い駐車スペースだけでなくトイレも置かれていた。そのそばから山道が始まっていたが、それは私有地の道で入口はゲートで閉じられていた。与那覇岳コースは大国林道を数十メートル南に歩いた所からダートの林道として始まっていた。但し車は入れないようにコンクリートブロックが入口に置かれていたので、車を気にせず歩けることになった。ダート道は東の方向へと続いており、周囲は亜熱帯性の樹林だった。クワズイモやヒカゲヘゴの大きな葉が目を惹いた。林道の気温は18℃程度とあって、ちょうど良い感じで歩けたが、次第に石ころが増えて道幅も狭くなってきた。単に山道と言ってもよさそうな感じになってきた。入口から25分ほど歩くと直進方向にはロープが張られて、右手に分かれた別の道を進むことになった。その道を10分ほど進むと登山道標識が現れて、そこから与那覇岳へと登山道歩きに移った。登山道は自然林の中を程良い歩き易さの小径として続いていたが、次第にリュウキュウチクが増えてきた。途中からはすっかり周囲はリュウキュウチクに囲まれるようになった。その笹の風景は別として倒木がときおり現れて行く手を塞いだ。それでも悪路とは言えず、ちょっとマイナーな道と言える程度だった。この二度目の登山で少し期待したのは展望で、少しは良くなっているのではと思っていたのだが、それは裏切られたようで周囲の樹林に切れ目は無かった。それでも注意しておれば木々の隙間から東の海がちらりと見えることはあった。登山道のままに歩くと三角点ピークに着く前に最高点となる503mピークを通過することになるのだが、いざその503mピークに来てみると、そこはリュウキュウチクにびっしり囲まれた所で単に通過点の雰囲気しかなかった。その最高点を過ぎると下り坂となり、そして登り返した所が三角点ピークだった。そこは三角点を中心に狭い範囲で開けていたが、周囲は樹林にすっかり囲まれていた。その佇まいは前回とあまり変わっていないようだった。展望を求めるのは誰しも同じようで、何人もに登られたと思える木が近くにあったのでそれに登ってみたが、やはり東の海岸線がちらりと見えるだけだった。三角点ピークの南側に同じく狭い範囲で開けた所があり、天測点のような四角いコンクリートブロックが置かれていた。それを見届けてから下山に移った。山頂には枝道もあったが、どこに通じているかは全く分からないので、素直に往路を引き返した。この帰路では東の海を今少し良くみようと手頃な木に登ってみたが、やはり木々の隙間から僅かに見える程度だった。与那覇岳登山はほぼ前回と同じ感慨で終わることになったが、二度目とあって少し余裕を持って歩けたようで、林道ではけっこう周囲の亜熱帯樹林の様相を楽しみながら歩いた。そしてヤンバルの森の奥深い所を歩いていることを実感した。下山後は国頭村森林公園に移動して、前回と同じように憩いの広場に立ち寄ったが、この10年ほどで遊具は老朽化して使用禁止になっており、廃墟の雰囲気が漂っていたのは寂しいことだった。それでも滑り台の上に立って暫し与那覇岳を眺めていた。
(2017/12記)
<登山日> 2017年12月7日 9:23駐車場スタート/10:00登山道入口/10:21最高点/10:26〜36三角点ピーク/11:11登山道入口/11:40エンド。
(天気) 雲の多い晴れとも薄晴れとも呼べそうな空だった。山頂の気温は17℃。少し北からの風を受けた。視界は良かった。
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森林公園への道が分岐する位置に案内板が立っていた 与那覇岳へは林道をまだ直進するようだった 上空は澄んだ青空だった

大国林道に合流す
ると、その合流点
のそばが与那覇岳
の登山口駐車場だ
った

駐車場に建ってい
たのは公衆トイレ
だった

そこにも案内板が
あった

まずは大国林道を南
へと歩いた


  すぐに支林道が分岐
  したので、そちらに
  入った
支林道には車が入れないようにブロックが置かれていた 亜熱帯性の植物の中を歩いた これはクワズイモだった
これはヒカゲヘゴだった 辺りの鬱蒼とした雰囲気は悪くなかった ときおり木漏れ日が林道に落ちてきた
林道は平坦な道として続いた そばの斜面で小さな滝を見た 坂道となってきた その辺りは滑り易くなっていた
道幅も狭くなって、もう林道の感じは無くなった 石ころも増えてきた 直進コースはロープが張られて進入禁止となった
右手に分かれた小径に入った そちらに赤テープが付いていた 地図では林道になっていたが単なる山道と言えそうだった
周囲はすっかり亜熱帯の森だった もうすっかり登山道を歩いている雰囲気だった ツワブキの黄色い花を見た

林道を30分歩い
て登山道の入口に
着いた

登山道入口の標識
を見る
少しヤブっぽい程度で歩いて行けた 抉れた所を通った ときおり倒木が現れた
登るうちにリュウキュウチクが増えてきた すっかりリュウキュウチクに囲まれた中を歩いた リュウキュウチクが減ると、少し明るくなった
最高点の503mピークは単なる通過点の雰囲気だった 503mピークを示すテープの目印を見た 登山道ではときおりマングースの罠を見た
鞍部へと下った 鞍部は三差路になっていた 三角点ピークが近づいた

三角点ピークに着
いた
辺りの様子は12
年前とあまり変わ
っていなかった

一等三角点(点名
・与那覇岳)を見

周囲はリュウキュウチクが囲んでいた 手頃な木があって、登ると東の海が眺められた 左の写真の右手を見る
登山道は今少し先へと延びていた すぐに小さな広場に出て、コンクリート柱を見た すぐに三角点の位置に戻ってきた
下山は往路を戻った またリュウキュウチクの中をずっと歩いた ササが減ったとき、少し周囲が眺められた
展望が得られそう
な所が現れたので、
手頃な木に登って
みた
見えたのは東の海
岸線だった

 左の写真に写る安波
 ダムを少し大きく見
 る
ハクサンボクの赤い実を見た こちらはセンリョウのようだった 登山道の登り口に戻ってきた
亜熱帯性の植物を見ながらゆっくり戻った これはクマタケランのようだった リュウキュウルリミノキの青い実は良く見かけた
林道の雰囲気となって大国林道に近づいた 大国林道に戻ってきた 駐車場が目前になった