TAJIHM の 兵庫の山めぐり <宮崎鹿児島県境の山
 
韓国岳    からくにだけ 1700.1m No.4 小林市(宮崎県)
霧島市(鹿児島県)
硫黄山      いおうやま 1317m 小林市(宮崎県)
 
 
1/2.5万地図 : 韓国岳
 
【2015年12月】 2015-122(TAJI&HM)
 
    《韓国岳》 栗野岳より  2015 / 12

 2015年12月は鹿児島山行に出かけたが、4日目は大隅半島南部の山を予定していた。ところが朝の空は前日と同様に薄ぼんやりとした視界だった。それを見て大隅南部は諦めて、比較的視界が良いと思われた鹿児島北部の山を登ることにした。空港に近い山との条件を加えると、やはり霧島の山になってしまうが、初日に栗野岳を登っていたので、その他の山で考えた。幾つかの候補が浮かんだが、いっそうのこと代表の韓国岳を登るのも悪くないのではと思えたとき、気持ちは一気に韓国岳に傾いた。そして登山コースもごくオーソドックスに、えびの高原からのコースを登ることにした。
 国分市街のホテルを8時過ぎにチェックアウトすると、レンタカーのナビをえびの高原にセットした。ナビが導いた道は県道60号線で、霧島神宮の前で国道223号線に入ると更に県道1号線へと入り、えびの高原に至った。えびの高原の駐車場(有料で500円)に着いたのは9時過ぎ。登山には早い時間では無かったが、観光には早い時間のようで、広い駐車場は閑散としていた。朝の天気予報では曇りと予想されていたのだが、上空は薄い色ながら青空が広がっており、雲は周辺に見られるだけだった。えびの高原からの登山コースは一番良く歩かれているコースでもあるので、ここには詳しく記さないが、始めは日本庭園を散策する感じで歩くと一合目標識が現れた。その一合目が本来の登山口と言える所で間近に車道があり、その車道に沿って無料の駐車スペースがあった。そこはほぼ満車状態だった。一合目を過ぎると石ころの多い道となり、いかにも火山を登っている感じとなった。前方は迫力ある韓国岳の姿だった。この時間はまだハイカーは少ないようで、前方に数人を見るものの、後方にはハイカーは見られなかった。登るほどに背後にえびの高原の風景が広がってきた。周囲が樹林帯となって一度韓国岳は視界から消えたが、五合目に着いて再び韓国岳を前方に見ることになった。その韓国岳は七合目辺りから上が白くなっていた。どうやらその辺りの木々は霧氷になっているようだった。これでこの日の登山が俄然楽しくなってきた。七合目を過ぎると徐々に霧氷の木が増えてきて、八合目ではすっかり霧氷風景となった。残念なのは上空に雲が増えてきたことで、霧氷は沈んだ色合いで眺められた。それでも青空の広がるときもあり、十分に霧氷風景を楽しめた。登るほどに気温は下がってきたようで、辺りの岩は小さいながらもエビのシッポがびっしり付いていた。山頂に着くとそこは全くの岩の世界で、強風が吹き荒れていた。その冷たさに一気に身を切られる思いとなり、あわててジャケットを着込んだ。その山頂で休んでいたハイカーは10人ほどで、風の強い山頂を避けて少し離れた所で休んでいた。こちらは風の冷たさに負けず山頂展望を楽しむことにした。ほぼ360度の展望で、うっすらとした視界ながら高千穂峰など霧島連山の風景を暫し眺めて過ごした。それでも気温は2℃まで下がっており、そこに強風とあってはさすがに長居は出来ず、山頂では15分ほど休んでいただけで下山へと移った。その下山では昼が近くなったこともあり、ハイカーとよくすれ違った。一合目まで戻ってくると気温は10℃まで上がっており、風もほとんど無かった。その一合目は目の前が硫黄山だった。その硫黄山にも散策路が付いていたため、寄り道として硫黄山に立ち寄った。硫黄山は全体が火山の姿で、火口も持っていた。硫黄山を後にして駐車場に戻ってきたのは12時半過ぎ。広い駐車場は朝と違って満車状態になっていた。
(2016/3記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年12月27日 9:28えびの高原駐車場スタート/9:52一合目/10:19五合目/10:51〜11:06韓国岳山頂/11:33五合目/11:57一合目/12:10硫黄岳/12:33エンド。
(天気) 朝の空はまずまず晴れていた。雲は周辺のみで、上空は薄い色ながら青空が広がっていた。駐車場の気温は8℃あったが、登るほどに下がってきた。また、徐々に雲が増えてきた。山頂の気温は2℃で、身が凍えるほどの冷たい風が吹いていた。上空もほとんど雲が占めて、青空は僅かだった。視界はうっすらとしており、霧島の山以外は良く見えなかった。下山を終えたときも雲が多く、青空は少なかった。
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9時過ぎのえびの高原駐車場は閑散としていた 駐車場から南東に韓国岳を見る その上空には
雲が広がっていた
駐車場の東端には霧島の山並みを描いた案内板
が立っていた
駐車場のそばに韓国岳の登山口があった 登山コースに入ると始めは遊歩道の雰囲気だった 前方に韓国岳を見る
遊歩道はごく緩やかな道だった 韓国岳の左手に硫黄山が現れた その上空は青
空だった
登山コースは一度、県道1号線に接した 韓国
岳上空の雲は薄れようとしていた
県道1号線の路肩に車が多く止まっていたが登
山者の車と思えた そこなら無料だった
振り返ってえびの高原の方向を見る ほとんど
高度を上げていなかった
県道1号線の路肩スペースは何カ所かあり、ど
こも満車状態だった
前方の硫黄山に近づいて行く 硫黄山のそばまで歩いてきた コースはそこで硫黄山コースと韓国岳コース(縦走コース)に分かれていた
硫黄山コースに入らず、韓国岳コースに入った 上り坂となって、えびの高原を足下に見た 樹林帯に入った
一合目が漸く現れた 古びた丸太階段を登って行く 登るうちに朝陽を受けるようになった
二合目を通過する 登山道は石がごろごろして歩き易いとは言えな
かった
登山道にも朝陽が当たってきた
三合目を通過する 周囲の木立が低くなって霧島の山並みが眺められるようになった
その風景を背後にして登山道を登った 四合目を通過する 登山道は相変わらず石が多かった
硫黄山の左手後方に不動池を見る えびの高原の後方に見えるのは栗野岳だった 五合目に着いた

 韓国岳の山頂が望
 めるようになった

 七合目辺りから上
 は白くなっている
 のは霧氷のためと
 思われた

 五合目辺りは緩
 やかになってい
 た
 
登山道のそばに霜柱を見る 登山道の傾斜が増してきた 振り返ると五合目が見えていた
六合目まで来ると、霧氷は間近になってきた 逆光に光る霧氷を見る 七合目まで来た
周囲は霧氷風景となった 淡い陽射しを受ける霧氷を見る 霧氷の中を登って行く
きれいな霧氷を見る 右手に見えてきたのは大浪池だった 八合目を通過する
周囲はすっかり霧氷風景だった 霧氷の付き方が大きくなってきた 岩にはエビのシッポが付いていた

 登るほどに大浪池
 の姿がはっきりし
 てきた

   九合目が近づいて
   きた

 九合目を過ぎると
 辺りに木はほとん
 ど見られなくなっ
 た

 足下の笹もびっし
 り霧氷を付けてい
 た
そばに摘まれた石には総てエビのシッポが付い
いた
岩に付くりエビのシッポがびっしりと言った感
じになってきた
山頂を目指して最後の登りにかかる 登るほど
に強風を受けるようになった
 韓国岳の山頂に着
 いた 岩だらけの
 山頂だった

   山頂の一等三角点
  (点名・西霧島山)
   を見る 山頂は鹿
   児島宮崎の県境だ
   った

 山頂に立って火
 口を覗き込んだ


   火口壁を眺めた
南東には高千穂峰が望まれた 火口を別の角度から眺めた
上の写真に写る高千穂峰を大きく見る 山頂からは大浪池がすっきりと望めた
右上の写真に写る烏帽子岳を大きく見る 山頂を離れた後山頂を見上げると、その上空は
雲が広がっていた
下山は往路を戻る 大浪池へのコースが分岐す
る地点を通った
笹地の部分を通る 火口に沿って西へと歩いた 霧氷を見るようになった
再び霧氷風景を楽しんだ 但し、陽射しが無いのは少し残念だった うっすらと陽射しを受けることはあった
六合目まで下りて来ると霧氷は終わった 五合目に戻ってきた 前方に白鳥山を見ながら下る
樹林帯に入った 足下に硫黄山を見ることがあった 一合目が近づいてきた
硫黄山が目前になった 硫黄山コースに入った 韓国岳を右手に見ながら遊歩道を東へと歩いた
緩やかな登りとなった 山上に出ると、火口へと近づいた

 硫黄山の火口を眺め
 た 火口としては浅
 かった

 火口の一部を大き
 く見る

 硫黄山から韓国岳
 を見上げた
硫黄山から甑岳を見る 硫黄山を離れて登山口へと向かった もう散策路の雰囲気だった
登山口が近づいてきた この階段の先が登山口だった えびの高原の駐車場は満車状態だった