TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
天馬山    ちょんまさん 324m (釜山市)
 
 
【2015年5月】 No.1 2015-41(TAJI&HM)
 
    天馬山の西面側中腹より  2015 / 5

 2015年のゴールデンウィークは、2回目の釜山ハイキングを楽しむことにしたが、天気に関しては運を天に任せるしかなかった。幸いなことに初日、二日目は好天に恵まれ、萇山と荒嶺山のハイキングを楽しむことが出来た。そして三日目は5月3日だったが、天気は一変して朝から雨だった。それも強い雨で、風も伴っていた。これではハイキングを諦めるとしても、観光するのも億劫だった。そうかといってホテルでステイもしたくなかった。考えに考えて、結局はホテルに近い天馬山を登ってみることにした。ついでに天馬山に近い甘川文化村の観光もすることにした。それを交通機関を使わず、ホテルからずっと徒歩で行くことにした。ホテルを離れたのは9時過ぎ。天馬山はごく近い山なのだが、すっかりガスに包まれており、その姿は見えなかった。天馬山へはどこから登ってよいのか全く知識は無かったが、山頂近くには彫刻公園があることは知っていたので、そこまで車道が通じていると考えられた。その車道もどこから分かれているのか知らなかったが、天馬山に近づくうちに分かるだろうと、けっこう安易に考えての計画だった。雨具を身に付け、傘を差しながら歩き始めた。まずはチャガルチの大通りを西へと歩き、天馬山の東側、釜山南港沿いの車道に入った。天馬山の東面は住宅が中腹までびっしりと建っており、山頂に近づける道はどこに付いているのか見当がつかなかった。そこで住宅地に入って、斜面に建つ住宅地を抜ける階段道を適当に登った。一つの階段を登りきると別の車道に出たが、その先も斜面には住宅がびっしり建っていた。そこでまた住宅地の階段を登ったところ、また広い車道に出た。その車道の先の斜面にも住宅が並んでおり、再び住宅地の階段を登った。するとまた車道に出た。これまでと同様にバスも通る立派な車道だった。その先の斜面にもまだ住宅が斜面に建っていた。そこでまた階段道を探すことにしたのだが、偶然のように彫刻公園に出ることが出来る階段道に出会った。どう見ても登れば天馬山に行き着けるようだった。その階段道に入ると漸く住宅地は終わり、林の中を登るようになった。そして林道に合流した。合流点に地図があり、それを見ると林道でも山道でも彫刻公園に出られるようだった。それとは別に近くに建つお寺への道もあった。そこで先に寄り道をして、海光寺でいっとき雨宿りをした。そして合流転に戻ってくると、山道に入らず林道で彫刻公園を目指した。登るほどに辺りガスが漂ってきた。周囲はぼんやりとしており、林道だけが頼りだった。林道は緩やかで、10分ほど歩いて彫刻公園に着いた。着いた所は広場になっており、誰もいないと思っていたのだが、車が一台止まっており、二人ほどを近くに見た。その広場から北の方向に向かって遊歩道が階段道として始まっていた。それを歩けば山頂かと思い階段道に入った。彫刻公園の名の通りに、遊歩道には点々と彫刻が置かれていた。展望が利かないとあって、その彫刻を楽しむことにした。見ていると、一つ一つ味わいのある作品だった。坂を登り詰めてピークに着くと東屋が建っており、そのそばに三角点らしきものを見た。そこが山頂かと思ったが確信は持てなかった。遊歩道はピークを越えて続いており、彫刻も続いていた。彫刻を見ながら遊歩道のままに歩くと、広場に戻ってきた。遊歩道は周遊路になっているようだった。その広場から南の方向にも階段があり、それを登ると石畳の道に出た。そしその先は林道になっていた。登ってきた林道とは別の林道で、その方向からして甘川文化村に向かえそうだった。渡りに船と思ってそちらの道で甘川文化村に近づくことにした。その林道に入って分かったことは、先ほど立った彫刻公園のピークよりも左手の斜面の方が高いことだった。どうやら左手のピークが天馬山の山頂のようだった。但し取り付き点が分からなかった。仕方なく諦めて林道歩きを続けていたところ、程なく山頂へ向かえそうな山道が左手に分かれた。そうなると当然登ってみたくなり、その山道に入った。山道を6分も登ると岩場のピークが現れて、そこにも三角点を見た。周囲はすっかりガスなので、そこより高いピークがあるのかは分からなかったが、その先は下り坂になっていたことでもあり、どうやら山頂ではと推測された。これで天馬山については目的を達したとの思い持てたので、林道に戻ると甘川文化村へと下りを続けた。問題は林道の先でどうやって甘川文化村に着くかだったが、それはこの先で考えることにした。林道の起点に着くと、車止めがあって一般車は林道に入れないようになっていた。車で天馬山に向かえるのは、東面側からのみのようだった。そこより少し下ると大通りに出て、そこにバス停を見た。辺りには大勢の観光客らしき人を見かけた。何気なくバス停を覗くと、甘川文化村の案内図がかかっていた。バス停の名前も「甘川文化村」だった。どうやら立っている位置が文化村の入口のようだった。運良く甘川文化村に着けたようだった。後はこちらも観光客の中に入って、文化村の散策を楽しむことにした。文化村の名の通りに、集落内は小さなアートや装飾を施した店が多く見られたが、そのことよりも村の家々が色とりどりに塗られているのが面白かった。その甘川文化村巡りを40分ばかり楽しむと、後はホテルへと帰るのみだった。それを雨の中とあって地図を見るのを怠ってしまい、えらく苦労することになってしまった。何を思ったのか南へと歩いたのが大間違いで、甘川港にでてしまった。その結果として天馬山の南にある大通りを歩くことになったのだが、これはとんでもない大回りで、甘川文化村を離れてから2時間かかってチャガルチ到着となった。ホテルに着いて改めて地図を眺めると、甘川文化村の入口から北の方向へ歩いておれば、1時間ほどで戻れたようだった。これぞ後の祭りだった。
(2015/9記)(2020/10改訂)
<登山日> 2015年5月3日 9:15チャガルチ駅前スタート/10:12〜17七寶寺/10:46〜55海光寺/11:05〜34彫刻公園/11:47山頂/12:21〜13:01甘川文化村/14:18高神大福音病院のそばを通る/15:10チャガルチ市場エンド。
(天気) 朝からずっと雨が続いていた。風もあり、ときに強く降ってきた。霧雨になるときもあったが、止む気配は無かった。気温は海光寺あたりでは17℃だったが、山頂では15℃まで下がっていた。涼しく感じるも、寒いと言うほどでも無かった。途中からガス帯びに入り、視界は全くきかなくなった。
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雨の中、チャガルチの大通りを西へと歩いた 
雨だけでなく風も強かった
次第に天馬山に近づいているはずだったが、天
馬山はすっかり雲に包まれていた
天馬山の東麓を走る通りに入ると、尾根の一部
がうっすらと眺められた
大通りから一つ中の通りに入った 朝の通りは
雨もあってひっそりとしていた
早く天馬山に近づこうと、通りを離れて階段を
登った
一段上の通りに出ると、尾根が更にはっきり見
えるようになった
通りを南へと歩いて行く また住宅地の中に階段を見たので登ることにした 背後は雨に煙る港の風景だった
また広い通りが現れて、それを南へと歩いた 右手にお寺が現れたので寄り道することにした 寺は七寶寺だった 境内の一角で雨宿りとした
通りに戻ってまた南へ歩いた  左手前方にマンション群を見る また山上に向かう道を見たので、そちらに入った
またまた通りが現れた これで三度目の山腹を
走る通りだった
通りを歩いていると、「天馬山彫刻公園まで
400m」と書かれた標識が現れた
その標識に従って山上に向かう階段に入った 
階段にはペイントが施されていた
まだ住宅地が両側に続いた 漸く住宅地を抜け出ると、周囲は林の風景とな
った
山頂への道とは別に海光寺への道があったので
先にそちらに向かった
海光寺でも暫し雨宿りとした 登山道に戻ってくると、地図を見て林道で山上
に向かうことにした 
回り道で山上に出るのだが、通る車は無く静か
な林道だった
登るほどに林道の雰囲気は良くなった 次第に辺りに霧が漂うようになった 馬の彫刻が現れた 彫刻公園に着いたようだった

 公園に入ると広場が
 現れた

   北のピークに向かう
   遊歩道を見たので、
   それを登って行くこ
   とにした
遊歩道の両側には点々と彫刻が置かれていた その彫刻を見ながらピークに向かった ステンレスの馬を見る
父親を背負う青年の像を見る ピークに着くと東屋が建っていた 東屋のそばに三角点のようなものを見た
周囲はガスとあって、ここが天馬山の山頂なの
かよく分からなかった
このピークでも馬の彫刻を見た おとなしい作
品よりも奇抜な作品が多いようだった
ピークを越すと、遊歩道は下り坂になった
相変わらず道のそばに彫刻が続いた 遊歩道は巻き道となって広場に近づいた 広場に戻って来ると、反対の階段を登った
階段を登り切って後ろを振り返ると、彫刻公園
の丘がごくうっすらと見えていた
石畳の先は林道だった 彫刻公園の散策を終え
たことで、甘川文化村を目指すことにした
林道を西へと下って行くが、左手が天馬山の山
頂ではと思えてきた
登山道が現れたので、それを歩いて南のピーク
を目指すことにした
先ほどの遊歩道歩きと違って、登山をする雰囲
気だった
登山道は続いた やはりこちらが天馬山の山頂
に通じているようだった

 山頂と思える所
 に着くと、そこ
 は岩場になって
 いた

 岩のそばに三角
 点のようなもの
 を見た

 山頂を少し離れ
 て眺めた







 山頂近くで咲い
 ていたのは、チ
 ンダルレだった
山頂を離れて登ってきた道を引き返した 林道
が見えてきた
林道歩きを続ける 展望台が現れたが何も見え
なかった
白いツツジを見かけた
こちらの林道も、雰囲気は悪くなかった 林道の途中で東屋を見かけた 林道の起点に着いた 車は通行禁止のようだった
後は車道を歩いて麓へと向かった バス停が現れた 「甘川文化村」バス停だった バス停の近くから甘川文化村の家並みを眺めた
甘川文化村の散策を開始した 通りの至る所にアートが施されていた 町は色々な色であふれていた
雨にもかかわらず通りは観光客で賑わっていた 通りを歩いていると、甘川文化村を広く眺められる所が現れた
甘川文化村の散策を終えると、広い通りに出て
きた
ここで地図をよく確かめず下る方向に歩いてし
まった
海辺の通りに出てきた 甘川港に出たようだっ
大回りとなるが、天馬山の南側を通る尾根越え
の大通りを歩くことにした
車道を延々と歩いて天馬山の東面側に出てきた 大通りは中腹を通るので、大通りを離れて住宅
内の階段で麓の通りを目指した
麓の商店街に下りてきた 釜山南港に面する通りに出て、北へと歩いた チャガルチを示す標識が現れた
チャガルチの露天地区を通ることにした 雨とあって通りの活気は少なかった チャガルチ市場が見えてきた ホテルは近い