TAJIHM の 兵庫の山めぐり <シンガポール 
 
フェイバー山 105m
 Mt.Faver (シンガポール島南部)
 
 
 
【2013年7月】 No.2 2013-59(TAJI)
 
    山頂公園を見る  2013 / 7

 シンガポールで軽いハイキングを楽しもうとすれば、フェイバー山が最適ではと思われる。2013年7月に入るとシンガポールへ出張に出かけたのだが、7日の日曜日が休日となった。連日、日中は35℃を越える暑さで動くのも億劫になっていたのだが、午前中は30℃ほどと少し低めの気温だった。そこでその午前中だけでも体を動かそうと、フェイバー山に向かうことにした。2002年以来となるのだが、その間にシンガポールの交通事情は良くなっており、新しい地下鉄路線が幾つか出来ていた。フェイバー山の南麓にも「Harbour Front」駅が出来ていた。宿泊先のホテルから一番近い駅となる「Tiong Bahru」駅からは二駅の距離だった。
 「Harbour Front」駅を出たのは午前10時20分だった。朝は涼しいと言っても、もう気温は32℃になっていた。適当に地上に出てきたのだが、そこはショッピングモールの前で、北のフェイバー山の方向を見ると、高架の道路を挟んでいた。その高架下を通ってフェイバー山に近づくと、そこにも地下鉄の出口があった。そこから出るのが一番近づけたようである。その位置から山の方向を見ると、遊歩道が始まっているのが分かった。その入口にはガイドマップも立っていた。それを見ると、その遊歩道にはマラングトレイル(Marang Trail)の名が付いており、どうやらフェイバー山へのウォーキングコースとしては一番ポピュラーなコースのようだった。そのコースへと入って行ったのだが、遊歩道はすっかり舗装されており、子供でも問題無く歩ける易しい道だった。ただ周囲は鬱蒼とした森になってきた。熱帯林の森で、日本の山と比べると樹木がずっと大きく、こんな低山に似つかわしくない高い木が囲んでいた。その樹林を愛でながら遊歩道を登って行く。数人のハイカーを見る程度で、いたって静かだった。静かと言っても鳥の声はよく聞こえた。気温は駅前より少し下がって28℃ほどで、その点は良かったのだが、湿度はむしろ高いようで、登るほどに汗みずくになってしまった。まずは遊歩道をゆっくりと登って行く。遊歩道は途中から少し傾斜がきつくなったが、迂回路も作られていたので、易しいままに歩くことも出来た。その遊歩道が階段の道となり、その階段を登ると平坦な山上に出た。ここまで20分だった。そこには山頂直下まで通じている車道があり、観光バスが走っていた。そこからは車道沿いのカラー歩道を歩いて山頂へと近づいた。セントーサ島へのケーブルカー駅がある建物(ジュエリーボックス)のそばを通って山頂に着くと、そこは公園になっており大勢の観光客で占拠されていた。ほとんどが中国人の観光客で、その群れに混じって山頂展望を楽しんだが、展望は前回に来たときとほぼ同じなので、珍しさは無かった。ただこの日は視界が良いようで、ジュロン島の彼方やセントーサ島の彼方にインドネシアの島が眺められた。山頂で10分ほど過ごすと、今少し山上のウォーキングを楽しもうと、西エリアへ通じる遊歩道に入った。少し階段を下ると後はなだらかな道で、ずっと熱帯林の木陰道だった。長くも歩かず遊歩道は終点となったので、少し戻って「Henderson Road」への小径に入った。そちらにも展望所があるのではと期待してのことだったが、どんどん麓へ向かい出したので、途中までとして山頂に戻ることにした。二度目の山頂に立つと、下山は「Harbour Front」駅を目指して往路を引き返した。この帰路ではジュエリーボックスに立ち寄ったのだが、そこにも大勢の観光客が訪れていた。再びマラングトレイルを歩いて麓に下りて来ると、そこはいつもながらの35℃の暑さだった。時計を見ると12時を少し過ぎた時間で、ほぼ予定通り午前中でフェイバー山散策を終えることが出来たようだった。但し、ズボンまで汗でずぶ濡れになっていた。
(2013/8記)(2022/9写真改訂)
<登山日> 13年7月7日 10:22「Harbour Front」駅スタート/10:42山上の車道に出る/10:57〜11:06山頂/西エリアを散策する/11:28〜38山頂/11:42〜52ジュエリーボックス/12:10エンド。
(天気) 快晴。風はほとんど無し。朝の麓の気温は32℃だったが、森に入ると28℃ほどだった。但し蒸し暑さはひとしおだった。山上の木陰で気温は30℃ほど。視界は良かった。麓に戻ってくると、陽射しの下では35℃を越える暑さだった。
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(←)
地下鉄「harbour
Front」駅より地上
に出ると、前面に
高架の道路を見た
 (→)
  北西に見えていた
  のはフェイバー山
  とセントーサ島と
  をつなぐケーブル
  カーだった
高架道路の下を渡った 前方の丘がフェイバー山だった 高架の北側にも地下鉄の出口があった ここから出てくるのが正解だったようである その地下鉄の出口近くに標識が立っており、フェイバー山へと道が続くことを示していた
フェイバー山公園の案内図も立っていた 舗装された遊歩道(マラングトレイル)へと入った すぐに周囲は鬱蒼とした熱帯林となってきた
熱帯の樹林を見上げる 遊歩道は緩やかな階段の道で続いた 低山にしては驚くほど大きな木もあった
見慣れない白い花を見た 鉄の階段を登るようになった 山上が近づいてきた

登ってきた方向を
振り返った

山上に出ると一方
通行の舗装路が走
っており、それと
平行して遊歩道が
付いていた
遊歩道には所々で休めるようになっていた 北東方向に市街地のピル群を見る 遊歩道を山頂方向へと歩いて行った
遊歩道のそばでは何種類かの黄色い花を見かけた 左手となる南の方向にセントーサ島を見る 洋上の船を見ていると、ケーブルカーが通過した
遊歩道の雰囲気は悪くなかった ケーブルカー駅があるジュエリーボックスの前を通る 山頂が目前となった
観光バスから下りてきた大勢の人が前を歩く 道そばで見かけたのはスパイダーリリーだった 山頂の公園へは階段を登ることになった

(←)
山頂は公園になっ
ていた

 (→)
  大勢の観光客が休
  んでいた
(←)
南西方向を見る

 (→)
  左の写真の中央部
  はコンビナートが
  あるジュロン島と
  思われるが、背後
  の山並みはインド
  ネシアの島のよう
  だった
北東方向を見るとマンション群だった やはりマーライオン像は人気だった 公園の中央に立つ巨木を見上げた
山頂の下には回廊があり、シンガポールの歴史が彫刻画で展示されていた その回廊を巡って行くと、西のエリアに通じる階段が現れた 西エリアに入ると、遊歩道を歩いて散策を楽しんだ
途中には東屋も見られた 緩やかなアップダウンで遊歩道は続いた ベンチの並ぶ位置で遊歩道は終わっていた
少し遊歩道を歩こうと、引き返してヘンダーソンロードに通じる遊歩道に入った 遊歩道を緩やかに下って行く 展望も無いまま麓へと近づきだしたので、山頂に戻ることにした
また樹林の中を登って行く この日、二度目の山頂だった マーライオン像を横から見る
セントーサ島を眺めた 山頂を離れてマラングトレイルの方向へと歩いた この帰路ではジュエリーボックスに立ち寄った
ジュエリーボック
スの展望台は山頂
以上に眺めが良か
った

南向かいのセント
ーサ島を見る

沖合はインドネシ
アの島々だった

(←)
展望台より山頂公
園の方向を眺めた

 (→)
  ケーブルカー乗り
  場を覗いた
遊歩道を歩いて再びマラングトレイルを目指した 黄色い花を見る マラングトレイルに入った
下る途中で赤い屋根の家を見かけた 熱帯林の中を下って行く 「harbour Front」駅が近づいた