TAJIHM の 兵庫の山めぐり <台湾の山
 
剣潭山    けんたんさん 153m (台北市)
 
 
【2014年5月】 No.1 2014-37(TAJI&HM)
 
   (2回目) MRT剣潭駅より  2014 / 5

 二度目の台北山行も雨にたたられた。4月30日に桃園空港に降り立つと、小雨が降っていた。台北市内に移動しても同じで、その日は夜が更けても小雨は止まなかった。翌日は5月1日。この日も朝から小雨が降り続いていた。今回の山行は予備日を一日設けていたので、この日をその予備日として、観光で過ごすことにした。向かったのは故宮博物院で、かねてからパートナーが訪問を希望していた所だった。MRTを双連駅で乗り四つ目の士林駅で降車すると、バスで故宮博物院に向かった。この故宮博物院見学は良かったのか悪かったのか。展示品は中国の数千年に及ぶ歴史に触れられる素晴らしいものだったが、この日の見学者の数が尋常では無かった。何百人もの団体が来たようで、三階のフロアは入場制限がされるほどの人波だった。その中に混じっての見学はきついの一言で、すっかり人混みに疲れて昼にはホテルに戻ってきた。窓の外では相変わらず小雨が降っていた。その雨を見ていたとき、雨でもミニハイキングを楽しもうとの考えが思い浮かんだ。双連駅から北へ三つ目の駅、士林駅の一つ手前の駅は剣潭駅だが、その前に立つのが剣潭山だった。標高153mの小山で、尾根の南端には圓山大飯店が建っている。その剣潭山を登ろうとの考えだった。台北市のホームページを見ると、剣潭駅のそばから遊歩道が始まっており、剣潭山を越えて、文間山、大崙尾山へと続いて、ロングトレイルを楽しめるようだった。その剣潭山だけをごく簡単に剣潭駅からのピストンで楽しむことにした。
 ホテルで昼寝をしたこともあって、剣潭駅に降り立ったときは15時を回っていた。雨具は上着だけ着て、傘を差しながら剣潭駅を後にした。トレイルの名は剣潭山親山歩道とあり、剣潭駅の駅前より案内標識が立っていた。その案内標識に従うと剣潭公園に着いて、そこから遊歩道が始まっていた。遊歩道の入口には中山北路登山口と書かれた標石が置かれていた。その後のハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたいが、結果として体を動かせたことですっきりとした気分になり、悪くなかった。但し雨中のハイキングは蒸し暑かった。気温は21℃と高くなかったのだが、湿度は100%と言ってよく、登り出すとすぐに汗まみれになってしまった。それと尾根には展望所があって、そこからは台北市街が一望出来るはずだったが、視界は雨とガスのために零と言ってよく、何も見えなかった。山頂に着いて三角点を見ると、すぐに下山とした。下山は往路コースとは別のコースで中山北路登山口へと戻った。その登山口に着く頃には雨は本降りになっており、安い雨傘は雨漏りをしだす始末だった。すっかり濡れて剣潭駅に戻ってきた。
(2014/8記)(2020/10改訂)
<登山日> 2014年5月1日 15:09剣潭駅スタート/15:19中山北路登山口/15:28大忠宮/15:44展望台/15:52山頂/15:59東屋/16:29中山北路登山口/16:40剣潭駅エンド。
(天気) 小雨が降る中を歩き始めた。風はほとんど無し。気温は21℃ほどながら、湿度が高いため、けっこう蒸し暑かった。視界はモヤがかっており、遠くは全く見えなかった。下山中に雨脚は強くなり、本降りになった。
<< Photo Album 2014/05/01 >>
MRT剣潭駅に降り立った 駅前に出ると、登山口まで500mとあった 始めに駅に沿って南へと歩いた
車道を渡って反対側の歩道に出たとき、駅のホ
ームを見上げた
雨に濡れた歩道を南へと歩いて行く 駅から10分ほどで遊歩道の入口に着いた 中
山北路登山口と書かれた標石があった
遊歩道に入ると階段を登ることになった 剣潭山親山歩道の案内図も立っていた 遊歩道は階段道として続いた
大忠宮への標識が現れた 尾根へ向かう道を離れて大忠宮へ向かう脇道に
入った
 すぐに大忠宮の前に出た
大忠宮の中を覗いてみた きらびやかな仏像が並んでいた 大忠宮から尾根に向かう道を登った 町は煙っ
ていた
またきらびやかな建物が現れた 道教の廟だった 易しい道で尾根に向かう 周囲の木立は亜熱帯性のものだった
主尾根に出た 町中の公園を歩く雰囲気だった 道が二手に分かれたので、左手の道に入った 展望台に着いたが、ガスで何も見えなかった
剣潭駅のホームから見えていた電波塔のそばを通る 赤い花を見る 山頂が近づいてきた

 剣潭山の山頂に
 着いた 一隅に
 石造りのベンチ
 が置かれていた

    その奥に奇妙な
    形の三角点を見
    た
反対側にも三角点があった こちらは古い三角
点かと思えた
山頂は周囲を樹林に囲まれており、展望は無か
った
遊歩道に戻って少し北東に行った位置で、別の遊
歩道が合流した その遊歩道で戻ることにした
こちらの遊歩道も歩き易い道だった 途中で現れたのは「打印台」だった 今少し下った所で圓山大飯店の屋根が眺められた
往路コースと合流した後、中山北路へ向かう道
に入った
道そばで大きな葉を広げていたのはクワズイモ
だった
下る途中で、木立の間より剣潭駅が望めた
市街地の方向が望めるときがあったが、薄ぼん
やりと見えるだけだった
中山北路登山口が見えてきた 駅へと戻って行ったが、雨は本降りとなってお
り、薄暗さが出ていた