TAJIHM の 兵庫の山めぐり <台湾の山
 
象山 183m (台北市)
拇指山 319.8m
 
 
 
 
【2017年7月】 No.2 2017-74(TAJI)
 
    《象山》 拇指山に近い展望台より  2017 / 7

 二度目の象山は急な思い付きだった。2017年7月第四週は台北に近い桃園市に出張で来ていたのだが、週末の日曜日は休日となった。連日35℃を越す暑い日が続く台湾だったが、手頃な山を登ってみることにした。そこで思い付いたのが象山親山歩道を歩いて象山を登ることだった。更にその背後にある拇指山まで歩くことにした。前回は2013年に登っていたが、雨が降ったり止んだりの中を歩くことになり、視界はガスがかっているとあって展望を楽しめたとは言えなかった。そこで晴れが期待出来ることでもあり、象山コースを再訪することにしたものだった。
 前日までほとんど雲の見られない日が続いていたのだが、この日は少し雲が広がっていた。それでも晴れと呼べそうな空だった。ホテルを出ると中壢駅まで歩き、9時26分発の基隆行きの普通電車に乗り込んだ。運賃は57元(230円)だった。各駅停車のため途中九つの駅に止まることになり、台北駅に着いたのは10時半過ぎだった。MRTの乗り場に移動すると、2号線の象山行きに乗り込んだ。こちらは25元(100円)だった。そして象山駅を出てきたときは11時を過ぎていた。好天の空になっており、陽射しが暑かった。気温はと見ると昼が近い時間になっていたこともあり、35℃まで上がっていた。しかも蒸し暑さがけっこうあって、じっとしているだけで汗ばんできた。二度目の象山だったので順路は分かっていたが、知らなくとも案内標識が駅を出た所から始まっていたので、それに従うだけだった。暑い中を登山口へと向かった。但し真っ直ぐ向かわず、昼食を求めて途中で近くのコンビニに立ち寄った。そして肉まん2個を求めた後、おもむろに登山口へと向かった。その象山ハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。象山山頂までずっと階段道を登るのだが、象山は観光地として紹介されている所だけに、階段を上り下りする人は散策に来ている人よりも観光客の方がずっと多いように思われた。その観光の目玉は山上からの展望で、途中を含めて何カ所か展望ポイントがあった。そこに立つと台北市街が一望で、中でも台北101ビルが間近に眺められて一見の価値があった。遠くは陽明山の山並みも眺められて、七星山の姿を確認出来た。山頂そばの攝影平台でその風景を楽しむと共に昼食をとったが、既に大汗状態になっていた。そこは涼しい風があって助かったが、気温は麓と変わらず35℃の暑さだった。一休みを終えると、象山の山頂を越えて今少し象山の尾根を北東へと歩いた。そちらから拇指山の尾根が眺められるのかと思ったのだが、木々の隙間からちらりと見えただけだった。そこですぐに引き返して拇指山へ通じる遊歩道に入った。相変わらず階段道で、鞍部へと下った。観光客は象山までだったので人の数はずっと減っており、歩くのは散策を楽しむことを目的とした人だった。それでもこの日はイスラム圏から来たのだろうか、ヘジャブ姿の若い女性を何人か見かけた。鞍部からはすぐには登りにはならず暫く緩い道を歩くが、近くに北星寶宮があることに気付いた。前回は九五峰からの帰路に立ち寄った道教寺院だが、象山に近い位置にあることを改めて知った。そこで今回も立ち寄ったが、この日は訪れる人が多いようだった。遊歩道に戻って南へと向かうが、次第に暑さにまいってきた。そのため途中の東屋で休憩をとったりしたので、なかなか拇指山に近づかなかった。そして階段登りが続くようになるとバテ気味になってきた。階段道が終わりに近づいたとき展望所が現れたので、暫し休憩とした。前回はガスの視界だったが、この日は台北市街が広く眺められた。休憩を終えて登りを続けるが、休憩したことで体はいっそう重く感じらた。程なく遊歩道は緩やかになり、右手に拇指山への道が分かれた。そちらの道は登山道の雰囲気があり、東屋のそばを抜けると、すぐに拇指山の山頂が見えてきた。何とか体を持ち上げようにして山頂に立った。先着者が二人いたが、すぐに下山したので一人きりとなった。前回はほとんど視界がきかなかったのだが、この日は360度の眺望を楽しめた。これまでの展望台と同じく台北市街が眺められただけで無く、南向かいの山並みも広く眺められた。その山頂では陽射しをまともに受けることになったため、5分ほどいただけで退散とした。そして山頂近くの東屋で休憩とした。そこは風の通り道になっているのか、思いのほか涼しい風が絶えず吹いていた。何とも快い風だった。東屋とあって陽射しを受けることは無く、他に誰もいないことでもあり、ベンチに寝ころんで暫し昼寝を楽しんだ。これで少しは疲れが癒されたが、これ以上尾根の遊歩道を進む気は無く、予定通り拇指山までとして引き返すことにした。遊歩道を歩く人は象山まではぽつりぽつりとだったが、象山に着くと大賑わいだった。日本の若い女性グループがいたり、若者のグループや欧米系の人も多く、辺りの雰囲気はすっかり観光地だった。その賑わいは下りの階段道に入っても同じで、後ろにも前にも人の群れを見た。登山口に着くと、暑さの厳しい昼下がりだと言うのにまだまだ何人もの観光客が吸い込まれるように登山口に入っていた。持参していた2本のペットボトルは飲み干していたので、再びコンビニに立ち寄って今度は水を買い求めた。そして大汗状態で地下鉄の駅へと近づいた。
(2017/8記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年7月23日 11:12象山駅スタート/途中コンビニに寄り道/11:31登山口/11:45~12:10象山山頂そばの攝影平台/寄り道したり何度か休憩しながら登る/13:39~45拇指山/13:48~14:25拇指山近くの東屋/15:19攝影平台/15:38登山口/途中コンビニに寄り道/15:56象山駅エンド。
(天気) 晴れ。青空は薄い色で、雲が空の半分を占めていた。麓も象山も拇指山も35℃と暑かった。日本の梅雨どきほどではないが、蒸し暑さもけっこうあった。但し山上では風が流れてくるポイントがあり、そこは快かった。視界はややうっすらとしていた。15時を回ると薄黒い雲が広がってきて、薄曇り状態となった。そのためか気温は32℃まで下がってきた。それでも十分に暑かった。
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象山駅を出てきた この日は快晴だった 山の方向を眺めた 象山はこの右手と思われた 駅前は中強公園だった
駅前通りを歩いて行く 二度目なので道順は分かって
いた
登山口まで370mの標識が現れた現れた ファミリーマートに寄り道して、昼食を買い求めた
改めて登山口に向かった 振り返ると台北101ビルが見えていた 前方の丘が象山だった
代天殿霊雲宮の前を通った 象山歩道の入口(象山登山口)に着いた 標識には山頂そばの「六巨石」まで400mと書かれ
ていた
石段を登って行く 前後に多くの人を見た 前回に見なかった案内板が立っていた
石段は緩やかになるときもあったが 少しきつい登りが続くことがあった 陽射しを強く受けるときがあり、けっこうバテてきた

 山頂に着くまでに
 展望台が現れた

 台北市街が眺めら
 れたが、やはり台
 北101ビルが目
 立っていた

 山頂が近づいて象
 山の文字を見た

 大きな岩が集まっ
 ていた

 そこが六巨石だっ
 た

ハイビスカスが咲いていた 山頂手前にある展望台は「攝影平台」だった その攝影平台で昼休憩とした 涼しい風が快かった

 攝影平台からの展
 望を楽しんだ

 上の写真の中央に
 写る陽明山を大き
 く見る

 うっすらと見える
 一番大きな山が七
 星山と思えた
展望台の先が一段高くなっていた そこが象山の山頂だった 象山を離れて更に東へと歩いた 人は一気に減った
「象山崗」の字が彫られている岩のそばをが通った見た 象山の先も遊歩道が続いた  ほぼ平坦な道になると、近くで鉄棒を見た
その先に建っていたのは「逸賢亭」だった 下り坂となり右手に拇指山への道が分かれた 標識には拇指山まで1526mと書かれていた

 拇指山の姿を見た
 く、すぐには拇指
 山への道には入ら
 ず今少し北東へと
 歩いた

 なかなか木立は疎
 らにならず、この
 程度の眺めしか得
 られなかった

 左が南港山で右が
 拇指山だった
遊歩道を引き返して拇指山に通じる遊歩道に入った 始めに下って行くが、前方に拇指山が望めた 強い陽射しを受けながら歩くようになった

 遊歩道の間近に見
 えたのが北星寶宮
 だった 遊歩道を
 離れて立ち寄って
 みた

 北星寶宮のそばから
 は南港山が眺められ
 た
尾根の遊歩道に戻ったが、また陽射しを受けながら歩
いた
東屋が現れると、たまらず休憩とした 東屋のそばで咲いていたのはスパイダーリリーだった
ヤツデの仲間を見た その木が小さな花を付けていた 休憩を終えて遊歩道歩きに戻った
尾根コースと巻き道コースに分かれると、巻き道に入
った
観音像のそばを通った 左に分かれたのは小心攀岩への道だった
地図に落書きがあり、拇指山まで15~20分とあった 木陰の中を歩いて行く 小さな祠を見た
木陰にベンチが置かれていた 拇指山へと急階段が始まった 急階段が続くため、急速にバテてきた
展望台が現れて、たまらず休憩とした この日は遠く陽明山まで眺められた
展望地から少し登ると、平坦な道となった すぐに右手に拇指山への道が分かれた もう遊歩道の雰囲気は無かった
ロープが張られた所を登った 拇指山の山頂が見えてきた 岩の上を登った 岩の上は落書きだらけだった
拇指山の山頂は岩場になっていた 着いたときは着いたときは誰もいなかった 頂点の岩には立ち易いように石板が置かれていた

 山頂に立って市街地
 の方向を眺めた
上の写真とは反対方向となる南の方向もすっきりと眺められた
足下の象山を大きく見る 山頂にいたのは数分だけで、すぐに山頂を離れた 遊歩道に出る前に東屋で一休みとした 序でに昼寝も
とった
昼寝を終えて東屋を離れた すぐに遊歩道が見えてきた 南港山には向かわず象山へと戻った 展望台から見る陽明山は雲に隠されていた
また長い階段を下った 近くの木で動いていたのはリスだった 階段を終えて道は平坦となった 大きな竹のそばを通
った
ぽつりぽつりと言った感じで散策する人とすれ違った この帰路では観音像のそばに出てみた 羅漢像が囲ん
でいた
観音像を正面から眺めた
象山への登りは緩やかな階段だった 樹林の上に台北101ビルが覗いていた 象山の山頂に戻ってきた
一気に人が増えてきた この下山時にも攝影平台に立ち寄った 何時の間にか上空はすっかり暗くなっていた
登山口へと長い階段道に入った 登山口が間近になった また天気は良くなってきた 暑い盛りだったが、まだまだ多くの人が登山口に入っ
ていた
後は象山駅へと戻るだけだった この帰路では中強公園の中を歩いた 象山駅が間近になった